2020.03.17

「MyPallete」を進化させ、金融機関とお客様を繋ぐエンゲージメント・バンキングを実現

スマートフォンでいつでも、どこでも利用できる、NTTデータの個人向けアプリバンキングサービス「MyPallete」。その前身となるサービスから関わり、現在も企画・開発に従事している河上が、新卒入社後に描いてきたキャリアとは? そして、今後目指している「MyPallete」の未来のカタチとは、どのようなものなのでしょうか。

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基盤更改からスタートし、ビッグな案件へとステップアップ

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河上 正直
第四金融事業本部 e-ビジネス事業部
第二開発統括部

大学でエネルギーに関する専門性を磨き、大学院では生産管理を学びながら、原子力・化学プラントの安全設計をデータ化し、企業とともに実用化に繋げる研究を行っていた河上。

ITは社会的なインパクトが大きく、これから伸びていく分野であることから、「IT技術を使って社会の仕組みを作り上げる仕事」を条件に就職先を探し、最終的に選んだのはNTTデータでした。

河上「NTTデータを選んだ理由は、NTTというブランドや実績があるのはもちろん、幅広い分野でビジネスを展開しているため、社会のインフラを支え、世の中を変えるような仕事ができるのではないかと思ったから。また、一歩ずつステップアップしながら、新しいサービスを生み出したいといった、私が理想としているキャリア形成にも最適だと考えたからです」

2007年4月に新卒入社した河上の最初の配属先は、決済ソリューション事業本部でした。ここで金融機関を対象にした、共同利用型個人向けインターネットバンキングサービス「ANSER-WEB(AA)」プロジェクトのインフラエンジニアとして、ミッションクリティカルな基盤更改案件を担当します。

河上「ANSER-WEB(AA)は、NTTデータが1,000ほどの金融機関に提供しているサービスです。2010年からは、このプロジェクトの業務アプリケーション開発にも参画し、さらにスマートフォンデバイス向けアプリケーション開発や高度化するセキュリティ案件、新規オフショア開拓などのグローバル案件にも携わりました」

その後、スマートフォンの普及に伴い、人々のライフスタイルも変化し、UIの刷新や機能追加などの市場ニーズが次第に増加。この流れに応じて、NTTデータでは「ANSER-WEB(AA)」からネットバンキングプラットフォーム「AnserParaSOL」へのシステム更改プロジェクトがスタートしました。

これは、ハードの入れ替えから、アプリケーションのバージョンアップ、UI/UXの強化まで行うといった部内でもビッグな案件。河上は参加している金融機関における20案件の仕様調整をはじめ、AP更改や機能追加、UIデザインの刷新などに従事しました。ところが、プロジェクトを進めていく中で、問題が発生します。

プロジェクトでの困難や出向経験が、モチベーション向上や成長に繋がる

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河上「デザイナーと一緒に作り上げたUIと業務アプリケーションのロジックが繋がらなくなり、1,000画面以上あるUIとロジックの整合性を、すべて見直さなくてはならないといった壁にぶつかりました」

果たして、この困難を河上はどのように克服したのでしょうか。

河上「そんな状況の中でも、私の上司は『問題、大歓迎』と前向きでした。その言葉に後押しされて、みんながOne Teamとなり何とか乗り切れたことは、私にとっては良い思い出になっています。また、AnserParaSOLのアプリケーション開発に携わっていた時、PCブラウザ用に作った画面をスマートフォン向けに自動変換するものを作りたいと自ら上司に提案したところ、『やってみよう!』と上司が背中を押してくれたこともありました。このように懐の深い上司が当社には多く、アイデアも自由に発信できる環境なので、モチベーション高く仕事に取り組めますね」

さらに、「MyPallete」の前身となるスマートフォン向けアプリバンキングの初期開発を主導するなど、着実にキャリアを築いてきた河上ですが、2016年に大きな変化が訪れます。

河上「あるメガバンクでは、インターネットバンキングシステムの更改を控えていたのに加え、デジタル戦略組織を新設したばかり。このタイミングでNTTデータの人間がサポートに入り、盛り上げていくことを期待されていたため、自分が役に立てるのではないかと考え、2年間、私が出向することになりました」

こうして、メガバンクのリテール向けデジタル戦略部門に出向し、お客様の中期経営計画におけるデジタル戦略案件の新規企画立案から推進まで任された河上。立ち振る舞いから仕事の進め方まで、最初は右も左もわからず戸惑ったことも多々あったようです。

しかし、次第にお客様の立場になり切って仕事をするという使命感が芽生え、自ら経営戦略から企画に落とし込むところまで入り込んだり、エンドユーザーであるお客様に直接ヒアリングをするなど、様々なことにトライしながら自身の役目をしっかり果たし、高い評価を得ました。

河上「銀行に出向したことで、Clients Firstの考え方を再認識しただけではなく、経営層への働きかけや組織を動かすための調整術など多くのことを学べたと思っています。そして何より、当社が今後強化していく必要のある“toC”の経験を積めたことは、大変貴重でしたね」

社内のノウハウ、外部の知見、自身のアイデアを総動員して、さらなる進化に挑む

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出向後、河上に用意されたステージはNTTデータのe-ビジネス事業部。この部署で、現在30行以上に採用され、銀行業界でトップクラスのシェアを誇る「MyPallete」の企画・開発に挑むことになります。

河上「金融機関とお客様とのエンゲージメントを高め、生涯寄り添い続けられるようなサービスを企画し、実現していくのが私のミッションです。お客様のライフスタイルの変化や金融分野への異業種参画、金融機関のデジタルビジネス変革が求められる中で、新しいサービスを生み出していく仕事は非常にタフですが、とても刺激的で、大きなやりがいを感じています」

そう熱意を示す河上が、仕事を進める上でキーワードの一つとしているのがUI/UXです。

河上「UI/UXに関しては部内に十分なノウハウが蓄積されていないため、NTTグループ内でUI/UXに強いメンバーや、この分野を得意とする国内外の企業などと組み、スキルトランスファーも視野に入れながら、金融機関に提供していくといった活動をしています」

「MyPallete」は、2020年9月にリニューアルを控えていますが、河上が描いているロードマップとは──。

河上「ひとつは、フルバンキングサービスの提供。二つ目は、若年層の顧客を取り込むため、よりUI/UXに特化したものにしていくことです。将来的には行政手続きや他業種と金融を掛け合わせ、お金が関係することすべてをワンストップで提供できるプラットフォームにしていきたいですね」

アイデアを膨らませるために河上は、外部の研修に参加したり、出向時代のコネクションを生かして様々な業界人とコミュニケーションを取るなど、外の景色を見ることも大事にしているそうです。

河上「NTTデータには、社会と企業と個人、そして、それぞれを繋ぐ社会性、公共性のあるビジネスやサービスを作り上げる力があります。また、これまで築き上げた社会インフラをベースに、新たなビジネスを考えるチャンスが平等に与えられる会社です。これからもグループ全体のノウハウや外部の知見、自身のアイデアを生かしながら、MyPalleteの可能性を広げ、金融機関とお客様を繋ぎ、将来にわったって寄り添えるようなエンゲージメント・バンキングを実現していきたいと思います」

そう熱く語る河上が、今後どのように「MyPallete」を進化させ、世の中にインパクトを与えていくのか、目が離せません。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです