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2012年4月19日技術ブログ

企業システムへの浸透

スマートフォンやタブレット端末は急速な普及を見せており、企業システムにおいても、スマートデバイス経由での利用に対応する要望が高まっています。

スマートデバイス導入の加速

経済産業省の調査参考1では、全体で約半数の企業がスマートデバイスのシステム導入に意欲を示しています。導入の目的は、スマートデバイスを利用した新しいサービスの展開や利便性の向上が中心です。スマートデバイス導入においては、主にセキュリティ面で様々な課題参考2がありますが、リスクと利便性のバランスの中で、徐々に利用の幅が広がってきている状況です。NTTデータにいただくご相談では、「既存システムをスマートデバイスから利用できるようにする」ご要望が特に多くなっており、その中でも「短期開発で既存システムになるべく手を入れない」ことを望まれるケースが増えています。

既存システムのスマートデバイス対応化

既存システムをスマートデバイスに対応させる方法は複数ありますが、NTTデータではスクレイピング処理方式に着目しています。これは、スマートデバイス向けの変換処理を行う中間サーバを設置し、対象となるWebシステムの内容に応じて中間サーバの変換ルールを設定する方法です。スマートデバイスへの応答を中間サーバが代わりに実施することで、スマートデバイスからシステムを操作しているのと同じ感覚の状況を作り出せます(図)。既存システムに手を入れないため、商用トラブルの回避や、更改タイミングに影響を受けない点でメリットがあります。NTTデータ社内でも、電子決裁システムにスクレイピング処理方式をトライアル導入し、スマートデバイス経由で決裁処理を実施できる環境を整えています。

【図】

図:スクレイピング処理方式

スマートデバイスを利用するシステム開発で重要なこと

通常のシステム開発と同様に、スマートデバイスを利用するシステム開発においても、開発支援ツールの利用、テスト効率化、ナレッジ蓄積が重要となります。特にテストでは、膨大なデバイスの種類とOSバージョンの違いでそれぞれ挙動が異なるため、実機検証(ハードウェアとソフトウェアを様々に組み合わせて動作確認する)時のデバイス調達やテスト観点整理の面で、通常のシステム開発より困難になりやすい点があり、多種多様なデバイスを効率的にテストできるような環境整備が急務となります。
NTTデータでは、このような重点を考慮し、スマートデバイスを利用するシステム開発を対象としたナレッジ蓄積の仕組みと社内支援体制を「スマートフォンラボ参考3」として集約整備することで、開発品質の向上と工期短縮に挑戦しています。さらに、今後はスマートデバイス向けのWebシステムや、カメラ等のスマートデバイスならではの機能を利用するシステムを、HTML5や関連ライブラリ、ツールを用いて効率的に開発する方法の検討を進めていく予定です。

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