2022.07.22

BizDevOps経験×個人単位のキャリアパス支援で、業界横断でビジネスを成功に導くエンジニアへ

テクノロジーデザイン統括部は、流通や交通観光、メディア、公営競技など幅広いお客様を持つITサービス・ペイメント事業本部の中で、基盤開発を中心に担うエンジニア組織です。業界横断的にお客様をご支援しているため、最新技術を幅広い現場で活かすことができるというが特徴があります。「デザイン」というキーワードには、「お客様のサービスのあるべき姿を捉え、より上流から入り込んでいく」という意思が込められており、顧客起点ではない、積極的な提案と開発がミッションとなっています。そんな同統括部のエンジニアが描けるキャリア、身に付けられるスキルとはいかなるものなのか。部長を務める加藤大樹が語ります。

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加藤 大樹
ITサービス・ペイメント事業本部 デジタルパートナー事業部
テクノロジーデザイン統括部 部長

NTTデータのカード決済総合サービス「CAFIS」のインフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、新規サービスの企画・開発、アプリケーションエンジニア、プロジェクトマネージャーを経験。その後、コーポレートスタッフとしてNTTデータグループ全体の人財開発に関わり、デジタル時代に対応した社内認定制度へのアップデートを実施した。現在は、テクノロジーデザイン統括部にて、技術者を束ねる組織全体のマネジメント・戦略策定に関わりつつ、デジタルペイメント開発室で「Digital CAFIS」における人財育成施策を主導する。

効率よく技術力を高め、先進技術を現場の課題解決に活かせる環境

民間企業のお客様の変革をパートナーとして推進する、ITサービス・ペイメント事業本部。その中でも主に基盤開発を担うテクノロジーデザイン統括部は、約80名のインフラエンジニアが集う技術者集団です。特定業界のお客様を担当する他の部署とは異なり、業界を横断する形で案件に携わっており、大手流通系企業をはじめ、世界的なアパレル企業、交通、観光、広告、教育など、約20~30社のお客様の変革をご支援しています。

基盤開発の案件は数が限られますが、その一つひとつは非常に専門的な知識が求められます。そこで、組織を顧客単位で分散させずに一つへ集約することにより、エンジニア一人ひとりが効率よく幅広い経験を積み、技術力を高めることを目指しています。また蓄積したナレッジを活かすことで、さらに多角的な知識が身に付くというメリットもあります。初めて遭遇したトラブルでも「組織内の誰かが知っている」という状況を作ることで、統括部としての課題解決力が育まれています。

現在の「テクノロジーデザイン統括部」は2019年に「方式基盤技術部」が名称変更して誕生しました。「デザイン」というキーワードには「開発が始まる前の上流から入り込み、お客様のサービスのあるべき姿を想像し、最適な提案を行っていく」という意思が込められています。お客様に言われるがまま開発を始めるのではなく、我々も顧客視点に立ち最適な方式を検討するところがスタートになる、と加藤は語ります。

テクノロジーデザイン統括部は、技術とビジネスのちょうど中間に位置しています。特定の技術領域を深めていくだけではなく、実際の現場に活かすことでお客様の課題解決に寄与することができる。アセスメントのように、お客様の現状資産を分析してロードマップを作成したり、先進技術を使用して「もっとこう変えていきませんか」と提案をしたりするイメージですね。技術とビジネス、2つの視点からスキルを活用・習得できるというわけです。

同統括部が所属するITサービス・ペイメント事業本部のお客様はビジネスの規模が大きく最新テクノロジーへの高い関心や知見を持っています。ITを手段として捉え、ビジネスにどう活かすかを常に考えているため、先進技術を使用して課題解決を実現するための提案が求められます。たとえば、Snowflakeを導入したデータマネジメントプラットフォームの基盤構築や、ゼロトラスト・セキュリティモデル(※1)の導入IaC(Infrastructure as Code)(※2)を活用したグローバルなマルチクラウド環境の統合管理など、さまざまなプロジェクトが進行しているといいます。

※1 オフィスや自宅などの働く場所やスマホやPCなどの端末を選ばずネットワークの安全性を検証し、多要素認証やログ監視などの技術による高セキュリティの確保を実現するセキュリティモデル。
※2 手作業のシステム管理ではなく、プログラムコードを使用してインフラストラクチャの管理とプロビジョニングを行うこと。

現在当部署で抱えているオファリング(※3)としては、クラウドやデジタルワークスペース、データマネジメント、アジャイル開発がメインとなっています。今後は既存の大規模インフラのインテグレーション案件も進めつつ、新しい技術オファリングを作っていきたいと考えています。

※3 NTTデータがお客様にコンサルティングからデリバリーまで一気通貫で提供する技術サービス。

業界横断的なプロジェクトを糧に、個人に合わせたキャリアパスをサポート

NTTデータの人財育成の原点は、社員が自発的に目標を持って「学び成長したい」と考えることにあります。テクノロジーデザイン統括部においても単一的なキャリアに社員を当てはめるのではなく、一人ひとりが描く理想のキャリアをサポートすることで、多様な人財が活躍できる環境を整えています。エンジニアにおいては大きく2つのキャリアパスを用意しており、技術の幅を出せる「アーキテクト」と、特定領域を深掘りできる「スペシャリスト」から、本人の希望に合わせて機会を提供します。

業界を横断した豊富なプロジェクト数を武器に、エンジニアの志向性に合わせたローテーションを進めています。たとえば「アーキテクト」志向の方なら、はじめに大規模なインフラ構築を経験した後、次はデータ分析のインフラ構築や、マルチクラウド、プラットフォームから飛び出し、アプリケーション開発に挑戦することもできます。

一方「スペシャリスト」志向の方なら、特定の技術について幅広いお客様の案件に挑戦することで、専門性を尖らせていくことができます。もちろん、現時点で希望するキャリアが明確になっている必要はありません。何かしら自分なりに「得意技」と言えそうなものがあれば、それを活かせるプロジェクトからスタートできます。

また今年からは、個々の業務への取り組み方についても志向性を把握して、最適な人財配置ができるよう取り組んでいます。特にインフラ開発の担当者は、プロジェクトの中で一匹狼のような存在になることが多いのですが、それが好きな人もいれば苦手な人もいます。そうした特性をうまく組み合わせてチームとして成果が出せるような仕組みづくりに努めています。

また、テクノロジーデザイン統括部では、部署内に所属する3名のTG制度(※4)認定者を講師に迎え、キャリアや技術に関する勉強会も定期開催中です。「アーキテクト」と「スペシャリスト」、各々の経験や志向性について学ぶことができるため、エンジニアとして自分のロールモデルを見つけることができる環境を整えています。

※4 テクニカルグレード(TG)制度。2019年に新設された、高度な専門性による貢献を主軸にした人事制度。専門領域はプロジェクトマネージャーやITスペシャリスト、データサイエンティスト、コンサルタントなど多岐にわたり、職務や役割、社会への貢献度の大きさによりレベリングされ、社内で認定を受ける。

グレーゾーンを作らない、BizDevOpsで開発できるエンジニアへ

テクノロジーデザイン統括部で活躍するエンジニアの共通項には、「グレーゾーンを作らない」という考え方があります。大規模のプロジェクトが多く、数十人単位が開発に携わる環境下では、どうしてもチーム間の壁や狭間ができてしまいます。そこで自分の役割範囲を限定してしまうのではなく、落ちたボールを積極的に拾いに行く姿勢が必要です。

加藤は「アプリケーションの担当者から言われた通りに作ればいいだろう」ではなく「システムの使われ方を想像すると、こういうところにボトルネックが起きそうだ」というところまで想像が及ぶ点に、NTTデータならではの価値があると見ています。

基盤開発のエンジニアは専門性が非常に高いので、自身の得意領域のみに閉じこもろうと思えばその領域だけでも価値を出すことができます。ですが、そのスキルをうまく活用して全体最適を考えられるようになると、一歩成長できる。「目的を達成する意識」、とも言い換えられるかもしれませんね。自己成長や技術習得だけでなく、お客様のサービスそのものの成長を成功と捉えられる人に適した環境です。

私自身も昔、CAFIS(※5)と接続する決済端末間のネットワークリニューアルプロジェクトを担当していた際に、それを強く感じたことがあります。不具合対応のため決済端末をご利用になるエンドユーザー様と直接相対したのですが、「現場の生の声」を初めて聞き、もっとシステムが使われるときのことを想像しなければいけないと学びました。そのためには、担当領域外の知識が必要ですし、お客様のサービスに対する理解も必要です。最近の言葉では「BizDevOps」と表現されますが、「ビジネス」と「開発」と「保守」のすべてを回せるスキルが身に付けば、エンジニアとして活躍の場が広がっていくはずです。

※5:NTTデータが運営する、日本最大級のキャッシュレス決済総合プラットフォーム。

「グレーゾーン」を作らない全体最適の姿勢は、複数の立場で経験を重ねてこそ実現できる領域です。テクノロジーデザイン統括部が持つ「お客様の業種を横断した組織体制」は、まさにその土壌となり得るもの。エンジニアとしての幅を広げたい方にとって、理想的な環境が用意されています。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです