[Trend]

果てなく増大する計算力の要求に、ITインフラはチップ微細化技術の追求、目的特化アーキテクチャの徹底で対応する。同時に課題となる莫大な電力消費には、新素材やフォトニクス技術、脳構造模倣で解決を模索する。

[Abstract]

AIを中心に高まり続ける計算力のニーズ、飽くことのない計算力伸張への期待が、継続的進化だけでなく、全く新たなITインフラを生み出す技術開発を継続させる。こうした進化への関わり方はビジネス戦略そのものにも影響する。
学習データの量が増えるほど、計算量が大きいほど精度が高まるAIの特性は、ITインフラにさらなる計算力増強を求め続けている。半導体の微細化技術の進展と、AIの学習・推論といった処理目的毎に特化したプロセッサの開発がこうした要求に応えている。しかし技術的難度に加えて、コスト増大、もはや無視できない巨大な消費電力など課題は大きい。
一方で、全く新たなITインフラ技術、つまり人間の脳を模した省電力高効率なプロセッサ、全く新たな半導体材料、光通信の全面的採用などの研究開発が一部で成果を具体化しつつある。
注目すべきは、処理目的に特化したプロセッサの開発や、新たなITインフラを基礎技術から開発するというリスクの高い投資をサービサーが自ら行い、その成果を競争力につなげている事実だ。今後は、こうした積極的施策を採るか、柔軟さを増していくクラウドのマルチな利用に徹するか、ITインフラをビジネスにおいて戦略的に活用する判断が求められるだろう。