介護サービス事業者の請求管理業務を効率化 〜介護保険制度改正に対応した介護請求ASPサービス 「かがやきぷらん®II」を提供開始〜

ニュースリリース/NTTデータ

2006年1月18日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、介護保険制度※1における介護サービス事業者の請求管理業務を支援するASPサービス「かがやきぷらん®II」を平成17年12月26日より提供開始しました。
 「かがやきぷらんII」は、国民健康保険団体連合会(以下、国保連)への介護保険電子請求(伝送)サービスや金融サービスとの連携などの機能を備えており、インターネット接続環境があればすぐに導入可能なASPサービスとして提供することで、介護サービス事業者の情報化コスト削減と請求管理業務の効率化を実現します。


 NTTデータは、本サービスを介護サービス事業者へ金融サービスを提供している金融機関や医療介護関連サービス企業などと協力して積極的に販売し、今後5年間で1万事業者の利用と、年間10億円の売上を目指します。

【背景】
 介護サービス事業者においては、国保連への介護保険請求および利用者への自己負担請求が必要になりますが、これまでこれらの請求管理業務を専用のソフトウエアによって実施してきました。しかし、介護報酬の変更や介護保険制度改正のたびにソフトウエアのバージョンアップ作業や追加費用が発生し、介護サービス事業者の負担となっていました。平成18年4月より介護保険制度が大幅に見直しされることに伴い、介護サービス事業者の負担はさらに大きなものになることが予想されます。
 一方、介護サービス事業者数は年間2万件の新規参入があり、平成18年3月には全国12万件に到達すると見られています。また介護給付費は年間7兆円を越すことが予想され、介護サービスの需要拡大とともに介護サービス事業者向けの情報サービスの需要も拡大傾向にあります。
 このような状況の中、NTTデータはこれまで介護請求ソフト「かがやきぷらん®」(平成12年4月提供開始)、介護請求ASPサービス「かがやきぷらん®ライト」(平成13年4月提供開始)など、介護サービス事業者向けサービスを提供してきた実績を踏まえ、介護サービス事業者が手軽に利用できる「かがやきぷらんライト」のASPサービス形態に「かがやきぷらん」の持つ機能を付加し、新たに代金回収サービスや介護報酬債権買取サービスといった金融サービスとの連携機能追加を行った「かがやきぷらんII」を提供開始しました。

【「かがやきぷらんII」の特徴】
 「かがやきぷらんII」の特徴は、以下のとおりです。
  1. 初期導入費用・バージョンアップ費用が不要
     導入に際し専用機器やソフトウエアを購入する必要なく、インターネットに接続できるパソコンがあればすぐに利用可能です。また最大2ヶ月間のお試し無料期間を用意しており、介護サービス事業者は操作性などを十分に確認したうえで継続利用を決めることができます。さらに、通常の介護保険制度改正に伴うシステムバージョンアップ費用も不要です。このため、資本の少ない介護サービス事業者でもコスト負担を低く抑えることが可能です。

  2. 登録利用者数に応じた従量料金制
     コア機能である請求管理業務に必要なサービスの月額利用料は、登録される介護サービス利用者(要介護者)数に応じた従量料金制のため、新規で介護サービス事業に参入するような介護サービス事業者でも気軽に利用を開始することが可能です。

  3. ISDN回線を使わず国保連請求を実施可能
     介護サービス事業者は通常、別途伝送用のソフトウエアとISDN回線を利用して国保連請求(伝送)を行っています。「かがやきぷらんII」は、データセンタから伝送を行うため、介護サービス事業者が別途ISDN回線を敷設する必要がありません。これにより介護サービス事業者の事務負担軽減と通信コスト削減を実現します。

  4. インターネット上で金融サービスを手軽に活用(オプション機能)
     コア機能に加え、介護サービス利用者負担分の代金回収サービスや、介護報酬債権の買取サービスとの連携機能をオプション機能として備えており、介護サービス事業者の請求行為だけではなく、キャッシュインまでを強力にサポートします。

  5. 個別ニーズに応じた機能選択制
     オプション機能の他にも、個々の介護サービス事業者のニーズに応じ、個別に必要とされる機能をカスタマイズし、追加することが可能です。これにより拡張性の高いサービスが実現します。(平成18年10月提供を予定)

  6. システムメンテナンスが不要
     日々のシステムメンテナンスと介護サービス事業者の情報管理は、すべてNTTデータが対応します。このため介護サービス事業者のシステムメンテナンスに係る稼働は一切不要です。

【サービス利用価格】
 基本料金(月額)および従量課金(介護サービス利用者の登録数に応じた課金)は、介護サービス事業者が使用するサービス数により異なります。また、月額利用料金(基本料金+従量課金)には上限を設けています。
例) 使用サービス数1、利用登録者数200人までの場合
  • 基本料金 … ¥1,000円 / 月

  • 従量課金 … ¥ 500円 / 人

  • 月額利用料金(基本料金+従量課金)上限 … ¥30,000円(登録利用者数200人まで)

【今後の展開】
 NTTデータは、「かがやきぷらんII」について今後5年間で1万事業者の利用と、年間10億円の売上を目指します。
 なお「かがやきぷらんII」の販売については、NTTデータグループなど既存の販売チャネルの活用に加え、介護サービス事業者に対して各種金融サービスの提供を行っている金融機関や、業務パッケージの販売を通じて各種ソリューションを提供している医療介護関連サービス企業などと販売代理店契約を締結し、各代理店の強みである介護サービス事業者との強固なリレーションシップを最大限活用し、介護サービス事業者向け経営支援ツールである「かがやきぷらんII」の販売を強力に推進する体制を構築していく予定です。


※1 介護保険制度について
 介護保険制度は、わが国の急速な高齢化に伴い、介護を社会全体で支え、利用者の希望を尊重した総合的なサービスを安心して受けられる制度として、平成12年4月1日にスタートしました。介護サービス事業者は、サービス費総額の9割を介護報酬請求として市町村が事務を委託する国民健康保険団体連合会(国保連)へ月次に電子請求を行い、残る1割を利用者に月次請求します。
 平成18年4月1日より、持続可能な制度の構築を目指し、介護保険制度が大幅に改正されます(平成18年2月の厚生労働省告示政省令で実施内容が決定)。今回の見直しにより、特に予防重視型システムへの転換や新たなサービス体系の確立といった点がこれまでと大幅に変更されます。

* 「かがやきぷらん®」は、(株) NTTデータの登録商標です。
  「かがやきぷらん®II」公式サイト:http://www.kagayakiplan2.com/

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