2019.12.03

「SIerの技術力」+「デジタルテクノロジー」でお客様のビジネスをドライブさせる次代のSIerへ

モバイルキャリア様の戦略的なパートナーとして、日本におけるモバイルビジネス市場の成長を下支えしてきたモバイルビジネス事業部。事業部長の三島が「これからのモバイルビジネス」と「SIerに求められる資質」について語ります。

Index

モバイルビジネス事業部の成り立ち

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三島 徹
テレコム・ユーティリティ事業本部
モバイルビジネス事業部
事業部長

モバイルビジネス事業部のルーツは、モバイルキャリア様向け料金管理システムとISPゲートウェイシステムの開発に遡ります。双方ともモバイルキャリア様の事業の根幹を支えるシステムであり、これまでに開発したプログラムは数十MStepに及ぶ大規模プロジェクトです。それに加えて、大規模システム開発とは別にクラウドやアジャイル開発にも取り組んでおり、今では多くのノウハウを有しています。

大規模ミッションクリティカルシステムとクラウドやアジャイル開発で培った「SI力」が私たちの事業部の強みの源泉です。

私たちのミッション

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モバイルビジネス事業部という名前を冠していますが、無線ビジネスそのものには取り組んでいません。たとえば料金計算をするシステム、キャリアのメールやインターネットに接続するシステム、それらに加えて各種サービスの開発に取り組んでいます。

昔でいうモバイルとは「持ち歩ける」というモバイルですが、現在は、インターネットの入り口である携帯電話を指す言葉になっています。昔はパソコンを買って、電話線を引いて、プロバイダー契約をして初めてインターネット環境を準備することができました。そのためITの知識がある人しかインターネットに触れることができませんでした。しかし今はITの知識を持っていなくても、スマートフォンを購入したらすぐにインターネットにつながり、ITのサービスを享受できます。

そう考えると、モバイルビジネスとは移動機でのビジネスではなく、スマートフォンでのネットビジネスと言い換えることができると考えています。つまり、インターネットの入り口となるような接点をお客様と一緒に探していきながら、ビジネスとして成功するお手伝いをするというのが、モバイルビジネス事業部のミッションと言えます。

モバイルビジネス事業部の特徴

AI、IoT、UI/UX、クラウド、アジャイルといった新しい技術領域に取り組んでいる部隊が全体の1/3になっています。その一方、大規模ミッションクリティカルシステムにおいても、たとえば料金管理システムにおいて決済機能やポイントサービスの提案や実装をしたりしています。繰り返しになりますが、デジタルはテクノロジーだけの概念ではなくお客様のビジネスを考えることであり、その意味においてはどのプロジェクトも変わりません。私たちのルーツである大規模ミッションクリティカルシステムで培ったSI力+デジタルで事業部全体を伸ばしていきたいと考えています。

また、組織内の人財流動も積極的に行っています。新規にプロジェクトを立ち上げる時には、社員が持つ強みの組み合わせを考えますし、これまで大規模ミッションクリティカルシステムで要件をきっちり実現してきたシステムエンジニアがデジタル領域にシフトしています。

もちろんある程度、マインドセットの変更やスキルセットの変更は必要ですが、経験上、大規模ミッションクリティカル領域にしっかり向き合った人は、デジタル領域でも同様に成果を上げてくれていると考えています。

世の中のデジタルトランスフォーメーションについて

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会社全体としてもそうなのですが、時代が大きく変わってきて、「デジタル」という言葉の捉え方も変わってきています。それはただ「テクノロジー」を意味するものだけではありません。

私たちは「デジタル」という言葉を、テクノロジーを使ってお客様のビジネスを変化させる手段、と捉えています。急速に拡がるビジネスのデジタル化のなかで、お客様は危機感を募らせています。自分たちが生き残るためには、デジタルを身につけて市場で生き残らなければならない、と感じていらっしゃいます。こうした課題に対して私たちも向き合っていかなければなりません。

従来のSIerは、ある仕事の流れをシステムに置き換えるということが主なミッションであり、要件に見合ったシステムを開発することが命題でした。

しかしこれからは「お客様がビジネスで利益を得ていただくことでSIerも対価をいただく」という考え方に変えていかなければならないと考えています。お客様を成功させるという目的を常に意識していく考え方に変わることが、私たちのデジタルへの取り組みだと考えています。

そのために考えていること、求める人財像を教えてください

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もちろんシステムをきちんと作る、という根幹は変わりません。変えなければいけないのは、お客様と一緒にビジネスを考えること、すなわち私たちのテクノロジーの知識を活かしつつ、お客様の業務をよく理解した上で、お客様と一緒にビジネスを考える、というところから一緒にやっていかなければならないと考えています。
そう考えたときに、私たちに必要なのは「要件に合ったものをきちんと作るだけではなく、お客様の立場に立って一緒にビジネスを考えられるような人財」です。

事業部全体でこのような体質に変えていかなければならないことが今一番の課題であり、目標ということになります。そのためには、このようなマインドを持った新しい人財が必要になっています。様々な経歴を持ち、様々な業務を知っている人を仲間に迎えながら、多様性を持ってケイパビリティを高めていきたいと考えています。

事業部の未来について

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社員が生き生きと楽しく仕事ができる、ということにはこだわっていきたいですね。結局SIというかITって手作業なんですよ。頭を使って何かを生み出していく。創り出すのは人間なんですよ。製造業の生産性は機械や物流といった仕組みが担っている部分も大きいと思いますが、ITは人間が生み出すといっていい。私たちの仕事は、社員一人ひとりの生産性の積み重ねであり、人間の生産性が一番高まるのは、モチベーション高く仕事に臨むことができているときなんですよね。

だからこそ、私は社員自身がやりたいと思うことに自由にチャレンジできる環境をつくる必要があると考えています。社員にはぜひ自分がやりたいと思うことにどんどん挑戦して欲しい。モバイルというテーマはエンドユーザーにとても近く、新しい挑戦を見つけやすい領域とも言えます。今の私たちに無い、新しい可能性にたくさんお会いできることを楽しみにしています。

<参考資料>
モバイル業界の発展とモバイルビジネス事業の取り組み

※掲載記事の内容は、取材当時のものです