2014年2月6日

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予見力

NTT DATA Technology Foresight 2014特集。NTTデータが導出した2014年の情報社会や技術のトレンドを6回にわたりご紹介します。第1回目は「情報社会トレンド」です。

技術開発本部 稲葉 由貴子

情報社会トレンドとは

社会変革と技術革新は相互に影響し合いながら進展しています。社会にはもともと種々の傾向が存在しますが、技術革新や新サービスの登場、社会課題解決ニーズの高まりなどが社会に変革をもたらす慣性、継続性の高いトレンドとして現れたものが、情報社会トレンドです。情報社会トレンドは、社会生活やビジネス現場における次の変革を予測すると同時に、技術革新を促すニーズでもあります。現在は、スマートデバイスやソーシャルメディアの浸透により、価値観や行動に変化がもたらされるようになった段階にあります。データの蓄積と流通が進み、社会生活やビジネスのさまざまな場面で活用され始めています。オンラインとオフラインはもはや区別して捉えるべき段階を脱し、自然な融合が新しい社会のしくみやビジネスを生み出しています。

2014年の情報社会トレンド

NTTデータは、持続的成長につながる変化を予見、先取りするNTT DATA Technology Foresight参考を毎年策定しています。NTT DATA Technology Foresight 2014で定めた情報社会トレンドは以下の4つです。

【図】
  1. 1.個の影響力拡大が社会の変革を促進する

    個人の影響力拡大が既存の社会や業界に変革を起こしています。提供者は、「個」を意識すると同時に業界の常識や慣行を見直し、既存業務を顧客中心に再構築する必要があります。各種パーソナライゼーション、小売業のオムニチャネル、製造業のアディティブマニュファクチャリングなどが挙げられます。

  2. 2.オープンな共創や連携が加速する

    高度な情報化により多数の意見集約や専門人材の確保が容易になり、イノベーションが創出されます。企業と利用者の連携が進み、利用者が製品開発やサービスの一部を担う参加型モデルが拡大しています。クラウドソーシングやインターネット上の参加型モデルなどがその例です。

  3. 3.価値の源泉は無形資産の活用へシフトする

    蓄積される情報の種類、量が急速に拡大し、情報の分析と活用が高度化します。価値の源泉が有形のモノや資産から知識、デザイン、機能等の活用へと移行しつつあります。製造業のサービス化、シェアリング経済、価格競争から価値の競争への転換などが含まれます。

  4. 4.持続性の確保と変化への迅速な対応が求められる

    変化への柔軟な対応が社会課題の軽減、着実な解決を可能とします。予知・予測による未然防止や被害軽減が、持続的な社会の実現につながると期待されます。世界各地のスマートシティや健康モニタリングなどが該当します。

活力ある社会に向けて

生まれた時からPCやインターネットに囲まれて育ったデジタルネイティブが社会の中核となるに連れ、変革はさらに進み、社会のしくみや価値観等にも変化が生じると予想されます。情報社会の進展には、個人情報に対する考え方の整理やサイバーセキュリティの対策等が不可欠ですが、いたずらに厳しい制限を課すことでイノベーションを阻害することがないよう、効果とリスクのバランスに関する社会的コンセンサスの実現を図ることも重要と考えられます。

著者プロフィール

【写真】

技術開発本部 稲葉 由貴子

システム開発、新規事業創出などの経験を踏まえ、イノベーションおよび情報社会の将来像の研究に従事。近年は海外グループ会社と連携し、グローバル目線でトレンドを調査。

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