2014年12月4日

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仮想化

ITインフラを仮想化しソフトウエアでサーバーを管理する構成は、既に一般的なものとなっています。今回はその先、ポリシーベースの仮想化環境マネジメントをご紹介します。

基盤システム事業本部 大塚 弘毅

ビジネススピードの加速への対応

ビジネススピードの加速に伴い、ITサービスにも瞬発力が求められてきています。アプリケーションの展開速度を上げるためには、アプリケーションが必要とする性能や耐障害性を持つITリソース(コンピューティング・ストレージ・ネットワーク等)が瞬発的に提供されるような仕組みが必要です。従来、こういった要件に応じたITリソースの展開には、アプリケーションエンジニアとインフラエンジニアによる入念な調整が行われ、アプリケーションに適したインフラを都度設計し、構築する時間が必要でした。現在のように、複数のシステムが仮想化インフラによって統合され、複雑にシェアし混在する環境となると、このような調整は一層難しいものとなっています。ビジネススピードに追随するためには、新たなITリソースの管理手法が必要になるでしょう。

ポリシーベース管理を実現する技術

現在の仮想化技術は、サーバーリソースを仮想化するだけでなく、ストレージやネットワーク等の仮想化にも進んでいます。データセンター上のさまざまなITリソースを仮想化・抽象化し、ソフトウエアで管理可能とすることは、アプリケーション展開の瞬発力にも寄与しています。とはいえ、ただITリソースを仮想化しただけでは、人による調整や個別の構築期間を減らすことはできません。コントロールするための地盤は整っているものの、主に人による調整がボトルネックとなってしまいます。そこで、抽象化されたリソースを効果的に利用するために、ポリシーベースでの管理が求められています。アプリケーションの要求をITインフラの機能とマッチングさせ、ポリシーとして自動的にコントロールすることで、従来のアプリケーションエンジニアとインフラエンジニアの間で行われる調整を大幅に減らすことが可能になります。

【図】
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例えば、VMware社の比較的新しいストレージ仮想化技術であるVVOL参考1やVSAN参考2のような技術は、ストレージの機能と仮想マシン(アプリケーション)の要求を紐づけて自動的に適正な配備や移行を行うことを可能とします。同じく、ネットワークの仮想化を行うNSX参考3という技術は、ネットワークの機能と仮想マシンの要求を柔軟に紐づけることができます。このように、仮想化の目指す先には、ポリシーベースのマネジメントがあると考えています。今後、ポリシーベースのマネジメントを具体的に実装した製品やサービスが続々と登場してくるでしょう。

著者プロフィール

【写真】

基盤システム事業本部 大塚 弘毅

x86仮想化の黎明期より、VMwareを中心とした仮想化技術に携わり、深い造詣を持つ。設計構築の支援や、仮想化基盤に関する研究開発に従事する。VMware vExpertホルダー。

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