先見日記

先見日記とは 先見リメ[ス

2008 Sep 29
駒沢敏器
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初めての日記
横浜郊外の仕事場にて

「月曜日の先見日記は、きみが書いてみてはどうだろうか」という光栄な申し出が編集部からなければ、僕がここで書いてきたエッセイないしはコラムは、いっさい存在しなかったはずだ。期間にして約2年、回数は実に112回に及んでいて、その数と書いてきた量にいま改めて本人が驚いている。週に必ずいちど、ほぼ習慣と化したような課題がなければ、自分の書いてきたものは存在しなかったばかりか、考えてみられることさえないまま、何ひとつ生むことはなかったのだ。
 書くべき内容や体験があるから文章は書かれるのではなく、書き始めた文章に書き手みずからが影響を受け、次の文章をつないでいくうちに心が開いてくる。だから何かしらの枷や約束事のようなものがないと、心は閉じたままでスイッチはどこにも入りようがない。そのスイッチが112回分もオフになった状態で、時間だけがただ虚しく過ぎ去っていた可能性の方が大であったことを考えると、習慣づけをすることの重要さに、怖ろしさに似たものすら感じてしまう。

 この『先見日記』は、日記という最も古い形式のひとつである文章表現が少しも古くないばかりか、書き手という個人が自分の目でものを見、そして考えたり感じたりしたことを文字に定着させて残しておく手段として、きわめて基本的で有効であるということを、証明してみせてくれたと思う。たとえインターネットという媒体であってもその有効性は変わらず、むしろ書くことによってしか何も残せないし、そこから次へ進むことも出来ないのだということを、参加者のひとりとして痛感している。おそらく他の方々も、同様のことを感じられているのではないだろうか。
 僕個人はこれまでに日記を書く習慣を持ったことがなく、今回のような機会を与えられた以降も、私的に日記を書き続けることはないと思う。しかし2年間の蓄積をどう活かすかは今後に与えられた新たな課題でもあり、そのために何を始めるかを、これから真剣に考えなければいけない。どれだけの打率を残せたのかわかりませんが、長い間ありがとうございました。

End

















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