空港手続きの電子化に関する実証実験への参加について

ニュースリリース/NTTデータ

2005年1月14日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、国土交通省が推進する国際空港の高度IT化を先導する「e-エアポート」構想の一貫として実施される、成田国際空港におけるチェックイン手続きの電子化、自動化及びバイオメトリクス技術による本人認証の実証実験(e-チェックイン実証実験)に成田国際空港株式会社、(株)日本航空インターナショナル、全日本空輸(株)とともに参加・協力を行います。

  1. 実証実験の目的
     空港における旅客手続に情報通信技術とバイオメトリクス技術を活用することにより、航空の安全を確保しつつ、搭乗手続きの簡略化・迅速化により空港を利用される旅客の利便性を向上する手法を検証することを目的としています。
     今年度は特に、内閣官房を中心とした関係府省連携の下で実施する「e-Passport連携実証実験」*1として、実験用SPT*2カードを共通の旅客IDとして活用し、航空会社の搭乗手続きに加え法務省の協力により出国審査においてもその活用についての実験を行うなど、国際空港における旅客手続き全般にわたり実施するものです。


  2. 実証実験の期間(予定)
    平成17年2月上旬 〜 平成17年3月下旬


  3. 実証実験の概要
    • IC旅券の導入に向けた搭乗手続きの運用性の検証

    • バイオメトリクス情報を格納した媒体の利用において検討すべき制度・運用上の問題点等の洗い出し
      (実験イメージについては、添付のイメージ図を参照のこと)

  4. NTTデータの役割
    • プロジェクト運営

    • ICカード、PKIといったセキュリティー技術の提供

 NTTデータではこれまで、国土交通省、成田国際空港株式会社、(株)日本航空インターナショナル、全日本空輸(株)とともに、空港機能の向上に関するモデル実験の調査などを実施し、「e-エアポート」構想を推進する取り組みを行ってきました。今回の国土交通省により実施されるeーチェックイン実証実験においても、NTTデータはこれまでの活動によって得られた成果及びノウハウを元に、本実証実験の推進に貢献して参ります。


*1 「e-Passport連携実証実験」
外務省が外交旅券や公用旅券を対象に試験的に発行する実験用IC旅券や国土交通省が実験の中で発行する実験用ICカードを共通の旅客IDとして活用し、航空会社の搭乗手続きに加え法務省の協力により出国審査においてもその活用についての実験を行うなど、国際空港における旅客手続き全般にわたり実施するもの。

*2 SPT(Simplifying Passenger Travel)
渡航に関わる諸手続きに関してITを活用して簡素化することを目的とした取り組みであり、例えば、航空旅客が一度の手続きにより、渡航申請に必要とされる情報を出入国に関わる関係機関が即時に情報共有することで、渡航者がより早く、より効率的に、一連の旅行手続きを済ませることを可能にする取り組みです。SPTの推進母体である国際協同体「SPTプロジェクト」は、IATA(国際航空運送協会)を事務局として各国政府機関、空港管理者、航空輸送事業者、ITベンダなどで構成されています。



16年度e-Passport連携実証実験 概要図(イメージ)

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室 広報担当
TEL:03-5546-8051