勘定系端末ソフト「BeSTAlinc®」が、秋田銀行の営業店にて運用開始

サービスインフォメーション

2014年10月14日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)が提供する地方銀行等向けの勘定系端末ソフト注1「BeSTAlinc®(ベスタリンク)」が、株式会社秋田銀行(以下、秋田銀行)の新営業店システムに採用され営業店で運用が開始されました。

「BeSTAlinc」は、「勘定系ホスト(「BeSTA®注2」)と金融専用端末のサーバーレスによる直接通信」と「営業店システムサーバーによるタブレット端末などとの端末間連携機能」を両立する、信頼性・可用性・拡張性の高いハイブリッド型のシステム構成を採用しています。これにより、勘定系ホストと金融専用端末は、営業店システムサーバーを介さず通信できるようになり、万が一、サーバーが停止した際でも基幹業務への影響を抑えることができます。加えて、営業店システムサーバーに端末間連携機能を実装することで、タブレット連携などを実現します。

また、「BeSTAlinc」の端末ソリューションラインナップの一つである「BeSTAlincライト」の導入により、店舗内における行員の自席にて使用している汎用パソコンでも勘定系取引(照会・更新系取引)を可能にします。

今回、秋田銀行は新営業店システムに「BeSTAlinc」を導入しシステムの最適化を行うことで、来店顧客に対するより一層のサービス向上と業務の効率化、コストの低減等を図ります。

NTTデータは、2014年12月までに、本システムを秋田銀行全96店の営業店への導入に向け順次展開していく予定です。また、「BeSTAlinc」は今後3年で7行への提供を目指します。

背景

昨今、地方銀行の営業店においては、顧客にとって最適なチャネルで迅速かつ柔軟にサービスを行うことはもちろん、それらのサービスを安定して提供できる信頼性の高いシステムが求められています。そしてそのシステムの構築および運用に伴うコストの低減なども喫緊の課題となっています。

NTTデータでは、各営業店の店舗構成等に柔軟に対応できる地方銀行等向け勘定系端末ソフト「BeSTAlinc」を提供していくことで、このようなビジネス環境の変化の中で金融 機関の持つ課題を解決する取り組みを進めてきました。

そして今回、ハイブリッド型システム構成による信頼性の高さや、営業店システムを低コストで導入・運用可能な点において「BeSTAlinc」が秋田銀行の新営業システムとして採用されました。

BeSTAlincの特長

「BeSTAlinc」は、地方銀行等向けの勘定系端末ソフトです。「BeSTAlinc」を営業店端末に導入することで、勘定系ホストと連携した勘定取引業務全般のサポートや、情報系などの各種サブシステムとの連携ができます。また、「BeSTAlinc」は各営業店の店舗構成等に合わせ、金融専用端末やタブレット端末と適宜連携させるなど、柔軟なシステム構成が可能です。

ハイブリッド型のシステム構成

「BeSTAlinc」は、「勘定系ホスト(「BeSTA」)と金融専用端末のサーバーレスによる直接通信」と「営業店システムサーバーによる端末間連携機能」を両立するシステム構成を採用しています。

営業店システムサーバーを介して勘定系ホストと金融専用端末が通信する構成では、万が一営業店システムサーバーが停止した際に基幹業務への影響があるため、信頼性の高いサーバー機器の購入および緊急時への対策を行う必要があります。しかし、「BeSTAlinc」を導入することで、営業用システムサーバーを介さず通信できるためサーバー障害による基幹業務への影響を抑えることができます。さらに、「BeSTAlinc」では営業店システムサーバーに端末間連携機能を実装することができ、役席承認機能注3やジャーナル集約機能注4に加え、タブレット連携といった各種機能が追加できるようになります。これらの特長により営業店システムの信頼性・可用性・拡張性を、より高めることが可能となります。

【図】

図:ハイブリッド型のシステム構成

今回、秋田銀行の新営業店システムにおいては、ハイブリッド型のシステム構成を採用することで、営業店システムサーバーを簡略にし、サーバー構築費用およびサーバー運用負荷の軽減を図っています。

BeSTAlincライトの導入

「BeSTAlincライト」は、金融専用端末だけでなく、店舗内における行員の自席などで使用している汎用パソコンでも、照会や更新などの勘定系取引全般(一部取引を除く)を実施可能にする「BeSTAlinc」の端末ソリューションラインナップの一つです。汎用パソコンに導入することにより、行員の自席や設置スペースの限られた場所で作業できるようになるだけでなく、高価な専用端末機を購入するコストの削減(1台あたり約1/10のコストで機器導入可能)も図ることができます。

なお、秋田銀行の新営業店システムでは、2014年12月までに「BeSTAlincライト」を搭載した融資業務用と役席者用の汎用パソコン553台を導入する予定です。

ベンダーフリーの優れた拡張性・柔軟性

「BeSTAlinc」は、標準インターフェースを利用することで特定のベンダー(端末ハード)に限定されることなく、さまざまなサブシステムとの連携が可能です。

秋田銀行の新営業店システムにおいても、「BeSTAlinc」との接続実績がある為替システムや情報系システムとの連携を予定しています。これにより、「営業店窓口端末での為替取引完結」や「情報系システムの顧客情報表示」など、窓口対応のスピードアップと顧客ニーズに合った的確な対応を可能とし、営業店窓口における顧客サービスの向上を図ります。

今後について

NTTデータは、2014年12月までに、本システムを秋田銀行全96店の営業店に順次展開していく予定です。そして、「BeSTAlinc」や他ソリューションを通じて、今後もタブレット連携機能の提供など多様な店舗戦略に対応するシステムおよびサービスの展開や金融機関のニーズを反映した各種機能のさらなる拡充を図り、地域金融機関の顧客サービス向上と事務効率化を推進するソリューションを提供し、今後3年で7行への提供を目指します。

注釈

  • 注1勘定系端末ソフトとは、勘定系ホストに接続し、勘定系ホストで保有している顧客情報等に対し、入出金、残高等の各種照会、設定変更などの取引を実現するために端末へ搭載するソフトウエアのことです。
  • 注2BeSTA(Banking application engine for STandard Architecture)は、ベンダーを特定しないNTTデータの標準バンキングアプリケーションです。
  • 注3役席承認機能とは、営業店端末での取引内容(入力データやイメージデータ)を役席端末に伝送し、役席端末で認証処理を行う機能です。
  • 注4ジャーナル集約機能とは、端末の取引ジャーナルデータをサーバー側に集約し、集約したジャーナルデータを自端末以外の端末から参照する機能です。
  • 「BeSTA」および「BeSTAlinc」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:050-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
金融ソリューション事業部
第二ソリューション統括部
営業店システム担当
荒木、海野
TEL:050-5546-9993