2006年6月

Web 2.0時代の新しいネットリサーチの可能性を切り拓く 自由回答の高品質な定量化に成功したgooリサーチ

月間利用者数約1,500万人、登録会員約612万人。わが国最大級のポータルサイト「goo」の強力な集客力を背景に、信頼性の高いネット調査サービスを提供しているのが「gooリサーチ」である。運営会社であるNTTレゾナントは、アンケートで寄せられる自由記述を的確に分析し、定量化・分類・グラフ表示などを行うために、NTTデータが提供する日本語意味理解製品「なずき」を導入。2005年12月からサービスメニューに「テキストマイニング」を加え、分析品質の高さで差別化に成功した。

  • なずき:「脳」を意味する古語
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ 担当課長 岡村 栄一氏

2009年度までに各種調査の半数がネット調査へ移行か

官公庁・企業・シンクタンク・調査専門機関などが実施する調査の手法では、2002年ごろから、訪問、郵送、会場テストなどの従来手法が減少し、ネット調査へのシフトが進んでいる。
ネット調査は、企画してから集計結果を得るまでのスピードが速い。自由記述の記入率が高いという特長もある。
「キーボードタイピングの容易さからでしょうか、紙による調査と比べて、フリーアンサーへの記入率が非常に高い。gooリサーチのモニターの場合、6~7割が記入してくれます」と、NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ 担当課長 岡村栄一氏は言う。
マーケティング担当者にとって自由記述は、「気づき」の宝庫である。
「通常の定量的な質問項目は、仮説ありきで調査票を作っていきます。ところがフリーアンサーでは、仮説とはまったく違った角度からの情報が得られますし、『色は好きだが、握った感じがもうひとつだった』といった感情レベルの回答も得られます。定量的な質問の補完となり、同時に、隠れているものを顕在化させる役割を持つのです」と岡村氏は強調する。
インターネットの利用は双方向性の強い「Web 2.0」時代に突入し、かつてないほどに大量の自由記述がWebの世界を飛び交うようになった。そこでgooリサーチも、慎重な比較検討を重ねたうえで、NTTデータが提供する日本語意味理解製品「なずき」のテキストマイニング機能を導入した。

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ 担当課長 岡村 栄一氏

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部
リサーチグループ 担当課長
岡村 栄一氏

総論賛成・各論反対も正確に理解する「なずき」

テキストマイニングツールとして、「なずき」を選択したのは、品質の高い日本語分析ができるからだ。多くのツールは、単語の出現頻度をベースにして統計処理的なアプローチで日本語を分析する。この手法では、「デザインは良いとは思わない(色は気に入っている)」、「必ずしも好きというわけではない(ある程度は好き)」といった日本語独特の微妙な表現を的確に把握することは不可能である。
「gooリサーチは、『最高の品質』をコンセプトに掲げて、官公庁、大手企業、調査専門機関、新聞社などから絶大な信頼を獲得してきました。テキストマイニングでも最高の品質を提供しなければ、ブランドイメージが失墜してしまいます。中途半端なツールは使いたくなかった」と岡村氏は言う。
「なずき」は、大規模な辞書、10年以上かけて蓄積してきた知識データベース、独自アルゴリズムの高速照合エンジンの3つを使って、ことばの「意味」を理解する。
「日本語の複雑な構文を読み込み、単語ではなく全文を理解したうえで、正確な定量把握ができるのが、『なずき』の特長です。一連の記述を最初から最後まで読み取れるのも、『なずき』だけ。前の文章が持っている感情的な意味を受けて、次の文章を理解することもできるため、日本語に多い『総論賛成・各論反対』や、二重否定の繰り返しなどの複雑な文章も正確に理解できます」と岡村氏は評価する。

高品質なテキストマイニングでリサーチサービスの差別化を目指す

2005年12月末、gooリサーチは「なずき」を用いたテキストマイニングを、サービスラインアップのオプションメニューに加えた。テキストマイニングに対する期待感は予想通りに大きく、利用申し込みが相次いでいる。
たとえばある調査では、インターネット・サービス・プロバイダー各社に対して一般消費者が抱いているイメージを定量化する際に、自由回答記述のテキストマイニングを用いた。
「キーワードとして何が多いか、感情レベルはどうかなどをグラフ化しました。『なずき』は、最大81項目の感性をユーザ登録できることも、自由記述の的確な分類に大変役立っています。リサーチ業界で最も高い品質のテキストマイニングサービスを、低料金で提供することに成功しました」と岡村氏はにっこりする。
自由回答の中には、ふざけた回答や、回答としてカウントできない不正な記述も混ざっている。「なずき」は、こうした回答を「意味のない回答である」と正しく認識して、排除するうえでも威力を発揮している。
「インターネットによるボーダーレス化によって、海外のリサーチサービスも低価格かつスピーディに利用することができるようになり、競合は増えるばかりです。gooリサーチの競争力強化に役立つような、より高品質なテキストマイニングサービスの実現に向けて、分析ノウハウに磨きをかけていきたい」と、岡村氏は意欲的に語った。

gooリサーチケーススタディ-アウトプットイメージ

お客様プロフィール

社名

NTTレゾナント株式会社

本社

東京都千代田区大手町2-2-2 アーバンネット大手町ビル20F

設立

2003年12月

資本金

200億円(日本電信電話株式会社100%)

従業員数

約600人

事業概要

ポータル事業とコミュニケーション事業が2本柱。2004年3月、NTT-Xから、ポータルサイトgooの営業を委譲された。社名のレゾナントとは、「共鳴する」「共振する」という意味

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