CEOメッセージ

事業を通じて社会貢献していくことで、企業価値の持続的向上を目指し、お客様とともに未来の社会を創ります。
NTTデータは今年、創立から31年目を迎えております。現在の企業理念は「情報技術で、新しい『しくみ』や『価値』を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する」ですが、この31年間、考え方はまったくぶれておりません。
お客様とのLong-Term Relationshipsによって新しい価値を生み出し、社会課題の解決に貢献していくことが当社の存在意義だと考えています。
近年、技術の飛躍的な進展によってデジタル化の流れが加速しており、デジタル技術の戦略的な活用による事業拡大や新規事業の創出等、お客様のニーズは多様化し、高度化しています。
また、SDGs(持続可能な開発目標)に代表されるように、世界共通の社会・環境課題への対応が企業に求められている現在、お客様や社会が抱える課題をITの力で解決するために、当社への期待はますます高まってきていると感じております。
今年発表した中期経営計画では、「変わらぬ信念、変える勇気」によって、グローバルで質の伴った成長を目指すことを宣言しました。そして、「NTTデータのESG(環境・社会・ガバナンス)経営」の考えを明確化しました。ESG経営を進め、お客様とともに事業を推進していくことで、SDGsの17の目標の多くに貢献することができると考えています。
当社ではこれまでも事業や企業活動を通じた社会貢献に努めてまいりました。
例えば、2019年5月に発表した「COTO LABOコンソーシアム」は、iPS細胞等に関する実験のデジタル化を目指す8社コンソーシアムの取り組みですが、こちらはライフサイエンス分野における様々な企業が業界の枠を超えて結集し、これまでにない新たな価値を生み出す次世代ラボです。このような取り組みを通じてヘルスケア産業全体の発展に寄与するなど、事業を通じた社会貢献を行っていきたいと考えています。
また、企業活動を通じた社会貢献の例として、先進技術を活用した社員の働き方変革、環境影響を考慮したデータセンタの運営、高度IT人財の育成などについても引き続き実施してまいります。
「変わらぬ信念」としてお客様や社会に貢献をし続けていくためには、変化をし続けることが重要です。変わらぬ価値を提供し続けるために、NTTデータ自身も「変える勇気」を持って変わっていく必要があります。
NTTデータは、ESGを考慮したCSR重要課題を経営戦略に織り込みながら、事業を通じた社会貢献と企業活動を通じた社会貢献を行い、これらの活動を通じて企業価値の持続的な向上を実現してまいります。
代表取締役社長

事業戦略担当役員メッセージ


代表取締役副社長執行役員 柳 圭一郎
事業戦略担当役員

ESG経営を進め、お客様やステークホルダーの皆様とともに価値を共創して未来の社会を創ります

12のCSR重要課題の策定

NTTデータでは、今後3年から10年の間に社会やビジネスに大きなインパクトをもたらす先進技術や社会動向を調査し、将来変化を予見した「NTT DATA Technology Foresight」を毎年発表しています。今回のCSR重要課題の策定に際しては、2019年版の「NTT DATA Technology Foresight」をインプットとし、お客様満足度調査や社員満足度調査、株主様・ESG機関投資家およびNPO有識者との個別ヒアリングなどを通じて、社会にとっての重要な課題と当社への期待を加味して12のCSR重要課題を策定いたしました。
今回の重要課題の策定に際しては、特に「事業を通じた社会貢献」を意識しています。NTTデータの企業活動そのものが社会貢献となるケースもありますが、当社を取り巻く環境においては当社の事業を通じてお客様の社会貢献を支えることがより重要であると位置付け、12のCSR重要課題のすべてについて事業を通じた社会貢献も意識することとしました。

IT人財の確保・育成とIT教育の推進

NTTデータの属するITサービス業界においては、人財の確保は事業継続の上での最重要課題です。そのため専門性の高い人財を外部から獲得するための施策も重要ですが、グループ内の人財をお客様や社会が求めるスキルレベルに育成していくことは極めて重要だと考えています。また、グループ内の人財育成により培ったノウハウを活用し、NTTデータユニバシティの事業等を通じ、お客様の人財育成にも貢献していきます。
世界に目を向けると貧しい地域が多数存在します。ITの知識を身につけることは、貧困や厳しい差別から抜け出す手段として極めて有効です。NTTデータグループは、これらの地域でのIT教育に尽力することにより優秀なIT人財の確保を目指すとともに、当該地域での所得水準の向上に貢献します。

働き方変革とダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進

オフィス業務の効率化・自動化を通じて働き方改革や生産性向上に寄与するRPAツール「WinActor®/WinDirector®」を自社内で導入し、働き方変革の推進に取り組んでいます。
なお同ツールは販売代理店様経由を含め、すでにNTTデータにて15,000本以上のライセンスをお客様に提供しており、お客様の働き方変革の推進に貢献をしています。
また当社では、従来よりテレワークの推進に力を入れてきました。2020年に開催される東京オリンピックの予行演習と位置付けられた2019年のテレワークデイズでは、本社社員11,000人の77%がテレワークを利用しています。これらの知見を活かし、お客様の働き方変革サポートにも貢献していきます。
イノベーションの推進のためには、D&Iが重要であることは疑いありません。当社は女性のエンパワーメント原則の趣旨に賛同・署名しグローバルで継続的にダイバーシティ推進に尽力しています。2018年には「継続的にダイバーシティに取り組んできた企業」を表彰する100選プライムに選定されています。これからの時代は、女性や様々な国籍の人財を活用することはもちろん、社員個々の事情による様々な働き方を受容することが重要であり、仕組みの導入を図るとともに、その展開を通じてお客様や社会の変革をサポートします。

気候変動問題への対応

当社のデータセンタやオフィスビルのエネルギー効率化等を通じ、温室効果ガスの排出の抑制に努めるだけでなく、例えば当社子会社のeverisグループのi-deals社が取り組んでいる「EUが支援する二酸化炭素を再生可能エネルギーへ変換するMefCO2プロジェクト」は、当社の強みであるプロジェクト管理や最先端テクノロジーを活かした支援等を行うことで環境問題への貢献をしています。
また、NTTデータでは情報のサーバ集約・会議の電子化により、紙資料の削減や人・モノの移動を大きく削減することができました。このようにIT活用により、人・モノ、カネの移動を少なくすることは気候変動要素の増加抑止に極めて効果が高いと考えられ、引き続き事業を通じた取り組みを強化します。

情報セキュリティの徹底とデータプライバシーの保護

社会のすみずみまでITが浸透するにつれて情報セキュリティリスクも増加し、的確な対応が不可欠となっていますが、情報の安全性確保のみを重視すると情報の積極的な活用・共有が阻害され、有益な情報やノウハウを企業の力として活用することに支障が生じます。そこで、社会の動きや技術・ビジネストレンド、さらには最新のセキュリティ情勢を踏まえた技術開発などに継続的に取り組み、その成果をお客様並びに当社システムに活かしながら「情報の安全性確保」と「情報の積極的活用・共有」の両立を目指します。

災害リスクへの対応

NTTデータは社会基盤を支える情報システムやサービスを数多く提供しており、災害時に当社システムやサービスが中断することは、社会や人々の生活に甚大な影響を及ぼします。そのため、当社の重要システムや受託する社会インフラにかかわるシステムについては、「災害時 Business Continuity Plan(BCP)」を整備し継続的な改善に努めるとともに、そのノウハウをお客様へ提供するITシステムの構築や運用等へ活用します。

コンプライアンスの徹底と責任あるサプライチェーンの推進

コーポレートガバナンス・コードの各原則の趣旨を踏まえ、経営の透明性と健全性の確保、適正化かつ迅速な意思決定と事業遂行の実現、コンプライアンスの徹底を基本方針としてこれらの充実に取り組んでいます。法令や企業倫理を遵守する企業風土を醸成し、社内体制や仕組みの整備を推進するなど、コンプライアンスの徹底に努めることで、グローバルな社会の期待に応えるESG経営の基盤づくりを続けていきます。
なお、法令や企業倫理はNTTデータグループ内のみで厳格に遵守されていても、当社のビジネス推進によって取引先企業等の法令違反等の反CSR行為が増長されるようなことがあっては社会の要請に応えたことにはなりません。適切な調達について定めている「サプライチェーンCSR推進ガイドライン」を浸透させるとともに、オープンで公平な取引を推進し、お取引先との積極的なコミュニケーションを通じて品質向上や働く環境づくりなどに努め、お取引先との相互発展を目指します。

先進技術等を活用した社会インフラ、業態別ソリューション等の提供

最近はITの技術革新スピードが速く、お客様においても先進技術を活用したイノベーションを企画する難易度が高まっていると思われます。そこで、NTTデータとしては得意な業態・領域についてグローバルで知見を集め、NTTデータのデジタル技術を駆使したソリューションを開発します。これにより、お客様のIT活用をスピードアップし、お客様によるSDGsをはじめとした社会課題の解決に貢献します(P7戦略1参照)。

ITインフラの構築と安定運用

NTTデータは社会基盤を支える情報システムやサービスを数多く提供しており、システムダウンやサービスが中断することは、お客様はもちろん社会や人々の生活に甚大な影響を及ぼします。新しい技術や社会的要請に基づくお客様の課題解決に向けてチャレンジすることも大切ですが、それ以上に稼動中のシステムを安定運用させることは極めて重要な当社の責務だと認識しています。

Trusted Global Innovator

NTTデータグループのGroup Vision「Trusted Global Innovator」のもと、ESG経営を進めるためには、お客様をはじめ、株主・機関投資家等や社員、お取引先、地域社会など、ステークホルダーの皆様からの期待に応えて信頼を獲得することが重要です。
NTTデータは今後もステークホルダーからの信頼と期待に事業と企業活動を通じて貢献し、ESG経営の深化に向けて着実に実行してまいります。
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