ロボット活用による現場業務変革サービスを提供開始

背景

近年、少子高齢化に伴う人手不足が深刻化しています。お客さまのIT資産を預かる24時間365日稼働のデータセンターにおいても例外ではなく、特に設備管理業務においては、人材の高齢化や業務の属人化によるノウハウ消失などが問題となっています。NTTデータは、このような現地・現場でしかできない業務を遠隔化／自動化することで、人手不足を解消するとともに、より多くの人が多様な働き方、職種を選びやすい社会の実現を目指しています。その一策として2021年からロボットを活用した設備管理業務の変革に取り組んできました。2021年の実証試験を経て、2022年には自社データセンターへの本格導入を実現しています。さらに、そこで得た知見や、現場での運用におけるフィードバックをもとに、ロボットを提供するugo株式会社と共同で、点検業務に最適化した新機種「ugo mini」を開発しました。
今回、こうした実績から得たノウハウを業務ソリューションとしてサービス化し、2023年12月21日よりお客さま企業へ提供します。適用範囲は、データセンターだけでなく、工場や物流倉庫など、さまざまな屋内施設を対象としており、ロボットの導入経験のないお客さまにも安心して活用いただけるワンストップのサービスです。

図1：ロボット導入前後の業務イメージ

図2：目指す社会

サービス概要

本サービスでは、業務の棚卸し・可視化からロボット適用の実証試験、ネットワーク等環境整備、ロボットやセンサーの提供、導入時の設定代行、運用保守、現場への定着化やその先の用途拡大までを一貫して提供します。NTTデータがロボット活用で蓄積した知見をもとに、単なるロボットの提供だけでなく、お客さまのありたい姿や環境をふまえた業務フローの再定義、最適なEdgeデバイス、ネットワークの組み合わせを提案、提供できることが特徴です。

表1：サービスメニュー

活用事例

• データセンターや工場、プラントの巡回点検の代替
• 機械設備のにおいや熱の異常検知の高度化

今後について

今後、点検業務のサービス拡充と、適応業務の範囲拡大を行う予定です。
点検業務の拡充については、現在行っているメーター点検、におい点検だけでなく、ロボットとサーモカメラを連携させた熱点検の自動化など、点検項目を順次拡充していきます。
適応業務の拡大については、オフィスでの受付や警備、店舗や工場での棚卸し、荷物搬送などに用途を拡大することを検討しています。
NTTデータは本サービスの提供を通じ、さまざまな場面での業務変革を進めることで、高齢の方や障害のある方も含め、より多くの人が多様な働き方、職種を選びやすい「働く選択肢の多い社会」の実現を目指します。

参考情報

NTTデータWebinar Channel｜ロボットを活用した業務変革のご紹介

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