「insurance API PORT®」をネオファースト生命に提供開始、保険契約者向けアプリからマイページへのシームレスな接続を実現

~生命保険会社とInsurTech事業者による保険業界初の組み込み型金融サービス~

トピックス

2023年4月28日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、「NTTデータ」)は第一生命グループのネオファースト生命保険株式会社(以下、「ネオファースト生命」)に対して2023年4月28日より保険業界共同利用型API管理基盤である「insurance API PORT®注1」(以下、本サービス)の提供を開始しました。本サービスの活用により、ネオファースト生命の契約者はInsurTech事業者であるiChain株式会社(以下、「iChain」)提供の保険管理アプリ「うちの保険注2」上で契約情報をリアルタイムに取得できるようになります。生命保険会社とInsurTech事業者がEmbeddedFinance(組み込み型金融)を実現した保険業界初の取り組みです。

保険会社は外部サービス事業者の保険契約者向けツールを活用し、デジタル上で保険契約者とのタッチポイントを拡大でき、保険契約者は負荷なくセキュアな環境下でツールからの保険会社提供のデジタルサービスへのアクセスや、リアルタイムに保険情報取得が可能となります。

今後、NTTデータは本サービス、標準API仕様注3の更なる活用、昇華を行い、保険会社の課題解決・業務効率化、お客様サービスの向上を目的に関連ステークホルダーと共創を進めます。また、テクノロジーを起点に生活者が保険を通じ安心に生活可能な社会の実現やWell-Being実現を目指し、保険業界の持続可能な発展に貢献していきます。

背景

NTTデータはこれまで、本サービスの提供実績に基づいたAPI開発・外部公開ノウハウ、標準API仕様策定実績、長年にわたる保険業務ノウハウといったアセットを活用し、デジタルによる保険契約者への新たな価値創出に取り組んできました。

ネオファースト生命はデジタルによるお客様サービスの向上に際し、デジタル上の顧客接点、お客様手続きにおけるデジタルサービス利便性を高めるために、自社の保険契約者向けマイページと外部サービス事業者であるiChain提供の保険管理アプリ「うちの保険」との接続をセキュアかつシームレスに実現する必要がありました。

そこで、NTTデータの提供する本サービス・各種アセット活用により、短期間でAPIの外部公開を実現し、セキュアな接続を実現しております。

概要

1.取り組みの概要

本サービスとNTTデータが提供する保険業界向け標準API仕様の利活用によって、「うちの保険」からネオファースト生命の保険契約者向けマイページへセキュアかつシームレスな遷移を可能とします。保険契約者はマイページへの遷移に際し二回目以降ID/PWの入力を行うことなく、当該アプリ内でリアルタイムに最新の契約情報を参照することができます。

図1:全体像接続イメージ

図1:全体像接続イメージ

<insurance API PORTの提供するメリット>

(1)セキュアなAPI利用環境の構築

保険会社は本サービスの利用により、保険契約者向けサービス事業者との接続に際して保険会社共同ゲートウェイ注4のインフラ利活用が可能となるため、専用線によるクローズド環境の中でよりセキュアに認可処理を実現注5できます。

(2)標準API仕様の利活用によるメリット

保険代理店向けに検討を行った標準API仕様を保険契約者・外部サービス事業者へ利活用することで、以下のようなメリットを創出し、ステークホルダーにとって三方良しのサービスを実現しています。

ステークホルダー メリット
保険会社 insurance API PORTと標準API利活用や保険会社共同GWのインフラ活用により外部サービス事業者との接続をセキュア・安価・スピーディに実現できます。
外部サービス事業者 insurance API PORTと標準APIにて統一されたインターフェース仕様により、システム開発を容易にし、セキュア・安価・スピーディに機能展開が実現できます。
保険契約者 標準APIにより保険契約の最新情報を利用しているサービスからリアルタイムに取得できます。
  • これにより、従来、うちの保険の保険情報を登録するときは、手入力かQRコードの読み取りが必要でしたが、より簡素な方法で保険情報を登録できるようになり、利便性向上に寄与しております。
(3)業務・システムノウハウを活用したコンサルティングと構想の実現

NTTデータは本サービス提供による多数のAPI活用事例や保険会社共同ゲートウェイ等の共同利用型サービスの運営により、業務・システムノウハウ、各種ソリューションをアセットとして有しています。それらを効率的に活用し、保険会社様の構想実現に向けたシステムコンサルティングを行うことで、ベストプラクティスな方式を提案し、システム実装まで一気通貫で提供いたします。

今後について

NTTデータは、保険業界の幅広いニーズに答えられるよう、本サービス、標準API仕様を拡充し、保険に対する顧客体験の向上に貢献します。

図2:insurance API PORT®概要

図2:insurance API PORT®概要

注釈

  • 注1 insurance API PORTは、生命保険会社のAPI公開に必要となる利用者認証・データ変換機能等を備え、API公開に最適化されたAPI管理基盤のアウトソーシングサービスです。「標準API公開サービス」「個社API公開サービス」の2種のサービス提供をしており、多様な保険業界のニーズに対応しています。今回同様に一般提供のアプリとの接続や保険代理店システムとの接続などの事例があります。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_api_port/
  • 注2 iChain提供の保険管理アプリ「うちの保険」は生命保険や損害保険に加え、少額短期保険や共済まで複数の保険会社の保険契約情報を一元管理する事が出来ます。また、管理された保険契約を簡単に家族の間で共有する機能を備えている事から保険契約者の万が一の際も家族が保険契約について把握する事が可能となります。iChainは、最先端のテクノロジーを活用して保険業界にイノベーションを起こすインシュアテックのスタートアップです。
  • 注3 標準APIはNTTデータと生命保険会社が策定をした業界共通のAPI仕様です。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2022/110100/
  • 注4 NTTデータ保険会社共同ゲートウェイは保険会社と保険代理店をつなぐ業界基盤プラットフォームです。2002年よりNTTデータが提供しています。保険代理店と保険会社間のシステム連携をWEBベースで実現します。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_gateway/
  • 注5 認証処理自体は保険会社が担い、アクセストークン管理等を「insurance API PORT®」が適切に行うことで2回目以降の接続をシームレスにします。
  • 「insurance API PORT」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
保険ITサービス事業部
グローバル&ソリューション統括部
保険ネット担当
足利、望月
E-mail:iap_support@kits.nttdata.co.jp

ニュースについて

ニュースに掲載されている、サービス内容、サービス・製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、ニュースにおける計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。

ニュースメール配信

ニュースの更新状況をいち早くお知らせするために、メール配信を行っております。

イベント・セミナー

NTTデータが出展・講演するイベント・セミナーの情報をご覧いただけます。