ベトナムにおけるセンサーネットワーク技術の導入に関する調査研究 ~IEEE1888による環境・防災分野の見える化総務省実証実験を開始~

サービスインフォメーション

2013年1月29日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは総務省が委託する「ベトナムにおける我が国ICTによるセンサーネットワーク技術の導入に関する調査研究の請負」において実証実験を開始します。

本調査研究は、ベトナムにおける環境問題の改善、防災・減災を目的とし、既存の日本の技術や設備等の状況を把握し、これらを活用しながらICTによるセンサーネットワーク技術の導入を行い、環境問題の改善、防災・減災の強化、都市基盤の整備等に資することを「見える化」するものです。このたび、この「見える化」の技術検証を目指し、2013年1月よりハノイ・ホーチミン・カントー市において、フィールド実証実験を行います。

NTTデータでは本調査研究の実証実験において、M2M注1トータルソリューションXrosscloud®(クロスクラウド)注2を適用し効率的・効果的にシステムの適用を検証します。

背景

総務省施策であるICTインフラ輸出事業において、重点支援国であるベトナムにフォーカスを当て、ALLJAPAN体制で提案を行いました。

ベトナムに決定した背景は、近年、急速な経済成長による社会インフラの整備と同時に、大気汚染や水質汚染といった環境問題が顕在化しており、このような状況を受けて、ベトナム政府は、社会インフラの利便性の向上や運用管理にかかわる負荷の軽減、また環境問題の改善等を目的としてさまざまなICT技術の導入・検討を行っており、これらの分野における他国からの技術的協力が期待されていることが最大のポイントです。

本事業では、ベトナムにおいて、既存の日本の技術や設備等の状況を把握し、これらを活用しながらICTによるセンサーネットワーク技術の導入が、環境問題の改善、防災・減災の強化、都市基盤の整備等に資することを「見える化」すること、また日本との国際間連携を目的とし、導入にかかわる技術的課題を検証するものです。

調査研究概要

ベトナムにおける既存の技術や設備等の状況を把握し、課題等を抽出した上で、以下の項目に関する最適な技術方式や標準プロトコルの実証等、導入にあたって生じる技術的課題の検討や、ベトナム政府との協力体制の形成方法等の調査・検証を行います。

  1. 1.我が国ICTおよびその運用ノウハウ・リソースを活用した、環境監視および防災・減災に向けた社会基盤の導入

    ベトナムにおける既存の技術や設備、活用状況等の把握、問題点を踏まえ、環境情報(水質、大気等)をモニタリングするセンサーにより計測したリアルタイムデータおよび監視映像を自動・継続的に収集・処理し、分析すると同時に、その結果を情報配信(気象状況や予報、警報や避難等の指示等)するシステムを設置した上で、技術面と運用面の双方から実用性を検証します。また、防災・減災分野の課題への効果を検証します。

  2. 2.我が国ICTおよびその運用ノウハウ・リソースを活用したエネルギーの効率的利用を可能とする都市基盤の導入

    都市部の工業地域等を中心に電力量の消費等の情報を収集するセンサーにより計測したリアルタイムデータ等を自動・継続的に収集・処理し、分析すると同時に、センサー等を管理可能とするシステムを設置した上で、技術面と運用面の双方から実用性を検証します。

  3. 3.1.および2.に共通する検証内容

    今後の多国間連携・展開を踏まえ、環境分野、防災分野および都市基盤分野における通信や監視制御の国際標準(IEEE1888等)に準拠し、かつデータ収集・活用方法の柔軟性(日本・ベトナムで利用可能、センサー等に機種依存しない、追加・変更等に対応可能等)を確保したシステムについて、現地環境下における実用性や運用上の課題点等を検証します。

【図】

図:実証実験概要図

適用するソリューション・技術の特徴

  1. 1.Xrosscloud共通機能ライブラリ

    Xrosscloud共通機能ライブラリは、当該の実証実験のようなM2Mシステムを構築する際に、多様なユーザーのニーズや要件に対し柔軟、かつスピーディーに対応できるように、M2Mに必要な基本的な機能だけを集めたライブラリーです。さまざまなデバイスの通信方法やプロトコルに対応できる拡張やM2Mシステムが必要とするデバイスからのデータ受信やデータ蓄積、デバイスへのコマンドの送信や制御等の汎用な機能をフレームワークとして提供します。本調査研究にあたっては、センターシステムに、Xrosscloud共通機能ライブラリを適用しています。

  2. 2.Xrosscloud マルチセンサー集配信ソリューション(Sensor Spider®

    Sensor Spiderは、さまざまなセンサー・機器を収容できるコンセントレーターと収集データを高速に処理できるセンターシステムとを核とするパッケージソリューションです。本調査研究では、Sensor Spiderは、河川、街等に設置されたセンサーからの計測情報をコンセントレーターによって集約し、コンセントレーターからセンターシステムへ、集約した計測データを送信しています。

  3. 3.IEEE1888

    IEEE1888は、次世代ビルエネルギーマネージメントシステム(BEMS)やスマートグリッド分野におけるプロトコルの一種で、2011年11月にIEEE(米国電気電子学会)で標準化されたオープンなアプリケーションプロトコル(通信規格)です。本調査研究では、NTTデータカスタマサービス株式会社が提供する節電・省エネサービスのRemoteOne®の節電コントローラー(IEEE1888対応)を採用し、RemoteOneの節電コントローラーが工場等で利用する電力量や温度・湿度を計測し、IEEE1888プロトコルによってセンターシステムへ計測データを送信しています。

今後の展開

ベトナム以外のASEAN9か国への展開および各国のセンサー情報を沖縄に収集することを目指します。

注釈

  • 注1M2M

    Machine to Machineの略。無線・有線網を利用し、遠隔の機器とITシステムの間で、人手を介さず行われる双方向通信サービスのこと。

  • 注2Xrosscloud

    M2M分野において、お客さまが迅速かつコストを抑えてM2Mシステムを構築できるよう、クラウドプラットフォームおよび各種アプリケーションサービス、コンサルティングを一貫して提供するNTTデータのM2Mトータルソリューションです。

  • 「Xrosscloud」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「Sensor Spider」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「RemoteOne」は日本国内におけるNTTデータカスタマサービス株式会社の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
リージョナルビジネス事業本部
e-コミュニティ事業部
ホームランドセキュリティ担当
中村
TEL:050-5546-2450