信用金庫向け顧客対話型端末「タッチ伝票™」の販売開始 ~「伝票レス」「待ち時間レス」を実現する新たな営業店向け端末ソリューション~

ニュースリリース/NTTデータ

2011年10月28日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、2011年11月1日より信用金庫窓口の「伝票レス」および「待ち時間レス」を実現する顧客対話型端末「タッチ伝票」の販売を開始します。

「タッチ伝票」は、お客さま自身がタッチパネルで取引情報入力を行う顧客対話型端末で、営業店端末と連動してオンライン取引や現金操作を行うことができます。これによりオンライン取引や現金操作においてお客さまが伝票を記入する負担が無くなり、営業店窓口での待ち時間削減を実現します。

「タッチ伝票」は信用金庫にとって重要な業務である窓口業務に新しいスタイルをもたらし、「顧客サービス向上」および「営業店事務プロセスの削減」を実現する新しい営業店窓口システムです。

NTTデータは、「タッチ伝票」をはじめとして、今後も信用金庫におけるさまざまな課題に応えていきます。

背景

昨今、信用金庫の営業店窓口業務は、顧客満足度向上のために、待ち時間の削減や、伝票の記入負担の削減が求められ、同時に、さらなる競争力強化に向けた事務負担削減も求められています。

このような状況のなか、信用金庫ではこれら「顧客サービス向上」、「営業店事務プロセス削減」の課題を解決する、新しい営業店窓口システム導入の要望が高まっています。

NTTデータはこのニーズに応えるため、2010年から新しい営業店窓口端末「タッチ伝票」の検討を開始し、2011年10月からの三島信用金庫における試験運用を経て、今回の販売開始に至りました。

なお三島信用金庫においては、2011年11月より「タッチ伝票」の本格運用が開始されます。

【図】

システム概要

顧客対話型端末「タッチ伝票」は、営業店窓口に来店したお客さまが通帳またはキャッシュカードを利用し、タッチパネルで取引情報入力を行います。入力された取引情報は、営業店端末(TM)と連携して勘定系ホストへ送信されます。お客さまが直接取引情報を入力し、端末を操作することで、信用金庫の窓口にて処理の多い取引の一部を伝票レスで処理することが可能になります。また、複雑な取引については、併設した営業店端末(TM)から、営業店担当者(オペレーター)が入力を行うことで、処理を補完することもできます。

【図】

特長

信用金庫窓口における"顧客サービス向上"と"事務プロセス削減"を実現する「タッチ伝票」の特長は、以下の6つです。

  1. 1.お客さまに伝票を「書かせない営業店」へ(顧客サービス向上)

    お客さまがタッチパネルに直接取引情報を入力することで、お客さまが伝票を記入する負担を削減します。

  2. 2.お客さまを「待たせない営業店」へ(顧客サービス向上)

    お客さまとオペレーターとの並行作業により事務処理をスピードアップし、お客さまの待ち時間を削減します。

  3. 3.ATMでは出来ない取引や複合取引に対応可能(顧客サービス向上)

    「タッチ伝票」では、営業店端末(TM)と連携して取引を行うため、10万円を超える現金振込や口座から引出した金額からの複数の他口座入金・振込又は税公金の支払等、ATMでは出来ない複数の取引を組み合わせた"複合取引"に対応可能です。

  4. 4.伝票レス(削減)による営業店事務負担の削減(営業店事務プロセス削減)

    「タッチ伝票」は、お客さまがタッチパネルから、直接取引情報を入力して端末を操作する方式のため、営業店窓口業務の事務負担が削減されます。

  5. 5.ゼロ線処理完結による窓口事務負担の削減(営業店事務プロセス削減)

    「タッチ伝票」は、ゼロ線にて事務処理を完結する事で、1線(窓口)や後方での事務処理を軽減します。また伝票の減少により、営業店後方での伝票検印等に伴う事務処理をあわせて削減します。

    • お客さまが窓口に来訪することなく取引処理を完結させること
  6. 6.現金操作レスによる現金管理リスクの削減(営業店事務プロセス削減)

    「タッチ伝票」は、お客さまがオートキャッシャの操作および「タッチ伝票」画面での金額確認を行います。これにより、違算やオペレーションミスによる営業店窓口の現金管理リスク削減を実現します。

主な機能

  1. 1.営業店端末(TM)連携機能

    「タッチ伝票」は、営業店端末(TM)と連携することで、入金、出金、振込、両替等の取引をタッチパネル操作により行うことができます。また、公共料金や各種手数料の支払い等「タッチ伝票」での入力が容易でない取引については、営業店端末(TM)からの補助入力により取引の補完が可能です。

  2. 2.キャッシャ連携機能

    「タッチ伝票」は、タッチパネル入力によりキャッシャの操作を行うことができます。また、キャッシャ取扱金額を画面に表示することで、お客さま自身が取扱金額を直接確認することができます。

  3. 3.現金お預かり機能

    「タッチ伝票」は、現金を一時的に端末内に預かり、複数の取引を連続して処理することができます。

  4. 4.各種セキュリティー対策

    取り扱限度額を超える金額の取引の場合、担当者確認画面を表示し、職員による本人確認等を実施するように促します。

導入効果

三島信用金庫における10月中旬から試行運用において、以下の導入効果が確認されています。

  1. 1.オペレーターがお客さまの取引のサポートを行うことによる、お客さまとのコミュニケーション機会の増加。
  2. 2.複雑な取引を営業店端末(TM)でオペレーションする必要がなくなることによる、オペレーターの研修時間の削減。
  3. 3.従来の窓口カウンターでの取扱件数の減少による営業店事務負担の減少。

    加えて、「タッチ伝票」導入により削減した営業店事務業務を他のサービスに展開することで、地域における競争力強化をもたらし、今まで以上に充実した顧客サービスの提供につながるものと考えています。

製品構成

「タッチ伝票」の製品構成は以下となります。

  1. 1.対話型端末本体

    窓口の形態によって、スタンディング(EV)モデルとデスクトップ(SC)モデルの二種類から選択可能です。

  2. 2.主な付属機器
    • キャッシュカード読み取り用カードリーダー
    • 取引明細印字用レシートプリンター
    • 暗証番号入力用キーパッド
  3. 3.その他

    「タッチ伝票」は、下記既存の設備を流用することが出来ます。

    1. 1.営業店端末(TM2005、またはTM2010)
    2. 2.オートキャッシャ(TMの使用機器を利用可能です)

導入費用

「タッチ伝票」導入費用については以下となります。(導入条件により変動あり)

  • デスクトップ(SC)モデル 約135万円
  • スタンディング(EV)モデル 約150万円

今後について

NTTデータでは、「タッチ伝票」の提供が、信用金庫における営業店窓口改革に向けた第一歩になるものと考え、2015年までに、端末台数1000台の導入を目指します。

注釈

  • 「タッチ伝票」は、株式会社NTTデータの日本国内における商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
ソリューション事業部
チャネルソリューション統括部
第一開発担当
森・江藤
TEL:050-5545-7107