2008年2月

【写真】成長し続けるECサイトを強力に支えるNTTデータのシステム基盤

株式会社ファーストリテイリングは、ユニクロブランドを展開するアパレル企業である。ファッション性に優れた高品質なベーシックカジュアル衣料を継続的に提供し、「革新と挑戦」の精神で成長を続けている。同社では2000年10月からインターネットによる通信販売を始めているが、今後のECサイトのさらなる拡充に向け、成長戦略に合わせたITインフラを整備すべく、NTTデータのシステムを導入した。

株式会社ファーストリテイリング 執行役員 CIO 岡田 章二氏 株式会社ファーストリテイリング 業務システム本部 並木 大氏

ECサイトの拡充と成長を支えるシステムを目指す

【写真】

ユニクロオンラインストア

ファーストリテイリングでは、早くからインターネットによる通信販売の可能性に着目し、特色のあるECサイトを構築してきた。同社のインターネット事業の経緯について、ファーストリテイリング執行役員でCIOを務める岡田章二氏は次のように説明する。
「オンライン販売を開始した2000年当時は、フリースを50色すべて揃えるなど、実店舗とは異なる商品展開によるビジネスを目指していました。当時はオンライン販売よりもカタログによる通信販売のほうが売り上げが高かったのですが、収益性や販売の柔軟性などの面から、現在ではインターネットに注力した通販事業を展開しています」

同社のオンライン販売と法人向け販売を合わせた売り上げは、83億9700万円(2005年)から105億2700万円(2006年)、125億6000万円(2007年)と堅調に伸びており、今後もさらなる売り上げ増が期待される。
「調べていく中で見えてきたことは、店舗でセーターを購入したお客様がECサイトで別の色のセーターを注文したり、逆にECサイトで商品を調べてから来店するなど、店舗とECサイトには大きな相乗効果があるという点でした。そこで、今後のさらなるECサイトの成長戦略を推進していくためには、大きな戦略の転換と、それを実現可能なシステム基盤の構築が必要だと判断したのです」と岡田氏は振り返る。
それまで同社では、2000年に稼働を開始したシステムに機能追加するかたちでECサイトの拡張を行っていた。そのため、店舗や物流システムと連動した迅速なビジネスプロセスの構築が困難であったり、2006年12月にはシステムの処理能力が限界に近づくなど、深刻な問題を抱えていた。こうした課題を解決し、さらに同社の戦略を理解し事業を2倍3倍と成長させていけるビジネスパートナーとして同社が選択したのがNTTデータである。

ビジネスに即したシステムを短期間、かつ低コストで構築

システム構築を依頼するにあたってファーストリテイリングではいくつかの条件を提示した。
「ECサイトの再構築にあたっては、お客様からいただいた多くのご意見を参考に、時間をかけて戦略と方向性を整理しました。そのうえで当方の要望を提示して、複数のシステムインテグレータから提案していただきました」と岡田氏は振り返る。そして、その中からNTTデータを選んだ理由として次の3つを挙げる。
「1つ目は、我々のビジネスを理解したうえでシステムを検討していただいたという点です。2つ目は、8カ月という短期間で構築できる体制とコストパフォーマンスの高さ。そして3つ目が、グローバル対応でした」
低コスト経営に徹し、そのうえで最高の顧客サービスを実現させる経営方針を貫いてきたファーストリテイリングでは、安定性とコストパフォーマンスに優れたシステムを求めていた。こうした期待に対して、NTTデータは、高トラフィックにも対応可能な高信頼のインターネット接続環境と、変動するトラフィックに合わせてサーバなどのシステムリソースを提供するデータセンタのCOD(Capacity On Demand)で応えた。また開発においても、基本設計を確実に行うことで低コストを実現。そして、「ITIL」に準拠した運用体制により、安定したシステム稼働を実現した。
開発の現場を担当した同社の業務システム本部の並木大氏は、その成果を次のように語る。
「今回のプロジェクトは非常に困難なものだったと思われます。それを8カ月という短期間で品質と信頼性、さらにCODによる拡張性と経済性を実現していただいたことを高く評価しています。サービスを開始した2007年9月から現在まで、以前よりECサイトの売り上げが伸びている中で安定したサービスが提供できています。特にモバイルの使い勝手が向上した点が大きな成果となって表れています」

リアルとネットの融合で新しい小売スタイルを実現

【イメージ】

KIOSK端末「UNIQLO DEPOT」

ユニクロが取り扱うアイテム数は、2万点を優に超える。この膨大なアイテムから、いつでもどこでもお客様が欲しいと思う商品を提供し、楽しく買い物ができるような新しい小売スタイルの実現に向け動き出した。一部の店舗にKIOSK端末「UNIQLO DEPOT」を設置。店舗に置ききれないアイテムをネットで購入できるしくみを提供している。そして、ビジネスパートナーとしてNTTデータを選んだ理由の1つである、オンラインストアをグローバルに展開するプロジェクトも始まろうとしている。

マーケティングという側面では、チラシやテレビCMと連動したプロモーションにWebを活用しているが、今後は連携をさらに強化する方針だ。お客様の潜在的なニーズを見つけ出し、ITをそれにどう活用するか考えていく。
「我々がITに求めるものはサービスの創造です。つまり、お客様に提供したいサービスのための基盤作りがシステムの役割だと捉えています。今回、NTTデータの担当者に当社のそうした考えを理解していただき、チームを組んでプロジェクトを実現できたことは大きな成果だと受け止めています」と岡田氏は語り、ユニクロの成長戦略をともに実現していくことに対する期待を寄せた。

【図】システム概要イメージ

お客様プロフィール

社名

株式会社ファーストリテイリング

本社所在地

山口県山口市佐山717-1

設立

1963年5月1日

資本金

102億7,395万円

従業員数

6,534名(連結:2007年8月31日現在)

売上高

5,252億円(連結:2007年8月期)

事業概要

カジュアルウェアブランド「ユニクロ」を中核として日本市場だけでなく、世界市場で事業を展開するアパレル小売企業グループ。

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