2009年3月

【写真】グローバル物流の強さときめ細かいサービスとの「融合」を「SimGate」によるNACCSとのEDI接続で一段と強化

世界最大規模の総合ロジスティクス・プロバイダであるDHLグループ。日本法人のDHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社(以下、DGF)では、大型貨物を中心とした航空・海上の国際物流を担っている。同社の強みは、強力なグローバル・ネットワークと、日本企業のさまざまな要求にきめ細かく対応してきたサービス・ノウハウである。2008年4月には、NACCSとのEDI接続も果たして、さらに高度化する日本市場の要求へ、迅速かつ的確に対応できる体制を強化した。NACCSとのEDI接続には、NTTデータのゲートウェイソフト「SimGate」を採用して、DGFが全世界で利用するグローバルシステムとの連携も実現したのである。

DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社 パフォーマンスマネジメント部 シニアマネージャー 水本 由美氏 DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社 パフォーマンスマネジメント部 中里 洋起氏

自社システムとNACCSへの二重入力をなくしたい

【写真】

DGF成田カーゴセンター

全世界220以上の国・地域を結び、年間に運ぶ積荷は15億個以上。DHLは、世界最大規模のロジスティクス・プロバイダである。
日本における航空・海上貨物輸送の担い手は、DGFだ。
「当社は、世界最強レベルの海外ネットワークを駆使したグローバル物流を、日本法人が求める『かゆいところに手の届くようなきめ細かいサービス』を通じて提供できるのが強み」と、DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社 パフォーマンスマネジメント部 シニアマネージャーの水本由美氏は語る。

DGFが、さらにきめ細かい顧客サービスを、業務効率を高めながら提供していくうえで課題となっていたのが、NACCS接続である。
ローカルシステムはできるだけ作らないポリシーによって、世界共通の高品質で一貫したサービスを裏打ちしてきた。このため、日本国内では標準であるが、グローバルで見るとローカルなしくみであるNACCSとのシステム連携は行っていなかった。したがって、DGFの国内拠点では、グローバルシステムへ入力したものと同じデータを、再度、NACCSへ入力する作業を行っていた。二重入力という作業負荷があるのと同時に、入力ミスのリスクも二重に発生するという課題を抱えていたのである。

EDI接続により「一度入力、2つのシステムへの自動送信」を実現

近年では、ロジスティクス・プロバイダへ「情報の速さと正確さ」が求められるようになっている。「入力ミスが発生するリスクが2倍になる二重入力」をなくしたいという社内の要求も高まっていた。そこでDGFは、NACCSとの接続を決断。2008年4月、NACCS接続のEDIシステムが稼動を開始した。
構築したEDIシステムは、「ASNACシステム」と呼ばれている。
「現在では、日本国内5拠点で約150人の社員が、グローバルシステムへの一回の入力で、NACCS入力を完了できるようになりました。業務の省力化と、データクオリティの維持に与える影響は非常に大きい」と、DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社 パフォーマンスマネジメント部の中里洋起氏は評価する。

日本ローカルシステムを肥大化させることなくNACCS接続を実現

ASNACシステム構築のパートナーとして選んだのが、NTTデータおよびNTTデータカスタマサービスである。
「NTTデータは、NACCSの開発を担当したシステムインテグレータであり、NACCSに造詣が深い。また、NACCSへのEDI接続だけでなく、NACCSデータも利用するクロスドック関連の別システムも、ワンストップでインテグレーションを依頼できました」と水本氏は言う。
EDI接続には、NTTデータのNACCSゲートウェイソフト「SimGate」を採用した。SimGateは、NACCS接続に必要な機能をワンパッケージに効率よくまとめたソリューションである。機能がシンプルに整理されているため、「日本ローカルのシステムを重いものにしたくない」というグローバル企業ならではの要求に合致したEDI接続をすることができた。
DGFは、クロスドック業務などを処理するASNACサーバーを構築し、DGFのグローバルシステムに入力したデータをSimGateサーバー経由でNACCSへ送信するしくみを構築したのである。

SimGateの周辺開発でグローバルシステムとも柔軟に連携

「グローバルシステムの基礎データと、NACCSの実データが、1つのデータベースに蓄積されるようになった意義は大きい。今後は、現在顧客ごとに提出しているレポートを、日本独自に加工して日本語で提供するなど、新しい顧客サービスも検討していきたい」と水本氏は意欲的に語る。
NACCSという日本ローカルなしくみと、グローバルシステムとの連携を実現したDGFは、「日本企業のかゆいところに手の届くサービス」をさらに強化していく方針だ。

【図】DGFのNACCSへのEDI接続システムの概要
 クロスドック業務などを処理するASNACサーバー(アプリケーションサーバー)を構築し、DGFのグローバルシステムに入力したデータをSimGateサーバー経由でNACCSへ送信するしくみを構築。NACCSという日本ローカルなしくみと、DGF独自のグローバルシステムとの接続を実現した。
  • NACCS

    Nippon Automated Cargo Clearance System。輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社が運営する輸出入・港湾関連情報処理システム。国際物流において、税関、関係行政機関、関連民間業界(運輸業者、通関業者、倉庫業者、航空会社、船会社、船舶代理店、金融機関等)をオンラインで相互に結び、関税納付をはじめとする輸出入関連業務を迅速に処理するためのシステム。

お客様プロフィール

社名

DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社

本社

東京都墨田区堤通1‐19‐9 リバーサイド隅田12F

設立

1969年(2006年 エクセル・ジャパンのフォワーディング部門との合併により現社名へ変更)

資本金

2億5,000万円

従業員数

500名

事業概要

世界最大規模の総合物流企業グループであるDHLは、現在ドイツポストワールドネット(DPWN)の傘下。DPWNグループ全体の2007年度の売上は630億ユーロ。日本のDHL グローバル フォワーディング ジャパンは、DHLグループの海外ネットワークのもとで、海上・航空輸送、複合輸送、輸出入通関、プロジェクト貨物輸送を展開。

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業種

ビジネス環境の急速な変化に対応し、 新たなビジネスの基盤を支えるシステムを構築

サービス

EDI

多様な企業の商取引を支えるEDIの豊富な実績で、取引業務の省力化や迅速化に貢献

申告・申請業務の電子化や業務フロー改善で、申告業務の省力化・効率化を実現