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2019年8月21日技術ブログ

グローバル連携が支えるNTTデータの情報システム

NTTデータの情報システム部門では急速に変化する社内外の環境に順応するため、本社と各Operational Company(海外グループ会社/以下OpCo)の情報システム部門間の連携を強化し、グループシナジーの創出を図っている。
本記事ではグローバルIT戦略の指針や各組織の役割分担を整理整備した「Global IT Management Policy」を中心に紹介する。

NTTデータグループの急速な海外ビジネス拡大

NTTデータはM&Aによる積極的な海外進出を行い、2011年には拡大する海外事業の一体的かつ効率的な運営体制の構築などを目的とした機構改革を行いました。これを皮切りに、NTTデータのビジネスはグローバルに急拡大し、環境変化に対応した「One NTT DATA」としての連携強化、ITガバナンスの強化が急務となっています。

これに伴い、NTTデータグループ全体のIT課題を本社、各OpCoで効率よく解決する仕組みが求められましたが、レポートラインが独立していることから、本社から各OpCoの情報システム部門へ直接指示を行うことができず、連携が困難な状況でした。

Global IT Management Policyによる意思決定の迅速化

そこでNTTデータではGlobal IT Management Policyを制定し、「IT戦略」「予算」「ITアーキテクチャ」「開発および運用」の4つの観点で、本社と各OpCo間の連携ルールとプロセスを定めると共に、これらに基づいた運営を行うGlobal IT Management Teamを立ち上げました。この取り組みにおけるポイントは以下の2点です。

[ポイント1]スムーズなグローバルIT施策に関する意思決定

NTTデータグループでは、OpCoごとの状況が異なることを踏まえた上で適切な意思決定を行うため、各OpCoのCIOに平等な権限を与えると共に、CIO CouncilおよびGlobal IT Summit(全OpCoのCIOが参加する電話会議およびFace to Face会議)を合意形成の場とする事を明確にしました。

[ポイント2]円滑な戦略の立案と予算の確保

各OpCoの現状ヒアリングやグローバルIT戦略素案作成、経営層を含む主要ステークホルダとの合意形成までの一連の流れを明確にすることで、全OpCoが一丸となってこれらに取り組める環境を整えました。

図:Global IT Management Policyの構成

図:Global IT Management Policyの構成

今後の取り組み

世界のITベンダは、秀逸なソリューションやマーケット確保のため、積極的にM&Aを行っており、NTTデータにおいても同様である事が予想されます。この流れを受け情報システム部門では、M&Aの前後で求められる活動(Due DiligenceおよびPost-Merger Integration)のIT/セキュリティ面での標準化や、クラウドを活用したより柔軟性の高い情報システムへの改善を進めています。

NTTデータグループは、既存システムのさらなる安定運用および早期問題解決能力の向上を行うと共に、基本検討やPoC(Proof of Concept:コンセプト検証)など、情報システム部門の活動において、上流工程の段階からの連携を一層強化していきます。
さらに、最先端の技術やサービスをいち早く効率的に取り込むスキームを確立することで、グローバルビジネスの拡大や働き方改革を支える基盤を拡大させていきます。

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