「FairCast®学校連絡網」学校法人麻布学園様

あの3.11で電話連絡網の限界を痛感。今では、保護者との連絡手段として、なくてはならない存在に。

学校法人麻布学園様では、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに「FairCast®学校連絡網」を導入。
今回、導入までの経緯や決め手をお聞きしました。

ケーススタディ

導入の背景と課題

2011年3月11日14時46分。

生徒は学期末試験が終わり、補習・補講期間のため、受験向け講習やクラブ活動など約400名が在校、教員は30名程しかいない状況でした。

生徒たちは校内のいろいろな場所に散在していたので、すべての生徒をグラウンドに集合させ、余震がおさまるまで待機させましたが、夕方になり寒くなってきたので、教室に分かれて引き続き待機させることにしました。

校内の残っている生徒を泊めることに決め、学年・クラス・出席番号・名前を書かせ即席の名簿を作成したのですが、それらを保護者に伝えようにも連絡がつかず、困り果てたことを良く覚えています。

電話連絡網については、共働きの保護者も多く、日頃から繋がらない不便さを感じていましたが、震災による通信網の麻痺状態の中で、改めて難しいと思いました。

今後の備えとして、保護者との情報のやりとりが重要だと痛感し、連絡網サービスの検討をスタートしました。

プロセスと効果

  • FairCastを知ったきっかけ
    保護者との連絡手段について、普段から交流のある開成中学校・高等学校に聞いたところ、同校はFairCastを利用しており、便利で初期投資もかからず費用面でもお勧めだと言われ、興味を抱きました。
    これまでにも、たくさんの類似サービスのDMが届いていましたが、広告付や責任所在が不明なもの、値段の掲載がない、または高額なものなどばかりで採用に至ることはありませんでしたが、FairCastは、開成さんが使っていて保護者の立場から発案されたサービスだと聞き、信頼を持ちました。
    また、非常時に電話・メール・FAXと3箇所に追掛配信される機能や携帯電話からもパソコンからも配信できるのがとても便利で、私自身も自宅から利用しています。
  • 導入にあたっての工夫
    こうした新しい取り組みは最初が肝心で、どのように校内で浸透を図るかが課題となりました。
    そこで、まずは教職員に登録してもらい、テスト配信を実施し、FairCastの良さを理解してもらった上で、4月の保護者会で登録をお願いし、学校側は個人情報に関知できないシステムであることも説明しました。
    事前に教職員が体験していたことや、保護者の中には、以前通っていた小学校や兄弟姉妹が通う別の学校でFairCastを利用している方も多く、導入はスムーズに進み、新学期のタイミングで一斉に利用開始できました。
    また、学校側で個人情報に関知しないものの、未登録者は把握できるため、何度か登録をお願いした結果、今は便利で使いやすく良いものだと浸透し、皆さん登録しています。
  • 実際に役立った事例
    2年前、高校2年生の学年行事において、台風直撃の影響で、出発前日に搭乗予定である飛行機の欠航が判明しました。そのため、FairCastの追掛配信を使い、高校2年生の生徒全員に状況報告と集合時間の変更等を知らせ、事なきを得ました。確実に対象者全員に連絡できたことが良かったと思っています。

注釈

  • 「FairCast」は、株式会社NTTデータの登録商標です。

お客様プロフィール

お客様名

学校法人麻布学園

住所

東京都港区元麻布2-3-29

創立

1895年(明治28年)

ウェブサイト

学校法人麻布学園