保険代理店チャネルにおける生保業務のAPI標準仕様(案)の公開について

サービスインフォメーション

2021年1月29日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、生命保険会社6社および一部保険代理店とともに発足した「保険代理店チャネルにおける生保標準API検討ワーキング」において策定した、一部業務のAPI標準仕様原案を公開します。
本仕様原案について、ステークホルダーの皆さまに広く公開しコメントを募集することで、正式な標準仕様策定に向け取り組みを進めていきます。
今後はさらに幅広い業務の標準仕様化の検討を進めることで、業界全体での顧客利便性向上、保険代理店業務効率化を目指します。

背景

生命保険業界では顧客への価値向上、各種業務効率化に向けて保険会社を中心にデジタル化に向けた取り組みが進んでいます。保険販売の一端を担う保険代理店チャネルにおいても今後のさらなる業務利便性、顧客満足度向上に向けAPI等を利用したシステム・サービス間での連携が注目されている一方で、個社単位でAPIの検討・実装を進めるには、保険会社、API利用者側(保険代理店、代理店向けサービス提供者等)双方で負担が大きくなることが想定されます。
NTTデータはステークホルダーの皆さまの負担軽減のため、可能な限り共通仕様の下で容易にAPIを活用した接続ができる環境を整備することが望ましいと考え、賛同する複数の生命保険会社、保険代理店とともに、2020年8月に「保険代理店チャネルにおける生保標準API検討ワーキング」を発足しました。API標準仕様化の対象として、まずは保険代理店業務でニーズが高いとされる業務に関する議論を進めてきました。

API標準仕様原案について

API標準仕様原案では、対応のAPIの第一弾として「契約照会業務」「解約返戻金照会業務」「申込進捗状況照会業務」における各ユースケースでのAPI呼び出し時の応答項目を公開します。これは、検討ワーキングにおいて、複数の検討対象ユースケースから、保険代理店利用ニーズ、および保険会社側での共通化難易度等から優先度が高いと判断したものです。

図:標準化のイメージ

図:標準化のイメージ

仕様原案への意見募集・今後について

代理店チャネルにおけるAPI標準仕様策定に向けて、仕様原案をステークホルダーの皆さまに広く公開し、コメントを募集して検討を進めていきます。
また、今後、上記ユースケースについての仕様策定を進めるとともに、今回公開した業務以外についても標準仕様検討を進めることで、API利用による業界の業務効率化・利便性向上に寄与していきます。

今後の予定

2021年

1月:(上記3ユースケースについて)API標準仕様原案の公開
2月:API標準仕様原案に対するコメント募集
3月:API標準化仕様検討
4月:API標準化仕様の策定
5月~:他ユースケースについての検討

  • 下記お問い合わせ先よりご照会いただきましたステークホルダーの皆さまに仕様原案をご案内のうえ、コメントを募集いたします。(コメント募集期間:2021年3月1日まで)
    仕様開示にあたっては情報取扱い制約にご同意いただいたうえで実施させていただきます。

API公開インフラの共通化に向けた取り組み

本ワーキングではAPIの標準仕様に加え、保険会社とAPI利用者間のネットワークおよび認証についても仕様検討を進めており、NTTデータが提供する保険業界向けサービスである「insurance API PORT注1」、「保険会社共同ゲートウェイ注2」を活用した業界共通的なAPI公開基盤のサービスを、2021年度中に提供する予定です。
保険会社に当該基盤をご利用いただくことで、API利用者は当該基盤上で提供される標準APIを利用し、より簡易でタイムリーな情報提供が可能となり、業界のサービス向上、デジタル化の促進に寄与していきます。

注釈

  • 注1API管理基盤サービス
  • 注2保険会社と保険代理店をセキュアに接続する認証・ネットワーク基盤

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
保険ITビジネス事業部
企画推進担当
広部、秋谷
E-mail:iap_support@kits.nttdata.co.jp

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