前橋市における路線バス自動運転実証実験への参画

サービスインフォメーション

2017年10月25日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、国立大学法人群馬大学(学長:平塚 浩士、以下:群馬大学)と連携し、群馬県前橋市における路線バス自動運転実証実験に参画します。

このたび群馬大学と前橋市、日本中央バス株式会社が、JR前橋駅と上毛電鉄中央前橋駅を結ぶシャトルバスで、路線バスの自動運転実証実験を目指すことに合意したことを踏まえ、群馬大学と共同研究を進めているNTTデータも本実証実験に参加します。

NTTデータは、本実証実験において自動運転バスの運行管理機能を中心に構築し、将来的な自動運転バスのサービス実証を目指した検証を行います。

背景

近年バス業界では運転手不足が深刻化しています。一方で超高齢社会を向かえ自動車の運転に不安を覚える人たちが増える中で、高齢者等の交通手段の確保は喫緊の課題で、バスをはじめとした公共交通の重要性は年々増しています。

このような問題意識のもと、このたび群馬大学と前橋市、日本中央バス株式会社は、JR前橋駅と上毛電鉄中央前橋駅を結ぶ路線(シャトル線)で、自動運転走行による営業運転を目指して実証実験を進めることに合意しました。自動運転技術の導入で運転手の負担感を軽減し、運転手の確保などの課題解決を念頭に営業路線での実験を目指します。

バスの営業路線で運賃収受を行いながらの自動運転運行が実現すれば、現段階では全国初の事例となります。

NTTデータは、群馬大学と自動運転に関する共同研究を進めており、本共同研究の一環として、本実証実験に参画します。

概要

役割分担

本実証実験における各関係者の役割は以下の通りです。

役割
群馬大学自動運転システム実証実験パッケージの提供および実証実験の実施、その他関連する自動運転実証実験事業 等
前橋市実験フィールドの提供、公共機関等関係機関との調整、情報発信 等
日本中央バス株式会社運行に関する支援および車両運転者等の提供、車両運転に関する技術の提供 等
NTTデータ自動運転車両の走行や運用に必要となるIT基盤やサービス機能の開発 等

実施場所

本実証実験では、JR前橋駅と上毛電鉄中央前橋駅を結ぶ、前橋市の公共交通シャトルバス(走行キロ約1.0km)において、自動運転実証実験を実施します。

【図】

図:実証実験ルート
(出所:Googleマップをもとに群馬大学作成)

実験期間とスケジュール

平成29年11月から平成31年3月末までの期間、不定期に実施します。

現在の想定スケジュールは以下の通りです。

平成29年度

  • 実験車両(普通自動車両タイプ)での沿線データ収集・走行試験開始
  • 実験車両(路線バス車両タイプ)でのデータ収集・走行試験開始

平成30年度

  • 実験車両(路線バス車両タイプ)でのサービス実証開始

今後について

NTTデータは、ITビジネスにおけるイノベーターとして、さまざまな課題解決に取り組んでおり、新たな取り組み領域のひとつとして将来的な自動運転社会を見据えたサービス創出に向け検討を進めています。自動運転技術を活用した新たな公共交通サービスにおいては、無人運転であっても利便性の高い、安全な運行が可能な仕組みの導入が必要となります。

今回の前橋市における路線バス自動運転実証実験に参画することで、自動運転社会に求められる利便性の高い安全・安心なサービス、機能について検討していき、自治体等の実情に応じた最適な新公共交通サービスの構築・提供を目指します。

注釈

  • 本文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
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TEL:03-5546-8051

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株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
第一公共事業部
営業統括部
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