立教大学ビジネスデザイン研究所とNTTデータ「Tangity」によるサステナビリティ×デザインの取り組み連携開始 ~高校生が社会課題解決のためのデザインに挑戦するワークショップを開催~

サービスインフォメーション

2022年8月26日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2022年8月より立教大学のビジネスデザイン研究所(以下:同研究所)と、サステナビリティの推進に向けデザイン手法を用いた各種取り組みを開始しました。
第一弾の取り組みとして、NTTデータは2022年8月4日~5日の2日間で、同研究所と共同で社会課題解決のワークショップを開催しました。立教大学の一貫校・系属校の高校生21名が参加し、未来のスマートシティについてデザイン手法を用いて取り組みました。このワークショップを通じて、高校生が「自分達が未来を創造すること/できること」を体験し、未来へ挑戦するきっかけになることを目指します。
NTTデータは今後、両者での連携を強化し、サステナビリティ実現に向けたデザインの考え方やプロセス整備、さらに同研究所が目指す社会環境を創造するビジネスを「デザイン」する人材の育成に貢献します。

背景

近年、企業には事業の推進と同時に、さまざまな社会課題の解決や地球環境への貢献が求められるようになりました。それにより、サステナビリティ人材の育成や企業のビジネスとしてサステナビリティにどのように取り組むべき方法の明文化の必要性が高まっています。

そうした中で、立教大学では2022年4月にビジネスデザイン研究所が設立されました。同研究所は社会に新たな可能性を発見し、それに具体的な形を与え未来を創造する本当のイノベーションの担い手となる人材「ビジネスクリエーター」を育成することを目的としています。既存の大学院やビジネススクールとは異なり、同研究所は新たな社会環境を創造するビジネスを「デザイン」する人材の育成が重要になると考えています。

他方、NTTデータでは、サービスデザイン領域を実践する場として、世界各国でデザインスタジオ(16拠点)を運営し、人材・ノウハウの共有やグローバルの先進事例の活用を進めてきました。2020年には、各スタジオをつなぐNTT DATA Design Networkに所属するデザイナーで組成されたデザイン集団「Tangity(タンジティ)」を立ち上げています。
さらにNTTデータとして2022年5月に、これまでのESG経営の取り組みを拡大し、長期的な視点を持ったサステナビリティ経営を推進する新しい中期経営計画を策定しました。そこでTangityとしては、サステナブルな社会を実現するためのデザインに力を入れていきたいと考えています。

取り組み内容

共同研究を見据えた連携取り組み 第一弾

第一弾の取り組みとして立教大学ビジネスデザイン研究所とTangityとで立教大学の一貫校・系属校の高校生向けに社会課題解決のワークショップを開催しました。

  • テーマ:「学生が考える未来のスマートシティ:わたしたちの未来の都市構想」
  • 開催日:2022年8月4日~5日
  • 開催場所:立教大学池袋キャンパス(8月5日の午前のみ自由が丘のフィールドワーク)
  • 開催対象者:立教大学一貫校・系属校の高校2年生21名
  • 開催内容:DAY1はチームビルディングと翌日の午前中に行う自由が丘のフィールドワーク(街の課題を自分たちで探索する活動)のために準備をし、DAY2は、自由が丘のフィールドワークと、そこで発見した課題の解決策をチームで考えました。

図1:ワークショップ風景

図1:ワークショップ風景

開催にあたっては、日本電信電話株式会社とNTTデータが実証実験を行っている地域活性アプリ「みんなのスマートシティ™」(以下:みんスマ)を活用し、高校生が自由が丘で見つけた魅力や課題をみんスマ上に登録して、その情報を見て振り返りを行いアイデア出しを行いました。
また、自由が丘でフィールドワークを行う前に、自由が丘商店街振興組合から自由が丘でのSDGsの取り組みについてお話しいただき、高校生に自由が丘のSDGsの取組みイメージを持った上でフィールドワークに臨んでいただきました。

さらに、高校生の発想を広げるため、NTTデータが取り組むグリーンイノベーションについての説明や、アイディエーションなどのワークにはNTTデータのデザイン部隊のメンバーが各チームに入り高校生のアイデア出しをサポートしました。

図2:NTTデータが取り組むグリーンイノベーション 5つの重点領域

図2:NTTデータが取り組むグリーンイノベーション 5つの重点領域

高校生のアイデア

立教新座高校のチームでは、自由が丘にフィールドワークに行く前は多くのメンバーが「きれい」や「おしゃれ」といった洗練されたイメージを持っていましたが、実際に自由が丘の街を歩いてみると、ゴミが落ちている現状やゴミ箱がない現状を目の当たりにし、「自由が丘の街ならではの方法で住民や来た人が過ごしやすいような環境を作り維持するにはどうしたら良いか」という課題を定義しました。

そこで、アイディエーションを行い、自由が丘を訪れた人や住んでいる人向けの拾ったゴミの量に応じてポイントがもらえる「ゴミ活」サービスを考えました。

高校生の感想

  • 街の課題を見つけ、それについての解決策をメンバーと話し合うことで、課題解決のための着眼点やアイデアの組み立て方などを学ぶよい機会になりました。1人なら思い付かないようなアイデアや意見がたくさん出てきて、自身の視野の狭さとさまざまな視点から物事を見ることの重要さを実感しました。
  • それぞれの人に違う意見があり、それをさらに深く吟味することは普段の学校生活ではできないことだったのでとても充実した2日間になりました。実際に行ってみなくては分からないこともあるのだと実感しました。

今後について

今回のワークショップを契機に、年間を通して立教大学ビジネスデザイン研究所とNTTデータで共同研究に取り組むことを目指します。NTTデータのサステナビリティ活動に取り組む組織や関連するプロジェクト、さらにはNTTデータのお客さまなども巻き込んで取り組み、デザインによるNTTデータおよびお客さまのサステナビリティへの取り組みを加速することを目指します。

注釈

  • 「Tangity」は日本国内および各国における株式会社NTTデータの商標です。
  • 「みんなのスマートシティ」「みんスマ」は日本国内における日本電信電話株式会社の商標(登録申請中)です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
テクノロジーコンサルティング事業本部
デジタルテクノロジー推進室
村岸、太田、岡部
E-mail:fxdesign@kits.nttdata.co.jp