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2022.6.7技術ブログ

NTTデータが目指すハイブリッドクラウドマネージド

クラウド全体の市場規模は年々成長しているが、テクノロジーの移り変わりが激しく先行きが不透明な昨今、NTTデータはどこへ向かおうとしているのか疑問に思う方も多いのではないか。それらの疑問を解決するために、NTTデータが今後狙う市場、および目指す世界観や方向性を紹介する。

目次

1.クラウド全体のマーケット規模と3つのポイント

既に巨大なマーケットとなっているクラウド市場はFY2020からFY2025にかけて年平均成長率(CAGR)13.3%でさらに成長し、FY2025には$308Bの市場規模となると見込まれています。この市場におけるポイントを3つご紹介します。

図1:クラウド全体の市場と成長率(※1)

図1:クラウド全体の市場と成長率(※1)
クラウド市場=Cloud Managed/Consulting/Deployment/Development/Migration Services Markets

図2:各クラウドマーケットの規模と成長率(※2)

図2:各クラウドマーケットの規模と成長率(※2)

(1)ハイブリッドクラウド構成の一般化

クラウドインフラストラクチャーのマーケットにおいて、これからもパブリッククラウド(Cloud & Shared)の比率が伸長しますが、プライベートクラウド(Cloud & Dedicated)やオンプレミス(Non-Cloud & Dedicated)も一定数残ると予測されています。
パブリッククラウド市場の継続的な成長は、最新技術を使って変わりゆく市場の中でビジネスを拡大するため、パブリッククラウドを活用する流れから予想されます。一方で、運用要件や非機能要件、特殊なマシンが必要といったシステム個別の要件によってパブリッククラウド活用が難しいシステムも存在します。また、近年では経済安全保障の観点で重要データを取り扱うシステムについては、自国や自社でコントロール可能なクラウド基盤を活用すべきとの流れも出てきています。これら動きに伴いプライベートクラウドやオンプレミスも一定数残ると考えられるため、結果としてハイブリッドクラウド構成が一般化すると予測されます。

図3:クラウドインフラストラクチャーのマーケット予測(※3)

図3:クラウドインフラストラクチャーのマーケット予測(※3)

(2)クラウドマネージドサービス市場の成長

クラウドに対するITサービスの市場として、現状最も規模が大きい領域はマイグレーションです。当社でもクラウドマイグレーションに関連する案件には多く携わっており、今後も伸びると予想しています。これから拡大していく領域としてはクラウドマネージドサービスの領域が挙げられます。多様なクラウドの活用が進むことによって、システム基盤全体をより効率的に管理・運用する必要性が高まると考えられるためです。現在、ITシステムの運用を社外に委託するITアウトソーシング市場が大きなマーケットとして存在していますが、システムのクラウド化が進むことによりこの領域がクラウドマネージドサービスに移り変わっていくものと考えています。

(3)エッジコンピューティング市場の拡大

オンプレミスのインフラは専用データセンターだけではなく、エッジロケーションに置かれることが多くなっています。また、多くの企業ではオンプレミスとクラウドなど複数のプラットフォームを併用しているため、既にデータが分散しており、Gartner®のレポート(※4)によると、「2022年には、企業が生成するデータの50%以上が、従来のデータセンターやクラウドの外で生成・処理されるようになると予想されています。」とあります。
広域に分散したエッジ型アーキテクチャにおいては、拠点間の広範囲かつ低コストな接続性が求められるため、エッジコンピューティングはクラウドサービスとも非常に関連性と親和性が高い領域です。今後エッジコンピューティング市場とクラウド市場は相互に関連しながら共に拡大していくものと考えています。

(※1)

グラフは Gartner® リサーチに基づき株式会社NTTデータが作成したものです。ここに記載のある数値は、NTTデータにより算出されたものです。出典: Gartner, Inc., Market Opportunity Map: Cloud IT Services, Brandon Medford, Craig Lowery, Scot MacLellan, Colleen Graham, 2 July 2021

(※2)

グラフは Gartner® リサーチに基づき株式会社NTTデータが作成したものです。出典: Gartner, Inc., Market Opportunity Map: Cloud IT Services, Brandon Medford, Craig Lowery, Scot MacLellan, Colleen Graham, 2 July 2021

(※3)

出典:IDC press release,「Cloud Infrastructure Spending Closes Out the Fourth Quarter and 2021 with Strong Growth, According to IDC」(March 2022)

(※4)

出典:Gartner, Inc., 2022 Planning Guide for Cloud and Edge Computing, Paul Delory, Lydia Leong, Tony Iams, Matthew Brisse, Douglas Toombs, Angelina Troy, Stanton Cole, Fintan Quinn, Mohini Dukes, Marco Meinardi, 11 October 2021

2.クラウドに関連するテクノロジーの変遷

クラウドに関連する今後の技術トレンドとしては、集中から分散へのシフトがキーワードとなります。
今まではオンプレミスから仮想化(プライベートクラウド)への移行によって部分的な集約が進み、クラウドの登場によって更なる集中が進みました。現在は多様なクラウドが出現する環境になったことに加え、前述の個別要件への対応や経済安全保障に関連してオンプレミス/仮想化(プライベートクラウド)が残ることで、ハイブリッドクラウドへと進む流れができつつあり、分散の方向性へとシフトしています。そして、将来的にはエッジコンピューティングの拡大によって更に分散が進むと考えられます。

そのような変遷の中、お客様のシステムは将来的にエッジも見据えたハイブリッドというシステム環境が一般的になります。多様なシステム基盤を連携させるハイブリッド環境をうまく運用・管理していくためのxOpsやそれらを支える人財(SRE)、その先にあるHyperAutomation(※5)による省人化の仕組みづくりも重要であると考えます。

図4:クラウドに関連する技術トレンドの変遷

図4:クラウドに関連する技術トレンドの変遷

(※5)

ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)、機械学習(ML)、人工知能(AI)などの様々なツールを活用し、特定の業務だけではなく、業務全体を自動化していく概念

3.NTTデータが目指す方向性

今後もNTTデータが企画などの上流工程から開発、運用といった下流工程までトータルでご提供するかたちに変わりはなく、システム基盤としては引き続き様々なクラウド、および将来的にはエッジを含めて最適な基盤を適宜選択してご提供致します。そのうえで、クラウド市場における3つのポイント(ハイブリッドクラウド構成の一般化、クラウドマネージドサービス市場の成長、エッジコンピューティング市場の拡大)、およびテクノロジーの変遷によるニーズに応えるべく、NTTデータでは「ハイブリッドクラウド戦略を軸に、クラウドマネージドビジネス(ハイブリッドクラウドマネージドビジネス)を拡大」します。

図5:NTTデータが目指す姿

図5:NTTデータが目指す姿

ハイブリッドクラウド環境をマネージドしていくにあたってのポイントを2つご紹介します。

(1)アセットベースSI(Service Integration)の実現

従来のスクラッチベースの開発から全体最適のアセットベースSIへの転換を支えるプラットフォームの整備を行ないます。
クラウド案件で必要とされる上流から下流までをカバーした開発成果物のフルセットであるHorizontalテンプレートや、業界特性に対応したIndustryテンプレートを整備し、組み合わせによる開発に活用するだけではなく、アセット運用も集約することによってアジリティの強化、品質の向上を目指します。また、xOpsやHyperAutomationによって変化に追従する継続的改善の自動化を実現します。

(2)SRE人材の育成・拡充

SREはNTTデータの知見を活かし、市場の変化や技術の変化に対応するため、お客様と伴走するかたちでお客様のビジネス拡大へ貢献します。
NTTデータでは、NTTデータ社内のプロジェクトや各種ベストプラクティスを元にして、Horizontalテンプレートや各種アセットの維持や更新を行ない、必要に応じてマネージドサービス化することで素早く、且つ継続的に改善されたアセットやサービスをお客様へご提供します。それらのサイクルを回して変化の激しいクラウドへの追従を継続的に行なうことで、お客様への提供価値の向上、およびそれらを実行する人材(SRE人材)の育成も同時に進めます。

図6:SREチームの役割と育成

図6:SREチームの役割と育成

4.まとめ

先行きが不透明なビジネス環境においても、クラウド市場は更に大きく成長していくものと予想され、クラウド関連の技術ではエッジコンピューティングが今後成長すると予測されています。
様々なクラウドや関連技術が移り変わる中、NTTデータはグローバル含めたグループ全体としてのケイパビリティを向上させ、お客様に対する新たなる価値の提供、および提供する価値の強化を行なっていきます。

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