社会やビジネスの環境変化が激しく、ITの進展が産業変化を起こす現代において、ビジネス変革と持続的な成長のためには、近い将来の予見と将来を見据えた経営が重要になる。NTTデータでは、環境変化を体系的に捉え、お客様視点で羅針盤となるものをまとめている。

1.NTT DATA Technology Foresightとは

お客様と継続的なパートナーシップを構築していくために、中長期的なビジネス変革の方向性を示すものである。ビジネスに大きなインパクトを与えうる社会の変化(情報社会トレンド)と、その変化をもたらす重要技術やサービス(技術トレンド)を、様々な有識者へのインタビューや幅広い調査を通じて、NTTデータが1年単位で毎年策定している。2013年の「NTT DATA Technology Foresight 2013」では、4つの情報社会トレンドと5つの技術トレンドを策定した。

2.情報社会トレンド

【図】

図:NTT DATA Technology Foresight 2013

  1. 1.競争力の源泉は知識やノウハウの活用へシフトする

    知識集約化やデータ分析の高度化が進み、データから意味や知恵を見出し活用することが付加価値となる。

  2. 2.マス重視から個重視の社会へ

    個人の情報がセンサで把握できる時代になり、個々の多様な価値観への対応が重視されるようになる。

  3. 3.環境やニーズ変化へのリアルタイムな対応が求められる

    自然災害やインフラクライシスの察知と即時対応が可能となり、エネルギーの効率的な利用が進む。

  4. 4.誰でも活用できるITが普及する

    高齢化社会の加速に向け、意識せずITを使えるナチュラルインタフェースが普及していく。

3.技術トレンド

  1. 1.「個」を理解する人間指向のIT

    行動分析や生体情報分析を通じた個人に対する製品・サービスのフィッティングや、人の意欲を喚起する人間指向のITが求められる。

  2. 2.戦略的なデータ収集と分析

    ビッグデータアナリティクスを通じて、多種多様なデータを目的に応じて収集・分析できるようになり、ふかん的な意思決定が実現される。

  3. 3.サイバー・フィジカル・コンピューティング

    物体認識やロボティクス技術を通じて実世界のリアルタイム制御が実現されると共に、3D映像などにより人間の行動が支援される。

  4. 4.環境適応型の粘り強いITインフラ

    状況変化に合わせて自律的に最適化するインフラ技術が進歩すると共に、広域分散技術などにより、災害や攻撃に対するレジリエンスが向上する。

  5. 5.デリバリーを短縮する超高速開発

    変化する要求への対応を実現するAgile開発手法や、スピード・品質を高める自動生成、設計シミュレーション技術などが発展し、システムのデリバリーが短縮される。

豊富な事例をヒントにビジネス変革の仮説シナリオを描き、さらにPoC(Proof of Concept:コンセプトの実証)を実施する際にForesightを活用し、お客様の経営革新に役立てたい。

著者プロフィール

技術開発本部 本部長 木谷 強

1999年~2002年に激動のアメリカ・シリコンバレーでベンチャー企業と交流。帰国後はソフトウェア開発の技術革新プロジェクトに携わり、現在は技術開発部門全体をマネジメントしている。

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