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2016年8月16日INSIGHT

強い組織作りへ「職場変革セミナー」

社員一人ひとりがいきいきと仕事をするには、 チーム全体で働きやすい職場環境を考える必要があります。 個と組織が共に力を発揮するには何が大切なのか? 箱根駅伝二連覇で知られる青山学院大学陸上競技部・原晋監督のお話の中にそのヒントがありました。

成長に必要なのは「能力×熱×方向性」

いきいきと働ける職場づくりのために

組織力につながる個の力を重視するNTTデータグループでは、一人ひとりの社員が健やかにやりがいを持って働けるワークスタイルの実現に向けて、様々な取り組みを実施しています。2016年7月5日に、東京・豊洲で開催された「常識破りの職場変革セミナー」もその一環です。

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労働時間の削減やダイバーシティーへの対応など、一人ひとりがいきいきと活躍し、よりよいパフォーマンスを発揮できる組織づくりのために求められる職場変革。今回のセミナーは職場変革に対する共感を高め、変革の主役が自分自身であることを認識し、「明日から、何かしらの行動を起こす」きっかけをつくることが目的です。

前半は青山学院大学陸上競技部の原晋監督による講演会が行われ、駅伝だけでなくビジネスにも応用可能な独自の指導法を披露。後半は参加者によるワークショップとして、チームワークの大切さやコミュニケーションの重要性などについて話し合いました。

青学陸上部の躍進の秘密~覚悟と挑戦~

万雷の拍手の中、颯爽とステージに登場した青山学院大学陸上競技部の原晋監督。まずは“伝説の営業マン”と呼ばれたサラリーマンから青学陸上部の監督に就任するまでの異色の経歴について語り始めました。

「36歳のときにオファーをもらい、周囲の反対を押し切り、安定した会社員生活にピリオドを打ち上京しました。箱根駅伝は私にとっても退路を断ち、人生を懸けて挑んだ、覚悟あるチャレンジなのです」

監督就任当時の青学は28年間箱根駅伝出場から遠ざかっていた弱小軍団だったとか。部員たちと寮で寝食を共にしながら指導するという生活を始めた原監督が最初にしたことは行動指針(※1)を示すこと。

「個人もチームもその成長は『能力×熱×方向性』の掛け算。特に大事なのが方向性です。正しい方向性を定め、それに向かって個人やチームが頑張れるように導くことが監督や上司、つまり組織のリーダーの役割です」

原監督はチームの成長を4つのステージ(※2)に分け、それに応じて指導法を変えてきたといいます。その結果、就任から11年目の2015年の正月に初優勝、2016年には連覇達成という偉業を達成しました。

「私たちが成果を出すことができた秘密は、強い組織づくりにあると思います。『青山学院大学陸上競技部という一つの組織として戦う!』という意志を、一人ひとりがしっかり持った組織になれたからこそ、駅伝で連覇できたのです。これからもいろいろなことが起こると思いますが、その度にミーティングを重ね、失敗をチャンスに変える働きかけをする。それが監督である私の仕事だと思っています」

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普段から原監督が特に大切にしていることは「言葉」だそうです。

「一人ひとりの選手の言葉に耳を傾け、的確なアドバイスのできる監督でありたいと思い続けてきました。それは企業でも同じではないでしょうか。個人が自由にアイデアや意見を述べることのできる土壌がなければ、夢のある組織にはならないと思います」

新しい情報システムを活用したセミナー

この日のセミナーは、参加者をリアルタイムで繋ぐ新しいコミュニケーションの形として、情報システム「UMU」(※3)を使いました。講演後の質疑応答の時間には、スマートフォンを介して参加者から寄せられた質問に対して原監督自らが回答、会場はおおいに盛り上がりました。

参加者のコメントで多かったのは三連覇へのエール。「箱根駅伝を通じて感動、元気、勇気をお届けしたい」と原監督。

参加者のコメントで多かったのは三連覇へのエール。「箱根駅伝を通じて感動、元気、勇気をお届けしたい」と原監督。

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後半のワークショップでは、参加者がグループに分かれ「チームワークがいいチームってどんなチーム?」「チームワークを良くするために自分自身がこれまでにやってきたことは?」など、明日からの仕事の質を高めていくためポイントについて、ディスカッションを行いました。

ITサービスでは、常に安定的な品質と信頼性が求められます。その根幹となるのが、一人ひとりのプロフェッショナリティーとチームワークです。社員自身が考え、自ら行動することで、社会のIT基盤を支える強い組織づくりに取り組んでいます。

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※1青山学院大学陸上競技部の行動指針

1.感動を人からもらうのではなく、感動を与えることの出来る人間になろう。2.今日のことは今日やろう。明日はまた明日やるべきことがある。3.人間の能力に大きな差はない。あるとすればそれは熱意の差だ。 原監督が2004年の監督就任と同時に掲げたこの3つの行動指針は、青山学院大学陸上競技部のいわば“哲学”。

※24つのステージとその指導法

ステージ1/監督からの命令で全員が動く「上意下達」型。ステージ2/監督から各学年のリーダーに「指示」を出し、彼らが部員に伝えて動く型。ステージ3/監督はどんなチームにしたいのか、どんな選手になりたいのか、などの「投げかけ」を行い、各学年のリーダーと部員が考えながら動く。ステージ4/監督は外部主導者を巻き込んでチームの「サポーター」役に。部員たちの自主性とチームの自立を促す。

※3企業研修・会議活性化アプリ「UMU」

スマートフォンやタブレットで参加する情報共有システム。ネットを介して参加者の回答や意見をリアルタイムに集約、ステージ上にその結果をグラフィカルに表示することができるなど、研修や会議をエキサイティングなものにする新しいツールとして注目されている。http://www.umu.co

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