2012年8月16日

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プロジェクト管理

昨今の変化が激しく不確実性の高いビジネス環境の中で、新しい、競争力のあるサービス・プロダクトを生み出すためのマネジメント手法"Lean Startup"をご紹介します。

技術開発本部 柴山 洋徳

Lean Startup参考1とは?

ITシステムは、ビジネスを効率化するための手段から、ビジネスを成功させるための不可欠な要素になってきました。一方で、ユーザの多様化や新規技術の登場などにより、新しいサービスやプロダクトがビジネスとして成功することは、ますます困難になってきています。
そのような背景のもと、現在、"Lean Startup"という手法が世界的に注目されており、昨年度から日本でも大きく取り上げられる機会が増えています参考2、3。この"Lean Startup"とは、不確実なビジネス環境の中で、新しい、競争力のあるサービスやビジネスを生み出すための手法です。"Startup"という単語がついているため、新しく起業するための手法のように見えますが、既存の企業内でも、新しいサービスやプロダクトを生み出す場合でも有効な手法になっています。

Lean Startupの特徴

"Lean"とは、「無駄がない、余剰がない」などの意味です。不確実なビジネス環境では、重厚長大な計画に従ってサービスやプロダクトを生み出すやり方はうまくいきません。なぜなら、新しいサービスやプロダクトは、本当に成功するかどうか誰もわからず、そもそもどんなユーザが利用したいと思うのか、そのユーザがどんな機能を求めるのか、がわからないからです。重厚長大な計画に従う開発アプローチは、サービス・プロダクトが出来上がったとしても、誰のニーズもない、誰からも使われないものとなり、失敗する可能性が高くなるわけです。この「ニーズがないものを作ること」こそが、Lean Startupにおいて、「最も無駄なこと」と考えます。
このような「ニーズがないものを作る無駄」を省き、新しいサービスやプロダクトを成功させるために、Lean Startupでは、新しいサービスやプロダクトのアイディアを仮説検証する「最小限の製品」を使って、「実験による仮説検証」を行い、その実験を通じて「ユーザの真のニーズを学習」する「実装-測定-学習」のサイクルを「できる限り短い時間」で回します(図)。

【図】

図:Lean Startupの概念図

Lean Startupとアジャイル開発

Lean Startupでは、実装-測定-学習のサイクルをできる限り短い時間で回していくことがポイントになります。必然的に、小さく・素早くソフトウェアをリリースしユーザのフィードバックをソフトウェアへ反映させていくアジャイル開発のアプローチが、Lean Startupとの親和性が高いということになるでしょう。
NTTデータでは、お客様の新しいビジネスに貢献するため、アジャイル開発手法の一つである"Scrum"の人材育成参考4とあわせて、Lean Startup手法の研究開発に取り組んでいます。

著者プロフィール

【写真】

技術開発本部 柴山 洋徳

TOCを活用した社内変革コンサルティング、CCPMの普及展開に従事。近年は、アジャイル開発(Scrum)とTOCの融合を目指した研究開発、およびアジャイル開発プロジェクトのコーチングなども行っている。

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