2013年2月21日

イマ旬キーワード

DevOps

開発と運用が協力し、ITをビジネスに活かしていくには、プロセスの統合や共通プラットフォームの活用だけでなく、人の意識改革が重要となります。

技術開発本部 丹羽 隆

定着期に移りつつあるDevOps

DevOpsという言葉をご存知でしょうか。3~4年前から流行りだしたキーワードで、IT系の雑誌やWebコンテンツでは、技術用語として近頃かなり定着してきました。Development(開発)とOperation(運用)を合わせた言葉で、ITシステムの価値を最大化することを目的に、短い周期での改善版リリースを行っていくなど、開発部門と運用部門が協力していく方法論やツール等をまとめた体系や概念を意味します。用語としての定着は進んでいますが、技術の成熟という観点ではまだまだこれからです。現時点では、リリース周期を早めるために開発と運用がどのように協力するか、技術整備や普及が始まった段階です。アプリケーションのビルド・デプロイの自動化技術がその代表的なものと言えるでしょう。また、開発と運用が協力すべき点は、より多岐に渡ると考えられます。例えば、運用時に見えてくるビジネス課題をソフトウェア開発にどう反映させるか、というテーマは非常にクリティカルです。DevOpsは今後このような課題領域にも広がっていく、発展の余地が大きい技術だと考えています。

開発と運用に求められる変化

開発部門と運用部門の協力関係を深めていくにあたり、重要なポイントは3つです。

1つめは、今は分断されている開発プロセスと運用プロセスを統合していくことです。ITサービスのフレームワークであるITIL参考1は、ソフトウェア開発との関連をより深めていき、アジャイルを主とした開発プロセスの世界も、運用の中身に踏み込んでいくことになるでしょう。開発や運用のプロセスは、徐々に見直しの必要性が高まってくることが予想されます。

2つめは、開発と運用での共通プラットフォームとして、ALMツール参考2をうまく活用していくことです。問題管理、変更管理、構成管理、リリース管理等については、開発・運用で協働すべき範囲が広く、情報を共有することの重要性が非常に大きくなります。

3つめは、人間の意識改革です。開発と運用は、責任範囲等で対立しやすい傾向があります。しかし、開発が開発のことだけ考え、運用が運用のことだけ考えればよい時代は終わりに近づくことでしょう。コラボレーションを進めようという意識改革と、それぞれ枠を超えて知識・スキルを拡大していくことが求められていきます。

NTTデータは数多くの開発および運用のアウトソーシング実績を持っています。ITをビジネスに活かすという本当の意味でのDevOpsを目指して、ソリューションやサービスの整備に取り組んでいきたいと思います。

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著者プロフィール

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技術開発本部 丹羽 隆

プロジェクトマネジメントを支援するツールの整備と普及展開に従事。近年は、管理のあるべき姿を描く研究開発や、ALM(Application Lifecycle Management)ツールの新たな活用方法の提案に注力している。

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