サーキュラーエコノミーに向けて
企業横断的なグリーン化により製品・サービスの競争力を強化
環境保全に向け市場や消費者ニーズは刻々と変化しています。企業の対応の遅れはシェア喪失に繋がる懸念がある一方、市場変化への早期の対応は企業のシェア拡大の好機となり、環境価値で差別化した製品を他社よりも早く開発することで競争力を強化することが重要です。
企業がグリーン化を進めるには”低環境負荷のものづくり”に変える必要があります。具体的には、生産時に利用する燃料や電力等を温室効果ガスの排出量が少ない非化石燃料化すること、材料をリサイクル材やバイオ素材等の環境負荷の低い材料へ転換すること、ライフサイクルを通じたモニタリング手法を確立し継続的な改善活動を行うことが必要となります。
しかし、各企業がこうした活動を推進するには、企業横断的な取り組みや多額の投資が必要となるケースが多く、実行上のハードルが存在します。NTTデータは、こうした企業横断的な取り組みに対し業界全体で協調領域を定め、共同投資や共同利用スキームを整備することで、企業がより早期に低コストでグリーン化を推進するアプローチを提唱しています。

低環境負荷のものづくり実現に向けたアプローチ
低環境負荷のものづくりへの転換は、”新たに資源を投入する量を極小化し再生産を行う”サーキュラーエコノミーのアプローチが有効です。
製品設計段階から解体が容易でリサイクルしやすい製品を作ることを基礎としながら、リユースやリマニュファクチャリング、リサイクルを推進することで、新たな資源を投入し再生産することを抑止します。サーキュラーエコノミーを実現するためには、ものづくりの転換を基礎としながら、生産から販売、利用、リサイクルに至るライフサイクル全体で情報を適切に管理する仕組みが重要です。NTTデータは、分断しているモノを作る「動脈」と、モノを使う・集める「静脈」の情報流をデジタル技術を活用しシームレスに統合し、各社が自社の製品開発に注力できる環境づくりを推進します。

NTTデータだから出来ること
産業データの安全な流通を実現するデータ流通基盤を提供
経営課題の解決や市場競争力の向上において、データの利活用は欠かせないものとなっています。組織内でデータを適切に管理し利活用していくのはもちろんのこと、近年では、組織が保有するデータを組織外の必要な相手と共有することで、業界や社会としての課題解決や付加価値創出を目指す動きが活発化しています。
NTTデータは、これまで開発したデータ利活用の技術と業界横断的なデータ流通基盤の構築・運用の実績を基に、さまざまな国や産業でのデータ流通基盤の社会実装に向けた取り組みを行っています。複数の組織が互いに信頼性を確保しながらデータを自由に流通させるための制度と、それを実現する技術を組み合わせて基盤を構築し、新しい経済・社会活動のための空間を形成していきます。1つのシステムにデータを集約管理するのではなく、複数の組織が持つシステム同士を繋げる仕組みを提供することでデータ提供者の「データ主権」を確保し、データ利活用を促進します。
こうした独自技術を活用し、協調領域としてサーキュラーエコノミーの実現に貢献する情報流通プラットフォームの整備を進めています。

データ流通基盤の社会実装に向けたNTTデータの活動

01共創活動を通じたユースケースの創出
データスペースは、業界団体や関連するさまざまなステークホルダを巻き込んで構築していきます。
NTTデータは、業界・組織間のデータ連携に関する課題をお客さまと共に可視化します。
どのような役割を持つデータスペースを構築すれば良いか、ニーズを探索し、構築から運用まで包括的に支援します。
02企業間データ連携を実現する技術開発
さまざまな組織が参加し、データの連携や活用が安全かつ活発に行われる社会を実現するために、4つの特性を重視した技術開発を行っています。
- 接続性:
- さまざまな企業のシステム同士が繋がり、必要なデータを必要な相手と授受できる。
- 信頼性:
- 企業が互いに真正性を確認し、データの使途を合意した上でデータを授受できる。
- 秘匿性:
- 各企業の機密を守ったままデータを活用できる。
- 可搬性:
- 各企業が持つデータを偏在したまま仮想的に統合して利用できる。
03異なる基盤(制度・技術等)との相互連携実現に向けた活動
異なる制度や技術のもとでデータ連携を行う企業同士が、相互にデータを交換できるようになるためには、技術仕様の標準化が重要です。
NTTデータでは、それらの技術仕様の一つであるコネクタの標準化活動に参画し、相互運用性の確保に取り組んでいます。
資料のご案内
本ページ限定で、以下の資料をダウンロードいただけます。
- サーキュラーエコノミーに向けた情報連携の仕組みづくり
- 国産SAF普及に向けたNTT DATAの取組み
-欧州市場のトレンド解説を踏まえて-

DATA INSIGHTブログ



2024.12.20
脱炭素社会 生き抜くための指針(4)
サーキュラーエコノミーと工場や都市の「スマート化」(後編)
カーボンニュートラル データスペース コンサルティング 社会課題コンサルティング モビリティ 製造 C-Turtle コラム

2024.11.25
脱炭素社会 生き抜くための指針(3)
サーキュラーエコノミーと工場や都市の「スマート化」(前編)
カーボンニュートラル モビリティ サステナビリティ 製造 C-Turtle コラム


2024.9.27
脱炭素社会 生き抜くための指針(1)
カーボンニュートラル実現に「新しい競争軸」
カーボンニュートラル コンサルティング 社会課題コンサルティング モビリティ 製造 C-Turtle コラム
お知らせ
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2025年3月10日
株式会社NTTデータグループ トピックス
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2025年1月15日
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2024年7月9日
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2024年5月16日
株式会社NTTデータ 報道発表
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2023年10月16日
株式会社NTTデータ トピックス
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- サーキュラーエコノミーに向けた情報連携の仕組みづくり
- 国産SAF普及に向けたNTT DATAの取組み
-欧州市場のトレンド解説を踏まえて-

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NTTデータ 第一インダストリ統括事業本部 自動車事業部 第2ビジネス統括部 ビジネス担当
部長
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