2010年3月

【写真】127店881台の営業店端末をわずか3ヵ月で更改。MEJARへの全面切り替えを見据えたインフラ整備をオンタイムで完了

「システム共同化」が進む金融業界。北海道銀行も、来る2011年5月、勘定系システムを、共同システムMEJAR注1へ全面移行する予定だ。
先立つ2009年、北海道銀行は、営業店端末とネットワークの更改を先行して実施した。4月から6月の3ヵ月間で、127店、881台の営業店端末の入れ替えを完了。同時に、ネットワークをNGN(次世代ネットワーク)へ移行した。驚くほど短期間でのプロジェクトをトラブルなく成功させたことで、同行では、MEJARへの全面切り替えと、それによるさまざまなメリットを享受しながら顧客サービスを強化していく気運が大きく盛り上がっている。

  • 注1MEJAR

    Most Efficient Joint Advanced Regional banking-system(最も効率的な先進的地方銀行共同システム)。地銀最大手の横浜銀行と、株式会社ほくほくフィナンシャルグループの一員である北海道銀行と北陸銀行の合計3行が進めるシステム共同化構想。

北海道銀行 システム企画部 部長兼シニアマネージャー 小林 裕幸氏
北海道銀行 システム企画部 次長 兼 MEJAR移行準備室長 麻田 元治氏

イメージ処理のできる営業店端末へ、ネットワークはNGNへ

【写真】

北海道銀行 本店

2011年5月、MEJARの共同センターへ勘定系システムを全面移行する予定の北海道銀行。先立つ2009年、営業店端末とネットワークの更改を先行して実施した。営業店端末もネットワークも更新のタイミングであったため、2年後にMEJARへ移行できる最新技術の環境を整えておくことになったのだ。
営業店端末とは、店舗で接客する窓口行員が、入出金処理をする端末である。LAN接続ができ、イメージ処理も容易にできる端末へと更改した。

ネットワークは、従来のアナログ専用線からIPネットワークに切り替えた。採用した回線サービスは、NGN(次世代ネットワーク)の広域イーサネットサービスである。
「10年後にも通用する最新技術を選んでおくことが重要であると考えて、NGN利用を決断しました。QoS制御やセキュリティの優れた機能を活用して、金融ビジネスの可能性も広げられます」と、北海道銀行 システム企画部 部長兼シニアマネージャーの小林裕幸氏は語る。
ネットワークについては、検討、設計、構築、工事、運用、保守までワンストップで請け負うNTTデータのネットワークアウトソーシングサービスを利用した。3行共同利用の都道府県間ネットワークと、北海道銀行が利用する道内営業店ネットワークを、一括してNTTデータのプロフェッショナルが監視して、ネットワークの可用性を向上させている。
「NTTデータとは、2006年3月、MEJARの共同開発パートナーとして契約しました。その後、3行プラスNTTデータの4社で、議論を重ねていくなかで、MEJARは、ネットワーク、ATMシステム、営業店端末、情報系データウェアハウスまで共同化する方向へと構想が広がってきたのです。共同センター構築だけでなく、ネットワークから金融ビジネスまで総合的な視野を持ったNTTデータが一緒に歩んでくれて大変心強い」と、システム企画部 次長 兼 MEJAR移行準備室長の麻田元治氏は語る。

1~2年かかるプロジェクトを3ヵ月でトラブルなく完了

営業店端末とネットワークを更改する今回のプロジェクトで最大の難関は、127店プラス本部の合計154カ所で、営業店端末881台を中心とする合計1266台の端末とプリンタの入れ替えを、「工事期間3ヵ月」で完了させることだった。
従来の端末はLANコネクタを備えていないため、ネットワーク更改も同時進行する必要があった。また、約300万口座の通帳も、MEJAR共通仕様に切り替えるため、ATMの改造も同時に進めた。
「新旧の営業店端末と新旧の通帳、新旧のATMが店舗間で混在していると、お客様に迷惑がかかります。そこで、『3ヵ月で移行を完了させる』という目標を立てました。これを実現するための段取りを1年半前から考え、全店を回って写真を撮り、細かなシナリオを作って実施しました」(小林氏)。
NTTデータは、営業店端末のメーカー、LAN工事業者、回線事業者、電源工事会社、ATMメーカー、さらにはデスクの業者まで集めて段取りを説明し、了解を求め、全体を調整した。
「何の業者であるかにかかわらず、現場にいるメンバー全員が『このプロジェクトを成功させよう』と力を合わせ、気持ちを集中させました。NTTデータのプロジェクト管理能力のおかげで、『一糸乱れぬ連携モード』が出来上がったのです」(小林氏)。

ネットワークは通信費10%アップで100~1000倍に高速化

現在、営業店端末が新しくなって、営業店の業務効率は大きく上がった。店頭でのデータ入力は最小限にとどめ、帳票をスキャナで読み取り、ワンクリックで事務集中センターへ送信できるのである。
ネットワークは、通信費を10%上乗せしただけで、100~1000倍へと一気に高速化した。
「今回のプロジェクトは、メンバーはもちろん、社内各部門も、関連するすべての業者も、『3ヵ月』というむずかしいハードルを一緒に越えることができました。MEJARへの本格切り替えに向けて、すばらしい成功体験をみんなで共有できたのです」と麻田氏は総括する。
2011年5月のMEJAR移行により、北海道銀行は、システムコストのミニマム化、新規システムの開発期間短縮などのさまざまな成果を手に入れるとともに、一層の顧客サービス強化へ取り組んでいくことになる。

【図】システム概要イメージ

お客様プロフィール

社名

北海道銀行

本店所在地

札幌市中央区大通西4丁目1番地

設立

1951年3月

資本金

935億円

預金

3兆6,314億円

従業員数

1,790名

店舗数

137(本支店128・出張所9)

事業概要

北海道道民の要請により設立された地方銀行。キャッチフレーズは「どさんこバンク」。「積極的な経営」「北海道経済活性化」「健全経営」の3つの視点を戦略として掲げ、中国・ロシアビジネスや農業ビジネスなど、北海道ならではの経済活性化施策を展開。2004年、北陸銀行と経営統合を行い、わが国はじめての広域地域金融グループである株式会社ほくほくフィナンシャルグループの一員(子会社)となった。

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