2015年2月12日

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予見力

NTT DATA Technology Foresight 2015特集。
NTTデータが導出した2015年の情報社会や技術のトレンドを5回にわたりご紹介します。第1回目は「情報社会トレンド」です。

技術開発本部 稲葉 由貴子

情報社会トレンドとは

社会変革と技術革新は相互に影響し合いながら進展しています。社会にはもともと種々の傾向が存在しますが、技術革新や新サービスの登場、社会課題解決ニーズの高まりなどが社会に変革をもたらす慣性、継続性の高いトレンドとして現れたものが、情報社会トレンドです。情報社会トレンドは、社会生活やビジネス現場における次の変革を予測すると同時に、技術革新を促すニーズでもあります。多くの人々にとって携帯電話やスマートフォンのない生活は考えられない時代となり、情報社会は大きな転換点を迎えています。

2015年の情報社会トレンド

NTTデータは、持続的成長につながる変化を予見、先取りするNTT DATA Technology Foresight参考を毎年策定しています。NTT DATA Technology Foresight 2015では2014年版の情報社会トレンドを引き継ぐことを基本に、以下の4つを定めました。

【図】
  1. 1.個の影響力拡大が社会の変革を促進する

    個人の影響力拡大が既存の社会や業界に変革を起こしています。スマートフォンやソーシャルメディアの普及により提供者と消費者の力関係の変化が加速されたことに留まらず、提供者自身が顧客中心型組織への変革を余儀なくされつつあります。企業と労働者、自治体と住民などの関係にも変化が生じることが予想されます。

  2. 2.オープンな共創や連携が加速する

    多くのヒト、あらゆるモノがインターネットにつながりイノベーションが起こります。共創や連携から関係が動的に変化する新たなエコシステムが構築され、ヒト、モノ、カネの流通においても、インターネットのように中央集権的な管理機構をもたずに全体として均衡が保たれるようなしくみが台頭すると予想されます。

  3. 3.価値の源泉は無形資産の活用へシフトする

    生成・蓄積される情報の種類、量がますます拡大し、情報の分析と活用の高度化に人工知能の活用も始まっています。価値の源泉は有形のモノや資産から知識、デザイン、機能などの活用へと移行し、製造業のサービス化に続き、サービス業でも提供価値の再定義が求められるようになりつつあります。

  4. 4.フィジカルとデジタルの融合が持続性と迅速性をもたらす

    人々がフィジカル(リアル)とデジタル、オフラインとオンラインの境界を意識せず自由に行き来するようになってきました。コンピューターやロボットなどの活用が企業から家庭へと拡大し、フィジカルとデジタルの自然な融合が進みつつあります。物理的、技術的解決策とアイディア、デザイン的解決策が補完し合い、新たな価値の創出や社会課題の解決につながることが期待されます。

今後に向けて

近年の急速な社会や価値観の変化は、スマートデバイスやソーシャルメディアなどの普及を契機としたイノベーションによりもたらされたものが中心です。既存の通念に囚われない革新性が新たな価値の創出につながる期待がある一方、変化への対応力の違いに基づく格差の拡大やプライバシーの侵害などの弊害が生じる可能性もあります。現在は変化の過程にありますが、トレンドの先にある社会を見据えた制度やしくみの見直しに取り組む必要があると考えられます。

著者プロフィール

【写真】

技術開発本部 稲葉 由貴子

システム開発、新規事業創出などの経験を踏まえ、イノベーションおよび情報社会の将来像の研究に従事。近年は海外グループ会社と連携し、グローバル目線でトレンドを調査。

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