中国移動有限公司向けXBRLプロジェクトを受注

サービスインフォメーション

2012年2月14日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下NTTデータ)では、中国移動通有限公司(China Mobile Limited、以下「China Mobile社」)の、XBRLによる財務報告システムの構築プロジェクトを、中国の東華軟件股分注1公司(DHC Software Co., Ltd、以下「DHC社」)を通じて受注しました。なお本案件は、中国におけるグループ会社であるNTTデータチャイナ(恩梯梯数据(中国)有限公司)と協力して受注したものです。

China Mobile社は、2010年末の従業員が約16万4,000人、5億8,000万以上の顧客を有し、中国市場のシェア7割近くを占める中国における最大の移動体通信事業者です。中国においては、2010年10月、XBRLによる企業の財務報告のための国家標準タクソノミ(XBRLデータ作成のための定義情報)が公布され、有力企業が相次いでXBRLを利用した財務報告のための仕組み整備に乗り出しています。NTTデータは、かねてより、China Mobile社向けシステム案件を手掛けてきたDHC社と連携することで、本案件を受注しました。

背景

XBRL(eXtensible Business Reporting Language、拡張可能な財務報告言語)は、XMLをベースに、財務情報の効率的な伝達のために開発されたコンピュータ言語であり、全世界約50の国や地域において利用が進められております。

NTTデータでは、日本国内におけるXBRLの普及に深く関わってきており、2008年からは、企業が、国税電子申告・納税システム(e-Tax)に提出した電子データを金融機関に送信し、融資審査業務などの効率化を実現する「Zaimon® e-Taxデータ受付サービス」を提供しております。また、中国では、同国最大の企業管理/ERPソフトウェア開発・サービスプロバイダーである用友軟件股分注1公司(以下「用友社」)に対し、同社の企業管理ソフト製品においてXBRL形式のデータ出力を可能にする技術協力を行ってきました。

近年、中国では、財務報告の標準化に向けた取り組みを積極的に進めており、有力企業を中心にXBRLへの対応ニーズが高まっていることから、NTTデータでは、こうした要請に応えるべく、様々な支援を行ってきました。今回の案件は、その最初の成果であり、今後、中国でのXBRL普及に大きく貢献するものと期待しております。

概要(特長)

NTTデータでは、用友社向けにXBRLによるデータ出力機能の開発・提供を行ってきましたが、こうした経験を生かし、広く企業の財務システムに個別に適応できるXBRLデータの出力機能の開発も進めてきました。今回のChina Mobile社向け案件は、こうした個別対応機能の最初の提供事例となります。

今後、中国では、会計制度の標準化に伴い、企業におけるXBRLへの対応ニーズが一段と高まることが予想されており、企業管理/ERPソフトウェアと、個別企業の会計システムの両面から、市場の期待にこたえていくことが重要と考えています。NTTデータとしては、これまでに培ったXBRLに関する豊かな経験と技術力を活かし、中国での円滑なXBRLの普及に貢献していきたいと考えています。

注釈

  • 注1

    社名にある「分」は正確には「にんべん(イ)」に「分」。

  • 「Zaimon®」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。詳しくは、http://www.zaimon.jp(外部サイト)をご覧ください。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

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