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2020年9月29日INSIGHT

Withコロナで加速するDXソリューション vol.1
~不確実性の時代におけるデジタルサプライチェーン~

COVID-19の流行により、働き方やビジネスの進め方は大きく変わった。デジタル化の遅れが顕在化した日本で企業は何に取り組むべきか。第1回はデジタルサプライチェーンについて取り上げる。
米中摩擦など国家間の対立に加え、COVID-19拡大によってサプライチェーンが大きな影響に直面した今、変化に柔軟なサプライチェーン構築が重要なテーマである。
これからのデジタルサプライチェーン構築のポイントについて事例を交えて説明する。

【ウェビナー開催】Withコロナで加速するDX
-変革に向けた5つのソリューション-

※2020年12月15日・16日に本記事に関連するウェビナーを開催します。ウェビナーの詳細は本記事の最下部をご覧下さい。

1.不確実性の増すサプライチェーン

米中摩擦の深刻化など国家間の対立激化に加え、未曽有のCOVID-19危機により、予想不可能な事態に備えたサプライチェーン再構築が急務となっています。主に2つの動きがあります。

  1. (1)一極集中から分散化(国内回帰)、地産地消への転換
    これまでのコスト安の国中心の生産をより分散化し、重要部品は国内に移管していこうという動きです。
  2. (2)供給網の把握/BCPの強化
    加えて、予想不可能な事態に対応するために、2次3次のサプライヤーまで可視化範囲を広げたサプライチェーン全体の供給網可視化という動きも加速しています。

これら2つの動きは言い換えると、より“分散化(複雑化)“するサプライチェーンをいかに”可視化(コントロール)“できるか、が製造業に求められてくるということを意味します。さらに、これからはサプライチェーンのコントロールを非対面中心がNew Normalとなってくる中で実現していく必要があります。

図1:Withコロナ/Afterコロナにおけるサプライチェーンへの影響

2.デジタルサプライチェーンの必要性

非対面環境下で複雑化するサプライチェーンの可視化を実現していくためには、今こそデジタルサプライチェーンの仕組み作りが必要です。デジタルサプライチェーンとは、これまでのような紙中心、エクセル中心、会議中心のすり合わせ型の意思決定から、デジタル技術を活用した最速の意思決定が出来る状態にサプライチェーン業務を変革することです。

その時にポイントとなるのは、

  • 部門/拠点/企業間の情報を繋ぎ、最新かつ正確に状況を常時共有できること(データの繋ぎ)
  • その情報を積極的に活用した意思決定を行うこと(データの活用)

の2点が重要になってきます。
クラウドをセキュアに利用することが当たり前の時代においては、顧客、サプライヤー、IoT、社内システムといったさまざまな情報を有機的に連携させ、意思決定に活用することが可能になってきています。

3.デジタルサプライチェーンを実現に導くプラットフォーム「iQuattro®」

NTTデータでは、デジタルサプライチェーンを実現に導く、ビジネスコラボレーションプラットフォーム「iQuattro®」(※)を提供しています。特長は豊富なAPIと活用サービス群で、これまで以上に短い期間で使い始めることが可能です。

  1. さまざまなデータを繋ぎ確実に管理するための豊富なAPIとデータマネジメントの仕組み
    日々の企業活動(設計、調達、生産、流通、販売等)で発生するさまざまな情報を収集し活用するための豊富なAPI群と、蓄積されるデータを安全かつ確実に管理し、活用できる形に保つためのデータマネジメントの仕組みを提供します。
  2. 繋げたデータを可視化、活用するための豊富な活用サービス群
    繋げたデータはiQuattro®が具備する各種サービスによって可視化等のさまざまな活用が素早く実現でき、最速の意思決定をサポートします。具体的にはバリューチェーン全体をつないだサプライチェーンの需給バランス可視化、AI・機械学習を用いたサプライチェーン計画の最適化、ブロックチェーンベースのトレーサビリティ/スマートコントラクトなどのサービス群をご提供しています。

図2:デジタルサプライチェーンを実現に導くプラットフォーム「iQuattro®」

例えば、大手グローバル製造業様では、本社(ERP)、工場(IoT)、サプライヤーといったサプライチェーン全体のデータをAPIで連携し、デジタル世界でデータが常に繋がる仕組み構築のためにiQuattro®を活用しています。これにより、サプライヤーを含めた需給状況を把握した上での最適な生産振り分けや在庫移動の意思決定を一元的に実行可能となりました。また、納期調整時間削減、調達計画の変更頻度低減にも寄与しています。その後も、iQuattro®で繋いだデータを活用し、原価決定プロセスのデジタル化、物流のトラック&トレースによる不具合発生時の迅速な影響把握などさまざまな業務改善が生み出され、ロバストなデジタルサプライチェーンを実現しています。

図3:活用事例(大手グローバル製造業)

デジタルサプライチェーンの本質は、最速かつ有用な意思決定を行える状態を、デジタル技術で作りだすことです。しかも時間をかけずに実現することが重要ですので、これまでのような重厚長大なシステムを綿密な計画を立ててから進めるのではなく、すでにあるサービス、プラットフォームを活用し、経営層主導のもと、小さな成功体験を素早く、多く積み重ねるアプローチが有効です。不確実性の時代においては、意思決定のために必要な情報はますます増えており、それらをいかに繋げて活用出来る状態を作れるか、これがこれからのサプライチェーン競争力の重要なポイントとなるでしょう。

(※)ビジネスコラボレーションプラットフォーム「iQuattro®」
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/iquattro/

イベントのお知らせ
NTTデータ主催 オンラインイベント

COVID-19の流行により、働き方やビジネスの進め方は大きく変わりました。国家間のデカップリングが進み、グローバルでの企業活動についても見直しが迫られている中、日本においては、社会や企業のデジタル化の遅れが顕在化しています。
本ウェビナーでは、ダイナミックな社会の変革期において大きく見直しが必要だと考えられる、サプライチェーン、セールス&マーケティング、ワークスタイル、セキュリティ、ITオペレーションの5つの観点から具体的な課題とその解決方法をご紹介します。

イベント詳細、お申し込みはこちら

http://enterprise-aiiot.nttdata.com/seminar/2020-12-15/

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