クラウドサービス「BizCloud™」におけるプライベートクラウド・コミュニティクラウドの構築・運用サービスの提供を開始

株式会社NTTデータは、クラウドサービス「BizCloud^™」の2010年4月からの提供開始に先駆け、プライベートクラウド^注1、コミュニティクラウド^注2を構築する「クラウド構築・運用サービス」の一部サービスについて、2010年2月より先行して提供を開始します。

BizCloudは、インフラからアプリケーションまで、NTTデータグループの培ってきたシステム構築ノウハウを応用したさまざまなクラウドソリューションを総合的に提供するトータルクラウドサービスです。

NTTデータでは、クラウドサービスの提供基盤となる「クラウドプラットフォームサービス」を2010年4月より開始し、企業等のお客様に向けてプライベートクラウド、コミュニティクラウドを構築する「クラウド構築・運用サービス」を順次展開する予定です。この「クラウド構築・運用サービス」のサービスメニューのうち、「最適化コンサルサービス」、「マイグレーションサービス」については2010年2月より先行して提供を開始します。

NTTデータは、国内有数のシステムインテグレータとして長年培ってきたプロジェクトマネジメント力を応用し「安心・安全・信頼」を追求したエンタープライズ向けトータルクラウドサービスBizCloudを2010年4月より提供を開始する予定です。BizCloudでは、オンプレミス型の個別環境構築から様々なクラウド対応までトータルにワンストップで提供するとともに、グリーンデータセンタを始め、環境負荷を低減する環境志向クラウドを実現していきます。

エンタープライズのお客様の主なご要望として、SaaS^注3利用による社内システムの削減と、IT基盤全体の最適化の二つが挙げられます。BizCloudでは、これらのご要望に合わせ、以下のメニューを用意していきます。

BizCloudはエンタープライズ向けにクラウド導入をトータルに支援する2つのメニューを提供します。

クラウド構築・運用サービスでは、個別のお客様の要件に合わせたプライベートクラウドや特定のお客様による共同利用型のコミュニティクラウドを提供します。

プライベートクラウドにおいては、お客様専用の設備で共通基盤を用意し、柔軟なシステム構成とセキュリティの確保を実現します。コミュニティクラウドにおいては、共同センター事業を長年運用している当社ならではの豊富な業務テンプレートの提供やNGN等のネットワークを含めたトータルサービスを提供します。

当サービスは最適化コンサルから運用管理までのサービスで構成されます。

クラウドプラットフォームサービスでは、幅広い業種のお客様が共同で利用するパブリッククラウドを提供します。

リソースを共有するため、比較的安価に利用でき、かつ柔軟・迅速にリソースを追加することができます。またパブリッククラウドのメリットにセキュアなクローズドネットワークを組み合わせたバーチャルプライベートクラウドの形態でもサービスを提供します。当サービスは、フロントオフィス/バックオフィス系アプリケーションの提供（SaaS）、OSやミドルウエアを含むスタックの提供（PaaS^注4）、サーバマシンリソースの提供（IaaS^注5）のサービスから構成されます。

クラウド構築・運用サービスでは、特定のお客様向けに「最適化コンサル」「マイグレーション」「クラウド構築」「運用管理」の4つのサービスを提供します。各サービスは独立した形で提供されますが、組み合わせてご利用いただくことで業務の効率化、TCO削減、ITガバナンスの強化等を図ることができます。このうち、「最適化コンサル」と「マイグレーション」については、2月より先行して提供を開始します。

以下、クラウド構築・運用サービスを構成する各サービスメニューの開始時期と概要です。

IT基盤のクラウド適用の検討のみでなく、お客様の経営・事業の戦略や方針の実現に向けて、「経営戦略」「業務オペレーション」「IT（情報システム、ITマネジメント）」の3つの視点を組み合わせて業務のあるべき姿を描き、変革を行うためのロードマップを策定します。これにより、お客様業務の効率化・高度化、TCO削減、システム維持コスト削減、システムの安定性向上、ITガバナンス強化を提案します。

最適化コンサルサービスは2010年2月より提供を開始します。

コンサルティングから移植後の動作試験まで全工程を通じた安心・安全なマイグレーション（現行システム資産の移植）サービスを提供します。お客様の現行ITシステム資産と要件に応じて、同一OSまたは異なるOSへの単純移行や、レガシーシステムのリライト/リビルドにより、クラウド環境に限らず個別SI環境へのマイグレーションを確実に実施し、ITシステムのあるべき姿を実現します。IT基盤のみならず、アプリケーションを含めたお客様システム全体のマイグレーションに対応します。

マイグレーションサービスは2010年2月より提供を開始します。

ファシリティ、ネットワーク、OSから開発フレームワークまでのソフトウエア、CPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウエアを含め、プライベート/コミュニティクラウドとしての共通基盤環境を構築します。ファシリティ、ネットワークともに、当社設備のみならずお客様設備の利用も可能です。この共通基盤環境の提供形態は売り切りだけではなく、運用管理サービスをセットとしたサービス（利用料課金）で提供します。

当サービスはお客様のITシステムへのご要望に応じて3つのクラスを用意しています。

ゴールド以上のクラスでは、Windowsモデル、Linuxモデル、フルOSSモデルのスタックを用意しているため、お客様は要件に合わせて利用するシステムモデルを選択することが可能です。これらに加え新たなスタックを順次追加していく予定です。

当サービスではクラウド環境の利便性、信頼性向上のためプライベート/コミュニティクラウドとパブリッククラウドを連携させる「ハイブリッドクラウド」も提供していく考えです。一例としてプライベートクラウド上だけでは処理できない突発的なトランザクションが発生した場合にパブリッククラウドと連携して回避できるような仕組みを想定しています。

クラウド構築サービスは2010年4月より提供を開始します。

共通の運用管理基盤のもとで、リモートからの一元的な運用サービスの提供、迅速なプロビジョニングの実施、システム投資タイミングの見える化、自社開発管理ツールHinemos^®注6の採用、ITILに準拠した管理体系などにより、BizCloudの各種クラウドサービスに対して一元的な運用管理サービスを提供します。

運用管理サービスは2010年4月より提供を開始します。

NTTデータでは、今後もお客様のニーズに合わせ、BizCloud各サービスにおけるメニューの充実を図っていきます。