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2016年12月26日技術ブログ

[第57回]あらゆるものが「AI」と呼ばれる中、「AI技術」を使いこなし、ビジネス成果の創出を

「AI」という言葉が一般的に使われるようになり、AI技術をビジネスシーンで活用することへの期待が高まっている。技術起点での業務変革に向けて、「AI技術」を使いこなすことが求められる。

1.第三次人工知能ブームは、ビジネスチャンスを拡大している

AI技術を活用した製品・サービスの提供開始や、企業の提携のニュースを見かけない日がないほど、ビジネスシーンでのAI技術活用は盛り上がりを見せています。近年の盛り上がりは、第三次人工知能(AI)ブームと呼ばれ、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる技術が、ブームの加速要因となっており、ビジネス面での活用も急速に進んでいます。

技術の進展によって、「AI技術」で実現できることが確実に増えてきている一方で、「AI」の解釈はさまざまあり、期待感が過度に高まっているといわざるを得ません。しかしながら、これまでのビジネスシーンでは解決が難しいと思われていたことであっても、「AI」で何とかなるのではないか、という期待から、新たな発想が生まれる可能性があるという点では、ビジネスチャンスを拡大する要因にもなっています。

2.ビジネス活用のポイントは技術の先進性だけではなく、課題と技術の組み合わせ

ビジネスシーンでのAI技術活用を考えてみると、重要なポイントが二つあります。

一つは、AIとして知能を感じるかどうかではなく、ビジネス課題の解決(意思決定品質の向上や、自動化による業務効率化)につながっているかどうか、成果がでているかどうかです。何も、先進的な技術(例えばディープラーニング)にこだわらなくても、ルールベースの仕組みを用いたり、あるいは機械学習手法と組み合わせたりすることによって、課題を解決することができれば、大きな成果となります。ポイントは、ビジネス上の課題を、これらの手法を適用できる問題に落とし込めるかどうかです。チェスや囲碁などのゲームでは、ルールという枠組みの中で、局面に応じて最良の一手を打つ、といった問題に置き換えることになりますが、ビジネスの場面では、より複雑な問題となるからです。

もう一つの重要なポイントは、AIが示した結果を人間が理解でき、あとから検証できる仕組みになっているかどうかです。IoTやロボティクスの技術を活用し、実世界と連動する仕組み作りも進んでいますが、特に自動運転のような用途を想定すると、仮に事故が起こった場合に、その時どのような操作が、どのようなロジックで実行されたのかを、後から検証する必要が生じます。

このように、ユースケースを想定しながら、適切な手法・技術を組み合わせることが必要になるでしょう。

3.鍵は、AI技術を、使いこなすこと

ビジネスシーンにおいて、AI技術を活用して課題解決をするためには、AI技術を使いこなせる人材が必要不可欠です。具体的には、お客様の課題をとらえて実現範囲と技術を具体化する「コンサルティング」、AI技術を最適に組合せて分析し仮説を検証する「アナリティクス」、ITシステムを実装しオペレーションに組み込む「システムインテグレーション」のケイパビリティをもつ人材が、強連携する必要があります。

NTTデータでは、300件を超えるビッグデータ分析・機械学習プロジェクト実績を持ち、数理計画・最適化やシミュレーションの技術を組み合わせた問題解決力に強みがあります。IoTやロボティクスに関する事例も豊富で、最近では組み込みソフトウエア開発の領域を成長領域としてとらえ、出資等も積極的に行っています。また、NTT研究所が持つ世界トップレベルのAI技術に加え、独自のノウハウを蓄積しています。

今後も新しい技術を柔軟に取り込み、使いこなし、お客様の課題解決・業務変革に貢献していきます。

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