地方公共団体向けにRPAツール「WinActor」活用応援サービスを開始

サービスインフォメーション

2019年7月19日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2019年8月より、地方公共団体向けにRPAツール「WinActor」注1とノウハウ共有サイトをセットにした「NaNaTsu(ななつ)™」注2を提供します。

ノウハウ共有サイト「NaNaTsu」では、WinActorの対象業務リストやサンプルシナリオ、ガイドラインに加え、地方公共団体間でノウハウを共有できるコミュニティー機能も用意しました。本サービスを活用することで、地方公共団体の職員は、RPA対象業務の選定やシナリオ作成をより効率的に実施できるようになるとともに、コミュニティーサイト上で他の地方公共団体とアイデアやノウハウ等の情報交換が可能となります。なお、本サイトは行政専用の閉域ネットワークであるLGWAN注3上で提供するため、セキュアな環境でサービスを利用することができます。

今後NTTデータでは「NaNaTsu」をはじめとして、スマート行政の実現や働き方変革を支援するサービスを順次展開予定です。

背景

近年、地方公共団体は、将来的な労働力不足を見据え、業務をAI・ロボティクスで自動化し、職員は市民サービスのさらなる拡充を行うスマート行政への転換の機運が高まっています。

これまでNTTデータは、茨城県つくば市注4や神奈川県横浜市注5とWinActor導入の効果とともに、導入前後の課題について調査してきました。その中で、「RPA導入の推進組織と活用組織との間で対象業務について話し合うための情報が不足している」「活用組織が繁忙でRPA活用について検討する余裕がない」「シナリオ作成に不安がある」といった点が、共通の課題であることが明らかになりました。

そこでNTTデータでは、こうした課題を解決するため、RPAに関連するノウハウ共有サイトをLGWAN上に開設し、WinActorのライセンスとセットで提供することとしました。

概要(特長)

「NaNaTsu」は、地方公共団体職員の疑問に答えることを目的としたサービスで、WinActorのライセンスと、WinActorノウハウ共有サイトのアカウントをセットで提供するものです。これまで地方公共団体職員が個別に収集するしかなかった「RPA適用業務リスト」や「サンプルシナリオ」を共有する場をセットで提供することで、課題解決を支援します。

対象業務リスト

地方公共団体が実際にWinActorを適用した業務事例をリスト化し、「NaNaTsu」上で共有します。「RPAの活用にあたり、適用すべき業務の検討に時間がかかってしまう」という際、対象業務リストに照らし合わせることで、効果の出やすい業務を簡単に選定することが可能となります。

サンプルシナリオ

WinActorで業務を自動化するために必要となるシナリオのサンプルを提供します。このサンプルシナリオは、地方公共団体で実際に作成されたものを、NTTデータで機密情報の有無等をチェック・除去した上で公開します。

これにより、「シナリオを一から作るのは難しい」という自治体でも、シナリオをダウンロードしてチューニングするだけですぐに業務に活用できるうえ、シナリオ作成時の参考情報としても活用できます。

コミュニティー機能

WinActorを導入している地方公共団体職員が、活用に係るアイデアやノウハウを共有することができるコミュニティー機能です。ユーザー同士が、自治体ならではの目線でアイデアやノウハウを共有できる場を提供し、地方公共団体におけるWinActor活用をサポートします。

図:サービスイメージ

図:サービスイメージ

料金について

一例として、「NaNaTsu」基本パック(WinActorフル機能版5ライセンスおよびノウハウ共有サイト利用ID5ID)は、年間4,540,000円(税抜)です。

また、「NaNaTsu」を利用する地方公共団体職員が実際に集まるユーザー会を開催し、働き方変革の継続的な盛り上がりを推進していきます。基本パックではユーザー会に2名参加可能です。

今後について

今後NTTデータは、RPAソリューション「WinActor」やAI-OCRソリューション「DX Suite」等に加え、スマート行政の実現や働き方変革を支援するサービスを、「NaNaTsu」シリーズとして順次展開予定です。

注釈

  • 注12010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースとするRPAソリューションで、大半のRPAソリューションが海外製の中、2013年にNTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT)が製品化に成功した、純国産のRPAソリューションです。
  • 注2NaNaTsuという名称は、“七つ道具”(いつも携帯するひとそろいの小道具。ある仕事に必要な道具類)に由来する名称で、今後のスマート行政実現に向けた新たな七つ道具として、広く活用されていくことをイメージしたものです。
  • 注3LGWAN(Local Government Wide Area Network)とは、各地方公共団体や中央省庁との間の情報交換を目的とした、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する行政専用ネットワークです。インターネットから切り離された閉域ネットワークであり、高度なセキュリティーを維持できます。
  • 注42018年5月11日サービスインフォメーション「自治体における「WinActor」活用に関する共同研究成果を公表」
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2018/051101/
  • 注52019年3月18日ニュースリリース「横浜市における「RPAに関する共同実験」報告書公表」
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2019/031800/
  • 「WinActor」は日本国内におけるNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
  • 「NaNaTsu」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • 「DX Suite」は日本国内におけるAI inside 株式会社の登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部
第二営業担当
里田、松村、中嶋
TEL:050-5546-2123