先見日記

先見日記とは 先見リメ[ス

2007 Aug 3
渡辺保史
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テクノロジーの進化
自宅にて

 最近、ウェブ空間をめぐっていて面白かったのが、Apple製品の進化系統図です。これより少し前に、歴代Apple製品を並べた図がいくつかのブログで話題になっていましたが、それに触発された別の人物が、製品ラインの分岐や継承、終焉などを把握できるように、実際の生物の進化系統図を模して描き出したものです。

 1976年のApple Iから現時点での最新製品であるiPhoneまで、30年余にわたる一企業のプロダクトの歴史が一目瞭然。つくったご当人は、ここからAppleが次に繰り出すものを予測できたら? という想いもあるようですが、Apple製品の熱心なユーザーであればあるほど、このタイムラインと自分の人生を重ね合わせたりして、色々と想いを馳せてしまうことでしょう。

 そういえば、僕自身が虹色の林檎マークのついたコンピュータの存在を知ったのはまだ小学生の頃。この系統図でいうと、左から2番目のApple IIの広告を、当時毎月買っていた『ラジオの製作』の広告で見かけたのが最初の遭遇です。フロッグデザインが手がけた美しい筐体に、「なんとなく未来っぽい」雰囲気を強く印象づけられたのをよく覚えています。とはいうものの、僕がApple製品に触れる機会を得たのはそれからずっと後、業界紙の記者になって初めて行った取材の時でした。さらにその2年後、Macintosh Classicをローンを組んでようやく購入、会社でもIIciを使って、まだ不完全だったものの日本語DTPの真似事をするようになり……その後もたびたび新しいマシンを買い求めながら現在にいたる、というわけです。

 とまぁ、個人的な思い出はさておき、こういう例を目の当たりにすると、タイムライン=年表というのが情報デザインにとって、やはり重要な手法なんだなぁ、と再認識できます。情報デザインの手法には、他にマップ=地図もありますが、空間的な認識を可能にするマップに比べると、タイムラインは若干マイナーな扱いというか、あまりポピュラーになっていないような気がしますね。時系列で情報の連なりを見せていく手法って、まだまだ開拓の余地がありそうです。

 もう1つ感じたこと。それは、人間と情報テクノロジーの付き合いが、10年単位の、ある程度長いタイムスパンで捉えられるようになった、という今更ながらの事実です。パーソナルコンピュータの誕生から30年あまり、そして、ウェブが普及し出してから10年あまり。この間、ハードウェアはもちろん、OSやアプリケーションもバージョンアップを繰り返してきましたが、それを使う僕ら自身や社会のバージョンアップは果たしてどれだけ進んだのでしょう? この長い時間経過の中で蓄積されてきた人々の経験は、これから真価を問われることになるんだと思います。

End

















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