2017年2月2日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、オープンソースソフトウエア(OSS)の統合運用管理ソフトウエア「Hinemos®」(ヒネモス)の新バージョンを2017年2月2日から提供します。

最新版のHinemosでは、システムおよび接続機器が生成する全てのデータを収集・蓄積し、見える化を実現します。現状や過去の傾向に加えて将来予測を見える化することで、運用者は高度な分析を容易に行えるようになり、障害予測に対する予防保全などの先手を打った運用が可能となります。また、これまでの各種インフラをコントロールする機能に加え、複数のシステム・部門をまたぐ運用プロセスを自動化するRunbook Automation注1(以下、RBA)機能の追加により、統合的なIT運用のプロセス自動化が可能になります。

NTTデータは、今後もHinemosアライアンス企業注2とより一層連携を強め、Hinemosにおいて、機械学習・AIを使った分析機能を強化し、自律的な運用を可能とする運用管理基盤を実現することで、さらなる運用コスト低減と「攻めの運用」を目指します。

背景

近年、仮想化やクラウドといったIT基盤の利用だけではなく、スマートフォンや各種センサーから得られる情報と連携したIoT基盤の導入が進み、システムの構成要素が日々複雑になっています。これらの複雑なシステムの安定運用には、ありとあらゆる膨大な量のデータから異常を検出したり、多種多様な要員と連携して業務を進めるといった、運用管理業務の高度化が進み、対応のための運用コスト増加が問題視されています。

こうした状況の中で、NTTデータならびにHinemosアライアンス企業では、このIoT時代のシステムに対する最適な運用を実現するため、あらゆる情報を収集・蓄積し、見える化、自動化の基盤となり、運用コストの低減を実現する「Hinemos」と関連する各種サービスを新たに提供します。

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図1:Hinemosが実現する「攻めの運用」

Hinemos Ver.6.0の主な特長

  1. 1.あらゆるデータの収集・蓄積

    Hinemosは、ありとあらゆるデバイス、アプリケーション、システムの情報を収集・蓄積する基盤を提供します。サーバーリソースやアプリケーションログといった情報だけでなく、スマートフォンなどの端末のGPS/バッテリー情報やセンサー情報など、情報の種別・用途を限定せず、収集・蓄積する機能を提供します。収集したデータは、Hinemos上での検索・可視化だけでなく、外部データベース・サービスへの連携も可能です。そのため、別途用意されたビッグデータ分析基盤やクラウドなどで提供される機械学習・AIなどのSaaSとの連携も容易になり、収集したデータの利活用が効率的に実現できます。

【図】

図2:収集・蓄積~あらゆるデータを集め運用管理の新たな分野へ~

  1. 2.あらゆるデータの見える化

    Hinemosに蓄積した大量データを、1つの画面で、1つのサーバーだけでなく、複数のサーバー単位で表示することができ、障害発生やリソースの過不足などの傾向を一目で確認できます。また、過去のディスク使用率の傾向からディスク容量がフルとなる時期の将来予測など、簡易な予兆検知の機能も追加されています。他にも、サーバーリソース情報に対して「危険」や「警告」などのアラートを上げる際の閾値などの設定も、表示されたグラフを確認しながら簡易に変更でき、ユーザビリティーも向上しています。

【図】

図3:見える化~可視化・傾向分析~

  1. 3.IT運用プロセスの自動化

    IT運用プロセスの自動化を実現するRBA機能を提供します。近年では、インフラのサーバー仮想化やクラウド化により、外部からの制御可能なシステムリソースが増えていますが、Hinemosは、これらを制御する機能と、日々の運用作業から複数のシステムや部門をまたぐ運用プロセスを1つのワークフローで実現することができます。例えば、仮想化環境の仮想マシンのリソース増強や、障害発生時の対象サーバーからの情報収集等の定型処理といった、責任者への承認が必要な運用業務も、オペレーターからの1クリックで、承認から定型処理までのフロー制御と自動化を実現することができます。

【図】

図4:統合的なIT運用のプロセス自動化

  1. 4.その他改善
    • HinemosマネージャのWindows対応

      Linuxに加えて、Windowsにも対応しました。これにより、すべてのWindows環境のシステムへのHinemosの採用が可能になります。

    • Hinemosエージェントの動作プラットフォーム拡張

      Hinemosエージェントの動作プラットフォームとして、Red Hat系のLinux、Windows、UNIXに加えて、SUSE Linux、Ubuntu、Androidに対応しました。これにより、SUSE Linux を基盤として動作するSAP HANAの運用管理や、Android対応のスマートフォンの端末管理といった、より広い用途でのHinemosの活用が可能になります。

    • IBM® z Systems上Linuxの動作サポート

      Hinemosマネージャ、及びHinemosエージェントの動作プラットフォームとして、IBM z Systems向けLinux OSであるSUSE Linux、Red Hat Enterprise Linuxにも対応しました。これにより、非常に高い信頼性、可用性、拡張性及び性能を持つIBM z Systemsを活用したプラットフォームへのHinemosの導入が可能になります。

    • 無停止運転の実現

      Hinemosマネージャ(Linux版)の内部データベース(PostgreSQL)はこれまで定期的な再編成による停止を推奨してきましたが、このたびオンラインで再編成が可能になりました。これにより、完全な24時間365日の無停止運用が実現できます。

    • 軽量化による動作要件の引き下げ

      HinemosマネージャのCPU処理の分散、メモリ使用量の半減を実現し、よりスペックの低いマシンでも多くのサーバー機器の管理が可能になりました。

提供開始時期

  • Hinemos Ver.6.0より、保守サポートサービス、オプション製品の他に、サブスクリプション版を販売します。また、Hinemos Ver.6.0の保守サポートサービス、オプション製品、サブスクリプション製品の販売は、Hinemosアライアンス企業より2017年4月から開始予定です。各種サービス・製品の具体的なリリース時期については、Hinemosポータル(http://www.hinemos.info/release/hinemosver600(外部リンク))を参照ください。

提供方法

Hinemos(基本機能)

「Hinemos」に関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しています。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosパートナープログラムの詳細情報などを掲載しています。また、ソースコードおよび実行バイナリーは、オープンソースのライセンスであるGNU General Public License(GPL)で公開されます。「Hinemos」のプロジェクトは「GitHub」にホスティングされています。

Hinemos 保守サポートサービス、オプション製品、サブスクリプション製品の提供方法

Hinemosの保守サポートサービス、オプション製品、サブスクリプション製品は、Hinemosアライアンス企業より提供されます。

今後について

今後、NTTデータはHinemosアライアンス企業とより一層連携を強め、機械学習・AIを使った分析機能を強化し、そして自律した運用管理基盤を実現することで、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの開発、提供を行います。

アライアンス各社の取り組み

NTTデータ先端技術株式会社からは、Hinemos ver.6.0 より、Oracle ExadataへのHinemosエージェントの動作保障並びに製品サポートを行います。Oracle Exadataの導入とともに、Oracle Exadata環境へのHinemosの設計・構築などの導入支援をサービスとして提供します。

株式会社NTTデータ関西からは、Hinemos Ver.6.0に対応した「Hinemos支援サービス」を提供します。新たにHinemosの導入検討しているお客さまはもちろん、現行製品をご利用のお客さまに対しても、最新バージョンのHinemosに関するコンサルティングから設計・構築・移行・試験、導入後のサポートまでを提供します。

株式会社クニエからは、Hinemos Ver.6.0で新たに提供される傾向分析機能を活用し、継続的な運用改善を実現するコンサルティングサービスおよび、SAP連携ソリューション(ジョブ管理、監視)のSUSE Linux版、HinemosによるSAP HANAの運用自動化、監視を実現するSAP HANA運用管理ソリューションの提供を開始します。

株式会社アトミテックからは、「Hinemos Ver.6.0」対応の商用運用管理ツールからHinemosへの移行サービスを提供します。本移行サービスはHinemos Ver.6.0で追加・拡張された機能を生かすことで、運用・移行にかかるトータルコストの削減や、効率的な移行を実現します。

詳細は、各社の発表内容をご覧ください。

参考

「Hinemos Ver.6.0 製品発表」を2017年4月18日(火)に開催します。

「Hinemos Ver.6.0 製品発表」

  • 日時:2017年4月18日(火)13:20~17:20
  • 会場:東京ミッドタウン
  • 主催:Hinemosアライアンス
  • 参加費:無料(事前登録制)

当セミナーの詳細は以下のサイトに掲載しています。

注釈

  • 注1「Runbook Automation」(ランブック・オートメーション)とは、IT運用管理を自動化する技術を指します。これまで「手順書(ランブック)」として定義されていた、OS/ミドルウエアに対する操作だけではなく人が行う確認・判断作業も含めた運用管理プロセスをワークフローとして定義し運用作業を自動化します。これにより、運用管理の工数削減や人為ミスの防止などの効果があります。
  • 注2Hinemosアライアンスとは、Hinemosのオープンソースソフトウエアとしての普及・展開とともに、国内販売の強化や海外展開など、さらなるHinemosビジネスの拡大と加速に向け、2016年7月19日に発足した体制です。Hinemosアライアンスは、従来Hinemosビジネスの主管業務を実施してきた株式会社NTTデータに加え、NTTデータ先端技術株式会社、株式会社NTTデータ関西、株式会社クニエ、株式会社アトミテックより構成します。
  • 「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • IBMおよびIBM z Systemsは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
システム技術本部
方式技術部
第三統括部統合開発クラウド担当
谷越、武藤
TEL:050-5546-2496

ニュースリリースについて

ニュースリリースに掲載されている、サービス内容、サービス・製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、ニュースリリースにおける計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。