2010年代のはじめに、ビッグデータというキーワードが急速に注目を集めた。NTTデータは当初から、CRMのコンサルノウハウや、大量データの高速処理技術といった実戦で培ってきた要素技術を応用し、さまざまな情報をお客様のビジネスに役立てる「データ活用」を実践してきた。お客様と二人三脚で進めた「データ活用」の事例を紹介する。

1.データ活用によるお客様サービスの磨き上げ

NTTデータでは、流通・サービス業をはじめとする多くのお客様に対して、社内外の各種データを活用して、お客様サービスの磨き上げを支援してきました。戦略検討・ビジネス企画・データ活用の一連のプロセスを通じて、サービスのユーザに対する理解を深め、プロモーションのコスト配分を最適化し、分析結果をサービス開発にフィードバックするなどして、お客様サービスの価値向上に貢献してまいりました。

2.ビジネスとITをすり合わせる技法

ウェブ上でサービスを展開されているA社の事例をご紹介します。

文字通りお客様の組織内に入り、サービス企画やプロジェクトの進め方について座席を横にして共に考え、二人三脚で企画を推進していくようなデータ活用サービスを提供しています。

そのデータ活用サービスのプロセスを清書すると上図のようになります。大抵は、経営や現場のお客様とのさまざまな場での議論が折り重なって、ぼんやりとしたところから徐々に仮説を育てていきます。次にその仮説を検証するわけですが、予算不足や組織間の利害衝突、既存システムへの影響の問題など、いくつもの壁があるのが普通です。そこでお客様社内で説明が通るように、お客様とともにストーリー作りに知恵を絞り、社内外の交渉の場に同席させて頂きます。こういった活動ができるのは、普段からお客様に寄り添って、お客様業務や所有データのコンディションを把握しているほか、今期の組織目標やキーマンのお考えといった意思決定に必要な情報を把握しているからです。

データ活用に限った話ではありませんが、企画からデリバリーまで、徹底的にお客様に寄り添い、ともにビジネスを成長させるスタイルが当社のサービスの特徴になります。

3.サービスのデジタル化とデータ活用を支える技術

インターネットやスマートフォンが広く浸透し、以前と比べると成約に至るまでのユーザーの行動実態を把握しやすくなりました。誰が・いつ・どこで・何をした結果でコンバージョン(成約)に至ったかは、デジタルな行動ログから追跡できます。この行動ログを用いて、ユーザーの離反を防止したり、ユーザーと商品のマッチング精度を高めようと考えたりするのは自然のなりゆきと言えるでしょう。

以前であれば、大量のデータを多面的に分析しようとすると、環境整備の面で膨大なコストがかかり、投資対効果の問題がハードルとなっていました。ところが昨今、HadoopやSparkといったオープンソースのビッグデータ処理基盤の登場によって、投資のハードルが大きく下がっていて、小さな投資で開始すること(スモールスタート)もできます。

NTTデータは以前からオープンソースに積極的に取り組んでおり、オープンソース・コミュニティ(開発者がつながる場)との強固な結びつきを背景に、A社を始め多くのお客様に対して、高品質で柔軟なサポートを提供しています。

4.最後に

今後、AIの発展やライフスタイルのデジタル化によって、データ活用はビジネスを支えるエンジンとして、ますます重要性が増すことが予想されます。我々は、ビジネスとITをすり合わせる技法や、ビッグデータを支える先端技術を活用して、お客様とともにビジネスを元気に成長させたいと考えております。

著者プロフィール

株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 放送・情報サービス事業部 事業推進担当 部長 新開 寛之

1996年NTTデータ入社。法人分野で方式設計や、ウェブシステムのプロジェクトマネージメントを経験。その後、ビッグデータ黎明期に、安価な分析基盤Hadoopを担いでウェブマーケティングのビジネスを立ち上げた。現在はその経験を活かしたデータ活用の提案を行っている。

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