2013年8月

開発自動化技術で200社以上が関わる保守開発を効率化、システム品質が劇的に向上

現在、がん保険および医療保険において最も多くのお客様から選ばれているアメリカンファミリー生命保険会社(以下、アフラック)。その情報システム部門の使命のひとつが、お客様の契約管理をする基幹系システムをしっかりと保守開発すること。しかし、これまで長期にわたって200社の中小ITベンダーがそれぞれ独自の方法で保守開発を行っていたため、システムが複雑化し、品質を維持するのが困難になっていた。そのような状況のもと、NTTデータは、プロジェクトマネジメントの強化や、開発自動化を推進する、システム解析の自動化ソリューション「TERASOLUNA Reengineering」の導入等により、システム品質を大きく向上させた。

お客様の課題

  • 多くの中小ITベンダーが部分ごとに独自の方法で保守開発を行っていたため、基幹系システムがより複雑化し、システム全体が見えにくくなっていた。
  • ベンダーによって、保守開発のプロセスや設計書様式が異なるため、プロジェクト管理が複雑化し、システムの品質向上が難しかった。

導入効果

  • ベンダー集約によるプロジェクトマネジメントの強化、システム解析の自動化ソリューション「TERASOLUNA Reengineering」の導入等により、システムの「見える化」が進み、効率的なプロジェクト管理が可能になった。
  • 「見える化」をはじめとし、設計書様式の標準化やプロジェクト管理の強化などの品質改善の取り組みにより、システムの年間潜在欠陥率を8割以上削減し、システムの品質を大きく向上させた。

導入の背景と課題生命保険会社の情報システムの要、保全領域

1974年に設立されたアフラックは、その先見性とお客様第一の経営姿勢により、現在、がん保険および医療保険において最も多くのお客様に選ばれる保険会社の一つへと成長した。しかしその成長の背景には、彼らの業務を支える基幹系システムと、情報システム部門による高度な保守開発の取り組みがあったことを忘れてはならない。
「当社の情報システムは、業務プロセスによっていくつかの領域に分かれていますが、なかでも、『保全』と呼ばれる、お客様の契約管理を行う領域が中心的な役割を果たしています」。そう解説するのは、アフラックのシステム開発部長、出井 敏明氏。
生命保険会社は30年、40年の長期スパンで契約や顧客の管理を行うため、基幹系システムの使用期間も長期にわたる。だが基幹系システムの保守開発を長期間繰り返し行うことは、システム自体を複雑化させ、システムの開発やメンテナンスの負荷が増大してしまう状況を作り出す。
さらにアフラックの問題はそれだけではなかった。
「かなり、混沌とした状態でした...」保全領域を担当する開発2課長の秋庭 満治氏は、数年前の状況をこう表現する。当領域の保守開発には、部分ごとに多くの中小ITベンダーが関わっており、それぞれが独自の方法で開発を行っていたため、複雑になり始めた基幹系システムの全貌を把握することがさらに困難になってしまっていた。

【写真】

アフラック
システム開発部長
出井 敏明氏

【写真】

アフラック
成長戦略システム開発第二部
開発2課長
秋庭 満治氏

選定ポイント自主的にPDCAサイクルを回す、NTTデータの品質へのこだわり

システム全体が見えにくくなっている状況を改善するために、アフラックは保守開発をある大手ITベンダーに集約しようと試みた。しかし、その試みは成功とは程遠い結果に終わった。依頼を受けた大手ベンダーはプロジェクトを制御できず、結局、アフラックの社員が従来の多数のベンダーと直接調整する形になり、状況が全く変わらなかったからだ。
大手ベンダーに代わり、NTTデータに白羽の矢が立ったのは、漠然とした期待感からではない。実績。それもアフラックでの実績だ。NTTデータは約5年前、オープン系システムの領域を担当する形でアフラックの情報システムに参入していた。
出井氏は現在にいたる経緯を次のように語る。「NTTデータさんと仕事をはじめた当時、私たちにはすでに、高い品質改善の目標があり、その目標達成のための手段・方法を模索していましたが、NTTデータさんは自主的にPDCAサイクルを回し、さまざまな業務改善に取り組んでくれました。その結果、お任せした領域で成果が現れはじめたので、今回、保全領域もお任せしようということになったのです」

導入の流れプロジェクト成功のための切り札、システム解析の自動化ソリューション

NTTデータがプロジェクトに着手するにあたり心がけたのは「見える化」である。多くのベンダーによって築かれた垣根を取り払うため、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)の機能を強化した。PMOに適切な人材を配置することで、各ベンダーをコントロールしようとしたのだ。
また、ここで言う「見える化」は管理手法に限らない。システムの現状を把握する上で、NTTデータ 技術開発本部の保有するコア技術を応用して誕生させた、「TERASOLUNA Reengineering」が大きな役割を果たした。その機能は多岐にわたるが、特に、現行システムを解析し設計書を自動生成できる点が大きい。
現在、海外からも大きな反響のある、この強力なツールの誕生は偶然ではない。アフラックの秋庭氏は語る。「システム産業というのは労働集約的な色合いが濃く、状況は20年前とあまり変わっていなかったりするのです。人によるミスをいかにシステム的に抑え込んでいけるか、そこがポイントです」
NTTデータの推進するソフトウェア生産技術革新の思想に重なる。システム産業を労働集約型から知識集約型へ。両社の目線は同じ方角を向いていたのだ。

導入効果と今後の展望ベストパートナーとしてアフラックと同じ視点に

結果は出た。修正を要する問題件数の減少など、数値の上からもそれは明らかだ。
たとえば、システムに変更を加えた際、本番リリース前にユーザー部門で問題がないかテストを行うのだが、以前であれば、テスト段階で多少の問題が見つかるのはやむを得ないといった空気があった。それが、今では「問題がなくて当たり前」という状況にまでシステムの品質が向上してきている。劇的な変化に、ユーザー部門からは驚きの声が上がったという。
「NTTデータさんには現在、パートナーとして十分にやってもらっています」と語る出井氏は、さらにベストパートナーの関係を築くためにと次のように続ける。「我々と同じ視点で、システムの全体最適化をどう進めていくか、どう開発スピードを上げていけるかを考えてもらえればと思います」
話は開発自動化にも及び、「技術者の仕事を、人がどうしてもやらなければならないところだけに集中させる。NTTデータさんにはぜひ、その提案をしてもらいたいです」
出井氏はそう語って話を締めくくった。

お客様プロフィール

お客様名

American Family Life Assurance Company of Columbus(略称:アフラック)

所在地

東京都新宿区

設立

1974年

代表者

外池 徹(日本における代表者社長)

主な事業内容

生命保険業

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【写真】アメリカンファミリー生命保険会社様

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