ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン

「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(※)」をグローバル競争に勝ち抜くための重要な経営戦略のひとつとして捉え、「多様な人財活躍」と「働き方変革」の2軸で新たな企業価値の創出を目指しています。

多様な人財活躍

NTTデータでは、性別・国籍・年齢・障がいの有無・雇用形態・文化や慣習・ライフスタイル・価値観・性的指向・性自認などを問わず、多様な人財がその能力を最大限に発揮し、活躍し続ける環境づくりに積極的に取り組んでいます。

「女性が働きやすい」会社から
「女性も活躍する」会社へ

多様な人財の属性の中でも、最大のマイノリティで、とりわけライフイベントに影響を受けやすい女性について、NTTデータは、10年以上前から女性が働き続けやすく、さらに活躍できる会社をめざして取り組みを続けています。
変化が激しく多様なニーズを持つ社会に対して、多様な視点で創造性を発揮し、柔軟な対応ができる企業として、NTTデータでは真の女性活躍を実現します。

コーポレート統括本部 人事本部 ダイバーシティ推進室豊島やよい

コーポレート統括本部 人事本部 ダイバーシティ推進室
豊島 やよい

全社のDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進に従事。多様な人財が多様な働き方で、ひとりひとりの個性を活かしながらいきいきと活躍し、イノベーティブで魅力的な組織を実現するための全社施策に取り組む。

AIG女子オープン選手と
NTTデータ女性社員との対談

トップアスリートと社員の対談シリーズ「Champions in Conversation」の第三回が開催され、世界中の人々がイベントを視聴しました。

今回のスピーカーはAIG女子オープン2022年大会優勝者のAshleigh Buhaiさんと、NTT DATAの杉山恭子さん。ゴルフ界とITビジネス界という異なる分野で活躍する二人が、これまでのキャリアを振り返り、今までに直面した困難や成功体験について語りあいました。

NTTデータグループは、トップアスリートとしてのキャリアと一女性としての人生を両立させようとする選手に最大限のエールを送るとともに、挑戦を続けるすべての人を応援します。

Champions in Conversationシリーズ エピソード3

他の動画を見る

女性活躍推進における目標

NTTデータでは女性活躍推進法の施行に伴い、女性の活躍に必要な環境の整備を目的とした行動計画を策定しました。これまでの取り組みを振り返るとともに改めて計画を策定することで、全社一丸となって継続的かつ確実に、目標達成に向けて取り組んでいます。

【WEPs原則1】トップのリーダーシップによるジェンダー平等の推進

【WEPs原則7】透明性、成果の測定、報告

女性活躍推進における目標(単体)

計画期間 2021年4月1日~2026年3月31日
当社の課題
  • 採用における男女差、男女の継続勤務の状況に大きな課題は見られないものの、女性学生の応募増加、理系女性学生の応募母集団形成は今後も必要
  • 経営層、管理職層における女性の割合がそれぞれ低く、拡大が必要
  • 女性の更なる活躍のために、男女偏りなく育児・家事分担ができ、仕事と家庭の両立ができる環境整備、風土醸成が必要
定量的目標
  • 目標1:2025年度末まで継続して女性採用比率30%超を目指す
  • 目標2:2025年度末までに女性管理職比率10%を目指す
  • 目標3:2025年度末までに女性経営幹部数(役員、組織長等)15人以上を目指す
  • 目標4:2025年度末までに男性育児休職取得率30%を目指す

女性活躍推進に関する取り組み

ダイバーシティ推進に関して、特に「女性活躍推進」の強化を図っています。女性社員の採用比率や女性管理職者数の目標達成に向けてキャリア形成支援研修や管理職に対するダイバーシティマネジメント研修など、様々な取り組みを実施しています。

【WEPs原則1】トップのリーダーシップによるジェンダー平等の推進

【WEPs原則4】教育と研修

【WEPs原則7】透明性、成果の測定、報告

女性活躍推進の主な取り組み

  • 社内ホームページにおける経営幹部のメッセージ発信
  • 経営幹部がダイバーシティに関する自身の考えを語るフォーラム開催
  • 管理職を対象としたダイバーシティマネジメント研修
  • 女性社員の育成計画の作成、モニタリングの実施
  • 女性リーダー候補層を対象とした社外研修
  • 育児休職中・休暇中および休暇前社員を対象としたキャリア形成支援セミナー
  • 仕事と育児の両立事例セミナー
  • 育児・介護休職等から復職した社員を対象としたキャリア形成支援のための三者面談
  • 女性管理職の自主活動「NTTデータ Women's Initiative」
  • 「女性活躍推進サイト」での多様な女性管理職のプロファイルやキャリアの紹介
  • 女性のエンパワーメント原則(WEPs)とCATALYSTの取り組み

Women’s Initiative

各国のリーダーが集結する「NTTDATA GlobalConference」等で女性活躍をテーマとしたセッション等を通じ、グループ全体でダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進しています。

【WEPs原則1】トップのリーダーシップによるジェンダー平等の推進

【WEPs原則7】透明性、成果の測定、報告

2018 WIN(Women Inspire NTT DATA)

2018 WIN(Women Inspire NTT DATA)

NTT DATA Global Conference

「女性活躍」という言葉が不要となる社会を目指して

世界中に広がるNTTデータグループ。その中でも、女性の管理職比率が最も高いのがNTTデータ ルーマニアです。
NTTデータ ルーマニア CEOのMaria Metzからのメッセージをご紹介します。

私たちNTTデータ ルーマニアでは、多様性を持った人財の登用を大切にしてきました。
当社の経営メンバーと経営スタイルを見ていただければ、それを感じ取っていただけると思います。

当社は女性社員比率40%に対して、女性管理職比率も40%となっています。
私たちにとって、女性活躍は決して特別なことではなく、男女がバランスよく活躍することは当たり前なことだと考えています。

多様性は、私たちに計り知れない価値をもたらしてくれます。
NTTデータ ルーマニアは、今後も「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)」の取り組みを進め、NTTデータグループ、そしてすべての人に平等な機会と豊かさを提供し続けることを約束します。

  • ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)とは:
    ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に公平性(Equity)を追加したもの。特にアメリカではD&IからDEIという概念が浸透してきています。
Maria Metz

Maria Metz
CEO NTT DATA Romania

NTTデータルーマニア CEO Maria Metz(マリア メッツ)

NTTデータルーマニア CEO
Maria Metz(マリア メッツ)

育児・介護制度の充実

社員が安心して育児・介護と仕事を両立できるよう、育児・介護相談窓口を設置し、制度相談、日常生活に伴う様々な疑問・悩みに関する情報提供・助言を行っています。
育児支援については、様々な施策を実施し、次世代育成支援対策推進法に基づき厚生労働省が認定する次世代認定マーク「くるみん」を2008年に初めて取得しました。その後も継続して認定を受けており、2019年11月により高い水準の取り組みを行った企業を評価する「プラチナくるみん」を取得しました。
また、介護支援として、2011年から特定非営利活動法人(海を越えるケアの手)が提供する「遠距離介護支援サービス」に加入し、社員の介護への直接支援を行っています。年に4回開催している介護セミナーにおいても本取り組みを紹介し、全社員を対象としたオンラインでのライフプラン研修でも仕事と介護について取り上げるなど、両立に向けた組織風土の醸成に取り組んでいるほか、社員への幅広い情報提供と意識啓発を継続的に実施しています。

【WEPs原則2】機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃

企業内託児所「エッグガーデン」

NTTデータは、社員有志による発案をきっかけに、2011年12月、社員対象の企業内託児所「エッグガーデン」を豊洲センタービルアネックス1階に開設しました。社員が安心して出産・休職し、計画通り早期に復職できる環境を整えることで、社員のキャリア継続を支えています。今後も「エッグガーデン」の利用促進に取り組んでいきます。

【WEPs原則2】機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃

各種制度一覧(単体)

主な育児制度 主な介護制度
  • 育児休職
    子どもが満3歳まで取得可能
    復職時の申請期限は1カ月前
  • 介護休職
    最長1年6カ月まで取得可能
  • 育児のための短時間勤務
    子どもが小学校3年生の年度末まで取得可能
    短時間勤務の申請期限は2週間前
  • 介護のための短時間勤務
    介護休職とは別に最長3年取得可能

LGBTQ+等性的マイノリティに関する取り組み

NTTデータでは、多様な人財が活躍できる環境整備の観点から、LGBTQ+等性的マイノリティに関する取り組みを推進しています。
経営幹部からのメッセージ発信のほか、理解促進のための職場学習会の開催、相談窓口の設置、LGBTQ+セミナーを毎年実施、LGBTQ+の支援者「アライ」に関する当社行動指針の表明などの取り組みを進め、「アライ」は640名を超えました。2018年度からは配偶者およびその家族にかかわる制度全般について、同性パートナー等にも適用を拡大しています。
また、2023年4月には、NTTグループの一社として日本最大のLGBTQ+イベントである「東京レインボープライド2023」でブース出展とパレードで参加しました。また、2023年10月には、大阪レインボーフェスタ、金沢レインボープライドのパレードに参加しました。

NTTデータは、東京都のLGBTフレンドリー宣言を行いました。

LGBTQ+セミナーでのディスカッション

LGBTQ+セミナーでのディスカッション

LGBTQ+オリジナルTシャツとフラッグ

LGBTQ+オリジナルTシャツとフラッグ

東京レインボープライド参加者

東京レインボープライド参加者

パレードの様子

パレードの様子

障がい者雇用促進から、障がい者活躍へ

NTTデータは、障がいのある社員が能力を存分に発揮できるよう、2008年7月に設立した特例子会社「NTTデータだいち」を通じて、障がいのある方の様々な就労機会の創出に努めています。
NTTデータだいちでは、設立当初から手掛けてきた業務に加え、2012年度からはWebアクセシビリティ診断業務、2015年度からは社内における資料配達や申請書の審査・承認、2016年度からコンビニエンスストアのバックヤード業務、2018年度からは豊洲センタービルに設置の飲料自動販売機の運用・管理業務、2020年度からはオフィスの除菌拭き上げや文書のPDF化などを新たに実施しています。
また、それぞれの業務の拡大により、障がい者の職業能力開発校と連携した採用活動を継続的に行っています。

NTTデータグループ障がい者活躍方針

定例的目標
【雇用率】
NTTデータ(単体):2023年度末までに、障害者雇用率2.5%以上
NTTデータグループ:2025年度末までに、障害者雇用率2.3%以上
【新たな雇用・質を伴う雇用の拡大】
NTTデータグループ:2025年度末までに、新たに200人の雇用と業務を創出

NTTデータだいちの活動内容

ITサービス事業 オフィス事業 農業事業
  • NTTデータおよびグループ会社の社内 / 社外向けWebサイトのメンテナンス、リニューアル
  • Webアクセシビリティ診断業務
  • 各種データエントリー業務
  • Web制作スタッフ育成の障がい者職業訓練
  • 共用オフィス清掃、除菌拭き上げ
  • ビジネス古紙回収とシュレッド
  • ビル内の書類配達
  • コンビニエンスストアのバックヤード業務
  • ビル内飲料自動販売機の運用・管理業務
  • 印刷業務(名刺、PDF化など)
  • 書類の電子化(PDF化)
  • 貸植木等、植栽メンテナンス
  • 社員向けマッサージルームの運営
  • 社内文書の長期保管管理窓口
  • 社員ICカード作成
  • 申請書の審査・承認
栃木県那須事業所で牧場サポート業務(乳製品製造など)

労使による対話をもとに就労環境を整備

当社には労働組合が組織されており、労働条件にかかわる案件等について、その都度会社と労使協議を実施しています。労使間の対話を重視し、十分な話し合いの上、様々な課題に対処していくことを基本姿勢としています。なお、管理職は経営を担う立場の為労働組合に加入する権利がなく、管理職を除く従業員の組合加入率は、ほぼ100%となっています。

定年退職者の再雇用の促進

NTTデータグループは、定年退職後の再雇用を希望する社員に対し、「マイスター制度」や「キャリアスタッフ制度」を導入し、最長65歳までいきいきと働き続けられる環境を整備しています。「マイスター制度」は、定年退職時までに培った職務経験、職務遂行能力および知識・技能を活用し、自律的・主体的な業務遂行や、後進への助言・サポートなどを行うことにより一定の成果・業績を上げることが期待され、フルタイム勤務、月給制の勤務体系となっています。「キャリアスタッフ制度」は、定型的な業務をベースにしつつ、フルタイム勤務のほか、ショートタイム勤務や週4日・週3日勤務など、希望に応じて多様な働き方が選択可能な時給制の勤務体系となっています。
また2021年4月から、66歳以降についても、当社要件に該当する社員で雇用延長を希望するものに対し、雇用継続制度を導入し、最長70歳まで働き続けられる環境を整備しました。

【WEPs原則2】機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃

ライフプラン研修の実施

NTTデータでは社員の生涯設計をトータルに支援するため、それぞれの年齢階層に合った研修を実施し、動機づけを行っています。今後も引き続き、自らの職業人生を含めた生涯設計を行えるよう、研修等を行っていきます。

【WEPs原則4】教育と研修

主な研修内容と2020年度の実績(単体)

対象 研修内容 2020年度実績
全社員
  • 社会保険制度と税金について
  • 財形制度と金融知識について
  • 人生の転換期(結婚・出産・持家取得)について
2018年度よりWeb化
  • メタボリックシンドロームとセルフケアについて
  • 公的年金制度と企業年金制度について
  • 保険・住宅費の見直しと貯蓄・資産運用について
  • 公的年金制度と企業年金制度について
  • 保険・住宅費の見直しと貯蓄・資産運用について
  • 介護・相続について
退職時
  • 退職金・企業年金・公的年金の制度説明
  • 退職後の働き方(社内制度)の説明
  • マネープランについて
5回実施、142人参加

キャリア継続支援

NTTデータは、社員が安心して出産・育児・介護と仕事を両立しキャリア継続できるよう、休職制度・短時間勤務の充実や社員の理解促進、利用しやすい環境整備を進めています。

【WEPs原則2】機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃

【WEPs原則4】教育と研修

キャリア継続支援のそのほかの主な取り組み

  • 育児・介護休職者に会社情報を参照できる環境を提供
  • 育児・介護休職制度などを紹介し両立を支援するコミュニケーションハンドブックを提供
  • 仕事と介護の両立支援セミナー
  • 仕事と育児の両立事例セミナー
  • 育児・介護休職等から復職した社員を対象としたキャリア形成支援のための三者面談
  • (※)ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンとは:
    持続可能な社会の実現のために取り組むべき多様性、公平性、包摂性のこと