先見日記

先見日記とは 先見リメ[ス

2008 Feb 26
大平健
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感冒について
ストーブの前にて

 身体というのは、ホント、不思議なものだと思う。朝起きて、今日はなんだか仕事に行きたくないなと思うような日は大抵、午後から、“お待たせしました”と言わんばかりに、熱がでてくる。
 今日はちょうど逆だった。何だか風邪っぽいよと思っても、休むことなんか念頭に浮かばない。ソファで眠りこけているメイン・クーン(種の猫。大型です)の顎を撫でて、一緒に起きてきたダックスに軽食を食べさせながら、いそいそと自分も食事以下の出かける用意をして……こういう日は、一日中、普段と何の変わりもなく過ごせてしまう。もちろん、熱もでない。

 話は飛ぶが(もう飛ぶか! と言われそうですけど)風邪を引くことは、僕にとって自尊心に関わる問題になっている。電車の中ではマスクをし、吊革を手袋なしでは持たず、しかも、しばしば手を洗い、あるいはアルコール・ジェルで消毒し……とほぼ万全の防御態勢を取っている身の上であるから、風邪だけは引いてはいけない! 万が一引いたら、それはどこかに気のたるみ、油断があったことになり……A瀬川氏なら、こういう話題はイージス艦を喩えにして小粋に書くのだろな、という気がして、しばし考えましたが、僕には上手くやれないので、無骨なまま、話を進めます。

 昨日は、ちょっと慌てた。某所より東京に新幹線で帰ろうとしたところ、強風にて運行停止という事態に遭遇したのだった。普段、決まり切った暮らしをして、安全第一に暮らしているもので、こういう突発事態は苦手だ。改札口付近で途方に暮れる旅行者達の中にいて散々迷った末に、まだ止まっていない在来線というか各駅停車の電車に乗ることにした。幸い、座席はスカスカ。しかし、何となく寒い。
 鞄の中を覗くと、まるでドラえもんのポケットばり。色んな物が入っております。毛糸の帽子を被り、防寒具替わりにマスクをして、その上からマフラー。お、i-podもあるし、本は3冊。ちょっと自己満足していると発車! 大旅行が始まったのだった。
(ちょっと大げさな物の言いようですが、なにしろ、新幹線なら1時間のところが3時間掛かったのです。お許しを)
 驚いたのは、ドア毎に開閉スイッチがついていることだった。なるほど、これなら駅々に止まったとき余計に寒風が吹き込むこともないわけだ。実際、沿線住民の方々と思しき乗客がこまめにこのスイッチを押してくれるから、遠距離旅行者の僕もさほど寒々しい思いをせずに、音楽を聴きながら読書に耽り、あるいは微睡み(本当はこっちの時間の方が長かった)、まあまあ快適に東京に戻って来られた。もし車内販売が回ってきてコーヒーでも買えたら、もうカンペキだったろうが。

 というわけで、話を戻すと、今朝「何だか風邪っぽいよ」と思っても、僕の身体は、昨日の状況からして風邪を引くなんて有り得ない! と判断して僕を仕事に送り出したのではあるまいか。

End

















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