2007年1月

「信頼」と「サービス」で先物新時代を勝ち抜くために、サーバー・ハウジングでシステムの「可用性」と「拡張性」を実現

先物取引市場でも、個人投資家によるオンライン取引が盛んになり、インターネットをキーテクノロジーとする「先物新時代」が到来した。先物取引の受託業者大手の豊商事はこうした時代の流れをいち早く読み取り、オンライン取引のシステムを、NTTデータのデータセンターへハウジングした。ハウジングによって、システムの高可用性と拡張性を実現し、オンライン取引での成功に不可欠な「顧客からの信頼獲得」と「サービスを拡張しやすいシステム運用環境」を手に入れたのである。

豊商事株式会社 金融商品本部 デリバティブス・IT事業部 為替チーム 担当課長 原田 篤志氏、豊商事株式会社 金融商品本部 デリバティブス・IT事業部 執行役員 部長 多々良 孝之氏、豊商事株式会社 常務取締役 小林 健氏

システムに拡張性をもたらすのがハウジング

インターネット為替取引 「e-kawase」

インターネット為替取引 「e-kawase」

豊商事は、2007年1月に創立50周年を迎える。まさに、日本の商品先物取引業界におけるパイオニア的存在である。
オンライン取引にも積極的に取り組んできた。

まず、1999年には、商品先物のインターネットホームトレード「フューチャーズダイレクト」を開始。次いで2000年、インターネット為替取引「e-kawase」をスタートさせた。「e-kawase」は、5万円からの少ない資金で手軽に始められる、24時間対応の店頭外国為替証拠金取引サービスである。さらに2006年には、東京金融先物取引所経由の外国為替証拠金取引「くりっく365」の取扱いもスタートした。
先物取引市場でも、2005年ごろからオンライン取引が急激に伸びており、システムの増強が必要になってきた。競争力を高めるためにサービス内容も強化したい。しかし困ったことに、豊商事本社ビルにあるコンピュータルームは手狭になっており、サーバー台数の増加を伴う新システムの開発はままならない状況にあった。
「2004年ごろから、今後のシステムのあり方について議論するなかで、運用はハウジングを基本にするという方針が固まっていました。e-kawaseのシステム再構築を契機として、今後もサーバーの増強が必要となるe-kawaseとフューチャーズダイレクトのシステムをハウジングすることにしたのです」と、常務取締役 小林健氏は説明する。

東京工業品取引所のシステムと同等レベルの可用性を実現

ハウジング先として、NTTデータを選定するまでには、数社の提案を慎重に比較検討した。
「決め手になったのは、東京工業品取引所のシステムを、NTTデータが預かっていることでした」と小林氏は言う。豊商事は東京工業品取引所の受託会員であり、豊商事のフューチャーズダイレクトは、最終的に東京工業品取引所につながるシステムである。「東京工業品取引所のシステムがダウンするほどの大災害のときに、当社のシステムだけ動いていても意味がない。東京工業品取引所のシステムと同等の可用性が実現できれば、それが、必要かつ十分な可用性ということになります」と小林氏は言う。
「わたしたちが心配しているのは、どのシステムも動かないような大災害ではなく、比較的頻度の高い落雷や地域限定の停電によるサービス停止です。『豊商事のシステムは停止しているが、他のサイトを使えば取引ができる』。こういう事態は、何としても避けなければなりません」と、デリバティブス・IT事業部 部長 多々良孝之氏は強調する。
したがって、顧客からの「信頼」を維持するうえで最も重要なのは、電力の確保である。その点、NTTデータのデータセンターは、ふだんから電源系統を2系統用意することができ、停電時の自家発電の燃料も備蓄されている。電力確保への真剣な姿勢が、明らかに他のデータセンターとは違っていた。 しかもサービス価格は、他のデータセンターよりもリーズナブルだったのである。

今後の進化を支えるデータセンターの広いスペース

現在、NTTデータのデータセンターには、合計約50台のWindowsサーバー、ストレージ、ネットワーク機器をハウジングしている。ラック本数にして7本だ。利用者が増えたり、サービスを拡充したときには、サービスを止めることなくサーバー台数を増やすだけで性能を上げられる。システムから、「置き場所」という物理的な制約をなくすことで、柔軟な拡張性を獲得することに成功したのである。
データセンターでは、NTTデータ東京SMSが提供する遠隔監視サービス「SMOOS」を用いて、ハードウェアの死活監視、停止時のメール通知、復旧時のメール通知を提供している。また、リモート操作が効かないなどの異常時には、サーバーの電源リブート、サーバー・ランプの目視によるステータス確認なども行う。
「自社ビルにサーバーを置いていたときと、同じように運用管理ができます。距離を感じさせないサービスを実現してくれました」と、デリバティブス・IT事業部 為替チーム 担当課長 原田篤志氏は喜ぶ。
ハウジングサービスの利用によって、顧客からの信頼を獲得し、サービスも拡張しやすいシステム運用環境を手に入れた豊商事は、これからの先物新時代の先頭集団を走るための「切符」を手に入れたといっても過言ではないだろう。

ハウジングサービスのイメージ

豊商事はいま、「次の50年」を切り拓くための「Open YUTAKA 50」キャンペーンを展開している。「取引をもっとわかりやすくして、もっとたくさんの人を豊かにしたい。そのために、サービスをもっとオープンにして、豊商事自身ももっとオープンにいろいろなことへ挑戦していこう」という取り組みである。

お客様プロフィール

社名

豊商事株式会社

本店

東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目16番12号

創立

1957年(昭和32年)1月17日

資本金

17億2,200万円

社員数

420名

売上高

84億1,500万円(2006年3月期)

加入取引所

国内
東京穀物商品取引所、関西商品取引所、中部大阪商品取引所、東京工業品取引所、東京金融先物取引所

海外
Singapore Commodity Exchange

事業概要

商品先物取引の大手受託業者。ゴムが中心のシンガポールのほか、国内すべての商品取引所に加入し、幅広い商品を取り扱っている。

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業種

日本の金融・経済を支える情報システム構築・運用に豊富な実績

サービス

高信頼なシステムと業務全体の運用サービスを通して、お客様のビジネスをトータルでサポート

長きにわたって蓄積した実績に基づく高効率・高信頼なデータセンターサービスにより、お客様のIT基盤を強力にサポート