先見日記

執筆者の紹介 先見日記とは 先見リメ[ス

「先見日記」終了にあたって

先見日記は2002年10月にスタートし、2008年9月で6年の節目を迎えました。この間、多くの執筆者の方にご参加いただくとともに、読者の皆様に親しまれてまいりました。

21世紀の始まりであるこの6年間は、その当初には予想もしなかったような様々な変化が交錯し、私たちの知る世界の枠組みそのものが大きく変わりつつあることを感じさせる6年間でもあったと思います。その大きな変革に向けた胎動の時期に、各界のオピニオンリーダーの方々、そして読者の皆様とともに、「ちょっと先」の未来をともに考える場を共有できたことは、私たちにとってなにより嬉しいことでした。

先見性をもって活動されている各界のオピニオンリーダーが、日記形式のエッセイを毎週連載するというスタイルはご好評いただき、多くのメディアやblog等で引用されるなど、企業が発信するユニークなメディアとして一定の役割を担ってきたと自負しています。開始当時はまだ日本はblog開花寸前の時期でしたが、現在は多くの方がblogを持たれ、ご自身の意見を発信されるようになりました。「先見日記」という形式の一端は、blogでの個々人の表現活動に十分引き継がれていると考えています。多様性は未来への知恵を育む土壌でもあります。であるからこそ、この先も、インターネットが健全な言論の場でありつづけることを心から願っています。

2008年9月末をもって連載は終了しましたが、過去の日記は本サイトにてアーカイブとして今後もご覧いただけます。時代の空気を写し、様々な洞察を与えてくれた「先見人」たちのメッセージを、改めて振り返っていただく縁にしていただければ幸いです。

これまでご参加いただいた執筆者の皆様には心から感謝いたします。また、長い間継続して編集の労を担っていただいた編集長の小崎哲哉さん、編集部の皆様、そして企画の立ち上げからずっと「先見日記」を支えてくださったプロデューサーの上田壮一さんにも感謝いたします。最後に読者の皆様へ、長い間、「先見日記」をご愛読くださいましてありがとうございました。

株式会社NTTデータ 広報部



(2002年10月-2008年9月の連載時に掲載されていたテキスト)

 20世紀に生きていた頃、「21世紀」は私たちの耳に甘い響きを伴って聞こえていました。豊かな21世紀。明るい21世紀。進歩と調和の21世紀。でも、いざ始まってみると、今世紀は矛盾に満ちたままで、前世紀とあまり変わっていない。いや、前世紀よりも悪い方向に向かっているようにさえ思えます。

 なぜこんなことになってしまったのか。それを問うてみてもいいのですが、私たちはもっと直截に「これからどうなるのか」「どうすべきか」を考えてみたいと思いました。そこで、そのヒントになる事柄を提示してくれそうな書き手を捜し、寄稿していただくことにしたのです。長い記事を紙でじっくり読んでみたいという気持ちもありましたが、世界は毎日動いています。だから毎日更新が可能なウェブというメディアで、月曜日から日曜日まで、7人の筆者に「日記」という形式で書いてもらうという方法を採ってみました。

 この「日記」は、株式会社NTTデータの企業活動の一環としてスタートしました。NTTデータは、Insight for the new paradigm、つまり「新しい思考の枠組み=多様な価値観に向けての先見・洞察」というスローガンを掲げ、その先見・洞察を、コミュニケーション活動の一環として提示していこうとしています。だから『先見日記』というわけです。

 とはいっても「日記」ですから、あまり堅苦しいものにはしないつもりです。それぞれの筆者には、日々の生活の中から何かしら将来に向けてのヒントになるようなことを、とお願いしました。海外在住の筆者や、よく旅をする筆者や、海外のメディアに接することの多い筆者がいるので、日本ではあまり知られていないニュースについて書いていただきたい、とも頼んであります。「先見」は時間軸だけでなく、空間軸に沿っても展開されると思うからです。日本のマスメディアの多くは海外ニュースにあまり重きを置いていないように見えるので、そこに一石を投じたいという思いもあります。

 それぞれの筆者の考えは、必ずしもNTTデータの考えとは一致しないことをあらかじめお断りしておきます。もちろん一致することもあるでしょうが、原則的には多様な意見の中にこそ「先見性」が現れるのだと思います。もしかしたら筆者のあいだで論争が起こるかもしれません。ちょっと不謹慎ながら、そんなことも期待、もとい、想像しています。

 世界が混沌とした方向に向かっているからこそ、「日記」から何かプラスになるものを受け取っていただきたいと思っています。ささやかで短い文章の連なりですが、読者の方々の精神生活が豊かになる一助となれば、と願ってやみません。

『先見日記』編集長 小崎哲哉


トップページのカレンダーについて
トップページのカレンダー、ちょっとレトロだけど普遍的なデザインでいい感じでしょう? プロダクツデザインの世界では超有名な、イタリア人デザイナーのエンツォ・マーリによる「万年カレンダー」です。エンツォ・マーリは1932年、イタリアはノヴァーラ生まれの巨匠。ミラノのダネーゼ社のために数々のプロダクツをデザインしましたが、1963年に発表されたこのカレンダーもそのひとつです。今から40年以上も前にこんな斬新なデザインをするなんて、マーリさんも「先見性」にみちみちた人ですね。

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