
Withコロナ時代で加速するデジタル化の行方
コロナ禍の日本で加速するデジタル化。その課題や方向性について、様々な有識者との議論を通じて見えてきた方向性を紹介します。
NTTデータ経営研究所は、2020年7月に『「オンライン・ファースト社会」という新しい日常』と題した提言の中で、「生身の人間の活動としてのリアルとオンライン(デジタル)という新しいリアルを自在に使いこなす」という考え方を発表しました。その考え方に基づき、「目指すべきデジタル社会の方向性」、「デジタル社会を支える情報システムの在り方」、「デジタル社会実現のために必要となる人材」の3つの観点から具体的に実現すべき7つのメッセージについてまとめました。
新たな社会を思い描き、デジタル技術を駆使して、その実現を果たすためには「アーキテクト」が必要です。
従来の価値観にとらわれず、物事を多面的にとらえ、整合のとれた社会の「あるべき姿」を描くことができる人を、私たちは「トップアーキテクト」と呼びます。トップアーキテクトが描く社会のそれぞれの具体的なしくみをデザインし、その実現を進めていくのは、専門知識を持ち、豊富な経験を積んだ人財「アーキテクト」です。
トップアーキテクトとそれぞれの専門性を持つ複数のアーキテクト。両者の働きが組み合わさって、これからの新たな社会を創り出していくと私たちは考えます。NTTデータも、さまざまな領域の専門性を持つ「アーキテクト集団」として、その実現に貢献していきます。
14世紀、ルネサンスという新たな時代の幕開けの裏には、ペストの大流行がありました。
ルネサンスを代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ。絵画のみならず建築学、解剖学、物理学などあらゆる学問に精通していた彼は、都市を一つの生き物ととらえ、水の流れや空気の流れといった自然界の法則をヒントに「感染症を防ぐ理想の都市」を考案したとされています。
さまざまな知見をもとに、あるべき社会を思い描いた彼の姿は、私たちが考える「アーキテクト」そのもの。
500年の時を経たいま、彼の業績は新しい社会を創りだす示唆に満ち溢れています。
「情報未来研究会」はIT社会の潮流を見つつ、健全な社会や企業のありかたを探るため、NTTデータ経営研究所の創立以来、継続的に実施している活動です。NTTデータ経営研究所アドバイザーを務める慶應義塾大学の國領二郎教授を座長に据え、経営学および情報技術分野の有識者とNTTデータ及びNTTデータ経営研究所メンバーの合計12名を委員として、今年度は「Withコロナ」をテーマとした議論を開催しています。
コロナ禍の日本で加速するデジタル化。その課題や方向性について、様々な有識者との議論を通じて見えてきた方向性を紹介します。
デジタル化による身体への影響について、稲見昌彦氏による講演と研究会委員との議論から今後の可能性を考えます。
Withコロナ時代における「データ社会」実現に向けて、クロサカタツヤ氏の講演をもとに私たちが取り組むべき課題を考察します。
デジタル・ファブリケーションを専門とする田中 浩也教授の講演を元に、これからの社会における多様なプレイヤーの社会参加の在り方を検討します。
コロナ禍で変わったワークスタイルに焦点をあて、今後求められる「価値創造型ワークスタイル」について東京工業大学 妹尾 大教授にお話を伺います。
東京大学大学院の江崎 浩教授へのインタビューから、今後の社会設計で重要な「オンライン・トラストネス」と、企業が目指すべき方向性を考えます。