[Trend]

経営判断やマーケティング施策のデータによる合理的な駆動がビジネスの基礎となった。強力なセンサネットワークやAIで拡充されるデータは、プライバシー懸念への技術的対策も進む中で、統合が進み活用価値を高めていく。

[Abstract]

データ駆動をより幅広い領域で活用すべく、データ収集・分析技術の改善やプライバシー保護対策の具体化が続いている。
膨大な量のデータを集め、分析を経て意思決定や課題解決を図るデータ駆動は、今や社会やビジネスの基礎となった。ミリ秒単位で計算する精確な与信判断から圧倒的なスピードで開発されたワクチンまで、多くの成果がデータ駆動によってもたらされている。一部の企業はより多くのデータを集めるべく惜しみない投資を続けている。
このデータ駆動を進めるための技術開発が活発だ。例えば、衛星リモートセンシングは高精細かつ高頻度な衛星画像の取得を、Edge AIは捉えることが難しいリアルタイムな蚊のモニタリングを実現しつつある。また、100年前の詳細な街並みなど、直接収集することが困難なデータについても、既存のデータとAIから新たに生成する挑戦が始まっており、データ収集の自由度を高めている。こうして収集されるデータは膨大な量となり、もはや人がハンドリングできる範疇を超えている。そこで、AIによるデータの分析支援が進行しており、論文の要約や表データからの情報抽出など、支援可能な対象の幅を拡げている。
データ駆動が加速する一方で、プライバシー侵害のリスクが増加しているのも事実だ。各国で法や規則の整備が進む中、プライバシー保護を技術的に担保すべく、Federated LearningやOn-Device AIといった、データを外に出さずに活用する試みが具体化しつつある。データ駆動が進展する上でデータ活用とプライバシー保護の両立は喫緊の課題であり、技術によるアプローチは今後も注目すべきだろう。