2013年8月29日

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スマートオフィス

スマートデバイスを活用した社外でのオフィス環境の利用が進んでいます。ワークスタイル変革の先にある、スマートオフィス(ITを活用してつくる環境配慮型省力化オフィス)実現に向けた動向をご紹介します。

ビジネスソリューション事業本部 松山 武司

スマートオフィス実現に向けた現状

今年度も節電対策として、ビル閉鎖、フロア閉鎖、工場閉鎖などの対応が積極的に行われています。とはいえども、簡単に代替の労働環境が確保出来ない現状もあります。今回は、普段よりオフィス省力化を考え、対策を行う事で節電対策、経費削減、環境配慮が実現可能となるスマートオフィスについて考えてみます。

オフィスの改善ポイントは、オフィスのスペース量とオフィスの使用量です。普段から周りを見渡すと空き座席などの無駄なスペース、資料印刷の為に出勤する無駄な稼働が職場には多く存在します。オフィス省力化のためには、無駄なスペースの削減、経営資源の電子化などを行い、スマートオフィス化を目指すことが必要となります。スマートオフィスの実現には「オフィス外で働ける仕組みづくり」の対応が必要です。

スマートデバイスで見直されるシンクライアント

オフィス外で働く仕組みを作る為に、以前より「シンクライアント」が多く選ばれ、端末は「ノートPC」を選ぶ事が一般的でした。しかし、システムコストが高いため、普及の妨げになっていました。現在の仕組み作りでは先に端末として「スマートデバイス」が選ばれ、スマートデバイスが実現可能なシステム方式として「シンクライアント」「ネイティブアプリ」「webアプリ」から選ぶ方法が主流となってきています。それだけスマートデバイスが注目されているという事です。

スマートデバイスが選択される主な理由として、低価格、軽量、高速モバイル回線搭載、高いセキュリティ、バッテリーの持続時間の長さなどが挙げられます。多くの企業がスマートデバイスに可能性を感じ、試行導入を開始しています。十分なセキュリティが確保されている事から、金融機関での導入も盛んになっています。

【図】

図:スマートデバイスを組み合わせたスマートオフィス構成(イメージ)

多様化するスマートデバイス

スマートデバイスとしては、スマートフォン、タブレットが一般的ですが、将来のインフラとして「スティック型クライアント」が注目されています。スティック型クライアントは、USBメモリーの様な大きさ、形をしていますが、HDMIポートに接続して使用します。端末をタブレットにしてしまうと、操作性の面で相性が良いとは言えませんが、スティック型クライアントは、スマートデバイスと同じOSが搭載されキーボードやマウスを接続して利用する為、操作性も問題ありません。OS起動後は、アプリケーションや証明書を導入する事で、シンクライアント、ネイティブアプリ、webアプリケーションなどが利用可能です。また、価格も非常に魅力的で、ノートパソコンの1/5程度で導入可能です。

市場に投入されている代表的な製品として以下のものがあります。

  • Dell社(Wyse社)のThinOSを搭載した「Project Ophelia参考
  • Google社のAndroid OSを搭載した「Androidスティック」

スティック型クライアントは持ち歩きが容易で、モニタと無線LAN環境を確保すれば、社内アクセスが出来る為、自宅、ホテル、ネットカフェなどで働く事が可能となります。テレワークを推進しオフィス稼働を削減する事は、オフィス省力化を促進するだけでなく、労働効率を向上させ社員満足度の向上にも寄与します。

このように、スマートオフィスの実現に向け、スマートデバイスを通じて「オフィス外で働ける仕組み」が整いつつあります。パンデミック対策、災害対策などBCPの策定にも活用出来るため、企業戦略やワークスタイル変革の一環として、スマートオフィスを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

【写真】

ビジネスソリューション事業本部 松山 武司

1996年NTTデータ入社。2008年にネットワークソリューションサービスとオフィスソリューションサービスの提供を行う部門で、主に国内金融系のシステムの営業を担当。2013年からモバイルビジネス推進も担当する。

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