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2014年4月10日技術ブログ

無線技術の選択がカギとなるM2M

機械同士が通信を行うM2M(Machine to Machine)は、IoT(Internet of Things)、そして、IoE(Internet of Everything)という、より広い言葉でも語られるようになり、今後、爆発的に増加すると予測されています。このM2Mにはどのようなネットワーク技術が利用されていくのでしょうか。

M2Mデバイスの種類

M2Mは、「Machine to Machine」もしくは「Machine to Management」の略であり、ネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互に情報交換し、自動的に最適な制御が行われるシステムを指します。

M2Mで使用するネットワークは、本来、有線でも無線でも構いません。しかし、自動車や建機などの移動体の場合には無線が必須であることや、固定機器の場合でも設置の際の利便性の高さから無線を活用することが多いのが現状です。

ただし、M2Mで言われる「Machine」(=M2Mデバイス)の定義は非常にあいまいです。M2Mデバイスは大きく以下の2つに分類することができます。

  1. 1.オンライン専用機器

    POS端末、決済端末、セキュリティアラーム、監視カメラなど、もともとネットワークに接続されている必要のある専用機器を指します。これまでは有線で接続されていたものが多かったのが、設置の利便性の高さから無線への移行が進んでいます。広義のM2Mデバイスに含まれます。

  2. 2.オフライン専用機器

    建機、自動車、自販機、空調機、複合機、スマートメーターなど、もともとはネットワークへの接続は必要ではなかったものですが、メンテナンス情報などの収集のためにネットワークを介して通信するものです。狭義のM2Mデバイスに含まれます。

M2Mデバイスの特性に応じた無線技術の選択

接続するM2Mデバイスの種類によって、利用する無線技術も異なってきます。無線技術としては、(1)無線LAN(Wi-Fi)、(2)920MHz帯無線、(3)無線WAN(3G回線)の3種類があります。それぞれ、到達範囲やスループット、コストが異なるため、M2Mデバイスの設置場所や送信データ量、送信間隔などに合わせて適切な方式を選択する必要があります。

【図】

特に「オンライン専用機器」については、ネットワークに接続されていなければ本来の目的を達成できないため、有線レベルの信頼性が求められるものも多く、無線で信頼性を高める方式が必要となります。このため、NTTデータでは、例えば、無線WANを効率的にマルチキャリアで冗長化する方式を検討しています。

また、海外に輸出する機器も多く、M2Mは国を越えてグローバルで対応できる必要があります。このため、NTTデータでは、190か国・地域の319のモバイルキャリアとローミング接続(2013年12月5日現在)しているグローバルM2MキャリアのTelenor Connexion社(スウェーデン)と提携するなど、グローバル展開も行っています。

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