2011年11月

店舗支援を目的に買取・販売の基幹系を更改
単品管理の導入で査定業務を大幅効率化

古本販売大手のブックオフコーポレーション株式会社(以下、ブックオフ)では、書籍やCD・DVD・ゲームソフトなど中古品全般の買取・販売業務が迅速に進むよう、混在していたレジシステムを統一してカウンター業務を効率化するとともに、CDやゲームソフトの単品査定を可能にするデータベースや在庫管理などの基幹系システムを再構築した。NTTデータは、大規模システムの構築と運用実績に基づく技術力を発揮して、機能を絞り込みつつも独自ノウハウを豊富に盛り込んだシステムを短期で開発。店舗支援と早期の基盤整備を目指して、全国約1,000店舗へのスムーズな導入も推進している。

お客様の課題

  • 取り扱い品目が多様化する中、CDやゲームソフトについて単品管理によるシステム導入が求められていた。
  • 導入時期によって異なるベンダーのレジシステムが混在していたため、運用コストや追加開発コストの増加とカウンター業務に混乱を招き、社員教育にも稼働を要していた。

導入効果

  • 買取業務など店内オペレーション効率が改善。
  • 全店舗共通のシステム基盤が整備され、店舗スタッフ支援や効率化に貢献するシステムを迅速に導入できるめどが立った。
  • レジシステムの統一により、カウンター業務が効率化され、社員教育に要していた労力も削減された。

導入の背景と課題ビジネスの多様化に伴い、買取・販売の効率化が課題に

急成長を続けるブックオフでは、買取・販売業務の効率化が課題となっていた。特に、店舗に持ち込まれる商品の査定・買取を行うカウンターでの業務は、中古品ビジネスを支える大切な業務であり、取扱品目の多様化に伴って、スピーディかつ的確な対応が求められていた。ソフト商材(CD・DVD・ゲーム)に関しては従来は、各店舗をネットワーク化したレジシステムのもと、買取情報などをデータベース化し、在庫管理などが可能な基幹系システムを構築して業務に役立ててきた。しかし、複数ベンダーのレジシステムが混在しており、取扱品目の増大にシステムが対応しきれなくなってきたことから、買取・販売の基幹系システムを再構築することとなった。セールスITソリューション部長の野末朋宏氏は、こうした状況に対して「目指したのは、入社間もないアルバイトでも査定ができる支援システム。従来通り、査定スキルの習得も重視しつつ、査定業務の迅速化に貢献するソフト商材の単品管理の導入に向けて、全店共通のシステム基盤を早く整備したいと考えた」と語る。

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ブックオフコーポレーション株式会社
取締役執行役員 管理本部長
堀内 康隆氏

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ブックオフコーポレーション株式会社
セールスITソリューション部長
野末 朋宏氏

選定ポイントビジネスパートナーとして、NTTデータの実行力を高く評価

当初は市販の業務パッケージも検討したものの、取り扱い品目が膨大かつ多岐にわたるブックオフのビジネスモデルに適うものは見つからなかったという。そこで同社が着目したのが、元子会社で独自に構築していた買取・販売に関するシステム。このシステムは、ブックオフの一部の店舗で利用しており、ソフト商材の買取に際して商品名ごとの単品管理が実現していたことから、全店舗への水平展開が有効であると判断、システム更改のひな型として採用することとなった。そうして全国約1,000店舗を対象に、過去最大規模のシステム投資案件となる基幹系システムの開発および全店舗への導入を決定。その業務を担うこととなったのが、NTTデータだ。NTTデータの選定理由について、取締役執行役員 管理本部長の堀内康隆氏は、「漠然とした要望に対しても、どうすれば実現できるかを具体的に示すなど、提案力に秀でていた。ブックオフ独自のビジネスモデルをシステムに反映するには、私たちと一緒に尽力してくれるビジネスパートナーの存在が必要だった」と振り返る。

導入の流れシステムによる単品査定化と従来通りの査定を両立した新システム

基幹系システムの構築に際して、ブックオフが目指したのは、多様化する中古品の特性に応じた査定支援の仕組みの実現だった。商品のバーコードを活用した単品管理が可能なCDやDVD、ゲームソフトについては、タイトルごとの買取参考価格を参照しながら査定できるシステム化を目指した。一方、書籍や洋服・スポーツ用品については、従来通り、店舗スタッフが経験に基づき商品状態などを評価して買取金額を決めることとした。なお、全社のビジネスに関わる開発プロジェクトということで、在庫・販売データ収集のリアルタイム化や、データ分析機能の追加なども検討したという。しかし、まずは全店舗の足並みをそろえ、ビジネス基盤を確保することが最優先だった。そこで、システム構築の立場からNTTデータも助言を行って機能を絞り込み、元子会社の基幹システムを参考に開発に挑んだ。こうして約1年間の開発期間を経て、新たな基幹システム「TRI:Total Reuse Infrastructure」は稼働を開始した。

導入効果と今後の展望買取業務を大幅に迅速化、受付業務のワンストップサービスが実現

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PDA

2010年10月に稼働を開始した基幹系システム「TRI」は、約1年間をかけて約400の直営店で導入が完了しており、その後は約600の加盟店への導入を順次、進めている。導入した店舗からは「店舗スタッフの手作業が減り、業務ミスも減った」との評価を得ている。PDA端末とモバイルプリンターの活用により効率的な出張買取も実現している。

最近では、ファッションやアウトドア用品など豊富な品ぞろえが特徴の大型店舗「ブックオフスーパーバザー」を展開しているが、そこでも、今までは書籍・ソフト商材とそれ以外とにレジが分かれていたものを、基幹システムのもと1つのカウンターですべての中古品を受け付けるワンストップサービスが実現している。全店舗へのシステム導入が進む中、今後の展開に関して堀内氏は、「在庫管理や売上データの見える化など、新たな要望が各部署から寄せられている。システムが注目・期待されている証拠であり、そうした要望にも柔軟に応えられる基盤を整備できたと自負している。内部統制の強化に伴い、文書化などの業務も新たに発生しているが、システム活用でミスの発生を防ぎ、現場の負担軽減や効率化に役立てたい」と展望する。NTTデータでは現在、大規模システムの運用実績を生かして各店舗への導入を支援しているところであり、今後の機能追加などの要望についても積極的に対応したい考えだ。

お客様プロフィール

お客様名

ブックオフコーポレーション株式会社

本社

神奈川県相模原市南区古淵2-14-20

設立

1991年8月1日

資本金

2,564百万円(2011年3月)

店舗

国内に直営店485店、加盟店592店(2011年9月末日現在)

主な事業内容

中古書店「BOOKOFF」の展開と、新規中古業態の開発・運営・加盟店経営指導

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